哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

人間は意識的

2012年01月31日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

動物が身の周りの状況を感知して数秒後数分後の予測を行う場合は、身体が機械的、反射的に動いていくことで予測が行われます。捕食者が襲ってくると反射的に逃げ出します。逃げるという行動がそのまま危険状況の表現になっています。人間も、雨が降りだすとかけ足になるなど、動物と同じ仕方で無意識に数分後の予測をしている場合が多いですが、ときには計算したり、他人の心を読んだり、学習した知識を適用したりして、意識的に数分後の予測を行うこともあります。人間が数日先あるいは数カ月先のことを予測する場合は、もう動物のような身体反射を使うのではなく、計算や他人の言動や学習した知識などだけによって、意識的に、予測しています。意識的である証拠に人間はその場合の自分の予測内容をよく記憶しています。

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根本的に違う原理

2012年01月30日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

Khnopff_medusa00 このことは、動物の生活環境において数秒後数分後を予測するシステムと、数か月後を予測するシステムとは根本的に違う原理で作られる必要があることを示唆している、と考えることができます。人間は、数秒後数分後を予測する能力もありますが、数日後、数カ月後あるいはずっと先のことをも予測することができます。

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長期の予測は不必要

2012年01月29日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

ほとんどの動物の生活形態においては、数秒後あるいは数分後の変化を予測することの必要性が極めて高いのに対して数カ月後など長期の予測はあまり必要でない、ということからくるのでしょう。もしそうであれば、動物の身体の仕組みとしては、簡単な(たぶんにアナログ的な)計算で数秒後あるいは数分後を正確に予測して行動に反映するするシステムが作られていて、数か月後の予測などのために必要な大量の記憶装置と演算装置を備えた大きな脳は非効率なので発達していないはずです。

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動物の予測能力

2012年01月28日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

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人類以外の動物も、予測の能力はあります。昆虫や鳥類などが、天候の変化に備えて行動を変えることが知られていますが、これらの種のいくつかは人間よりもすぐれた予測能力を持っているようです。しかし、一般には、人間以外の動物は数秒後あるいは数分後の変化を予測することはすぐれていても、数日後、あるいは数カ月後に起こりうることを予測する能力には乏しいと思われます。

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人類特有の予測能力

2012年01月27日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

明日のことをはっきりと想像する能力がなくては、明日を語ることはできません。それは自然の変化を予測し、仲間の動きを予測し、そのときのその空間での自分の姿を想像することで、初めて可能となります。これらの、人類特有と思われる予測能力が、明日を思い煩うことができるための前提となっているはずです。

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