肉食系の哺乳類や鳥類は、覚醒時には体温が高くなっていて、いつでもすばやく運動できます。その分、体温を維持するための餌食をいつも探しだして獲得しなければなりません。このような生態をとる動物は、その結果、身の回りの物事の変化を瞬間瞬間に察知してそれに対応して身体の神経・筋肉・内分泌系をすばやく変化させる機構を備えるようになりました。
これらの動物は、獲物や外敵など身体の周りに出現する変化に対応して、すばやく体勢を変化させることが必要です。これらのうち、高度な情報処理機能を持つ脳神経系を特に発達させた動物種は(霊長類が典型的ですが)、他の動物が動くときにその動きを予測して先回りする機能を持っています(拙稿21章「私はなぜ自分の気持ちが分かるのか?」)。
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