現代、お金は硬貨や紙幣の形ばかりではなくなり、またお金で買いたい対象物も穀物や装身具に代表されるとはいえなくなっています。現代人がお金で買いたいものは、海外旅行、携帯通信機器やインターネットを通じた情報、エンターテインメント、あるいは子どもの教育、あるいは老後の介護サービスなどでしょう。それらは、百年前にはほとんど需要がなかったものです。
現代、お金は硬貨や紙幣の形ばかりではなくなり、またお金で買いたい対象物も穀物や装身具に代表されるとはいえなくなっています。現代人がお金で買いたいものは、海外旅行、携帯通信機器やインターネットを通じた情報、エンターテインメント、あるいは子どもの教育、あるいは老後の介護サービスなどでしょう。それらは、百年前にはほとんど需要がなかったものです。
さらに昨今は、お金そのものも見えにくくなっている。小切手やクレジットカード、ローンの普及で、現金として目に見える形以外のお金が、日常生活でも主役になってきています。いまや携帯機器による電子決済、仮想電子マネーが現金に取って代わりつつある、といえるでしょう。
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しかし一方、現代の科学と経済は、産業や生活のインフラストラクチャとして深く埋め込まれているため、直接お金のやりとりを通じて現れる面ばかりでなく、むしろ多くは間接的に、人々の生活あるいは人生に支配的な影響を与えるようになってきています。これもお金の支配力の一種ではありますが、目に見えにくいものに変わってきているといえます。
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古代には、お金は人々に対して、それほど強い支配力はなかった。産業と商業の発展にしたがって、一六世紀頃から、貨幣経済は人々の生活全般にわたって支配力を強め、二〇世紀前半頃には世界のすみずみに至るまで強力な支配力を行き渡らせるようになった、といえます。さらに二〇世紀から二一世紀にかけては、科学と経済が個々人の人生までを決定する影響力を持つようになり、それらの影響はお金を通じて及ぼされることから貨幣経済の支配力は過去最大になっている、ということでしょう。
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近代の資本主義社会ではお金は人を動かす直接的な力を発揮しましたが、現代に至ってグローバリゼーション、情報技術の普及などが進んだ結果、お金の力は人々を動かすことに関して安定的な場を作り出している、ということがいえます。これはお金による間接的な支配といえるでしょう。
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