PがQを襲う。
この言葉の構造を、すこし詳しく、調べて見ましょう。まずPが台風の場合などには、PがQを襲う目的はPの内部にはない。Pの内部にはなくて観察者Rの内部にだけある。Pが台風のような気象現象である場合は、だれもこの見解に納得するでしょう。
ではPがライオンのような動物である場合はどうか? 拙稿の見解では、この場合もライオンPの内部には人間である観察者Rが思っているような目的はない。ライオンは餌食を襲うときの運動目的イメージとして特定の形式の運動シミュレーションを体内に持っていることは明らかですが、それは人間の観察者Rが思っているような目的ではない。観察者の人間Rは、ライオンがシマウマを食べて食欲を満たそうとしてそれを襲う、と思っている。しかし拙稿の見解では、ライオンは食欲とか食べるとかいう概念は持っていません。
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