こういうふうに考えていくと、「世界がはっきりとここにある」ということは間違いであるかもしれないし、さらに「私がはっきりと世界の中にいる」ということは、おそらく間違いだ、ということになる。
しかしこの結論は、私たちの直感では受け入れがたい。そんなはずはない、と言いたくなります。この世界の在り方がおかしいのか、私がここにいるということがおかしいのか、それとも私たちの感じ方がおかしいのか? 直感は信用できないということなのか? いずれにせよ、そんなはずがあるはずがない、と思える。では、どんなはずならよいのか、という問題になる。
ここにむずかしい壁があるようです。さてそれでは、このようなむずかしそうな壁(ハードプロブレム)をどう乗り越えるか? そもそも乗り越えようとするべきなのか? ここからは、この問題に対する拙稿のアプローチを、述べてみます。
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