哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

脳画像?

2009年05月31日 | xx私はなぜ息をするのか

 では、本人に気づかれないように、脳波を計ってみましょう。同時に、いろいろな方式での脳画像も撮像して、脳の各部位の活動レベルを画像化する。それで分かるでしょうか? 最近の脳神経科学では、意識している神経活動の場合と、そうでない場合、脳の異なる場所が異なる様態で活性化されるという実験観察がされている(二〇〇九年 ラファエル・ガイヤール、スタニスラス・ドゥヘアネル、クロード・アダム、ステファン・クレマンソー、ドミニク・アスブーン、ミッシェル・ボーラック、ローラン・コーエン、リオネル・ナッカシュ『意識的アクセスの収束的頭蓋内マーカー群。確かにそういう実験結果は、それなりに意味があります。

しかしその場合、科学者はどうやって、意識と無意識の場合分けをしたのか? 

拝読ブログ:脳研究が進歩することで世の中に与えるよい影響と悪い影響について

拝読ブログ:【やる気論】

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科学的観察の限界

2009年05月30日 | xx私はなぜ息をするのか

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人が何かをしたとき、それを意識的にしたのかどうか? 自分以外の人間については、そもそもそれを観察によって見分けることができない。特に、数秒の短時間でなされる小さな動作が意識的なのか、それとも無意識でなされたのか、見分けることはできない。たぶん意識的なのだろうとか、無意識だろうとか、直感や推測によって大体は分かるけれども、実は完全には分からない。

人がいま吸っている息は、意識的にしている運動か、それとも無意識でしているのか? 科学者が観察すると分かりますか? 目で見ているだけでは識別できない。どうしたら識別できるのか? 

本人に聞いてみれば分かりそうです。その人に聞いてみましょう。「いま、吸っている息は、意識して吸っていますか?」そう言われたとたん、その人は意識して息を吸うでしょうね。そんなことで、科学的観察といえますか?

拝読ブログ:雨の日は、彼氏・彼女の隠れた本性を知るチャンス!

拝読ブログ:うかつあやまり

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意識と無意識の識別

2009年05月29日 | xx私はなぜ息をするのか

さて、拙稿本章のテーマ「私はなぜ息をするのか?」を考えるとき、ぜひ知りたいのは、無意識の場合よりも、意識的な呼吸のメカニズムです。無意識の場合のオートマチックな呼吸制御機構と有意識の場合の自覚的な呼吸メカニズムはどう違うのか? そしてそれらは人類の進化の上で、どのように発展したのか? このようなことが科学として解明できれば、単に呼吸運動の問題ばかりでなく、広く一般に、人間についての理解が深められる。しいては、「意識とはなにか?」とか「私はなぜ生きるのか?」とか、という哲学の大問題にも入っていけるのではないか、と思われるわけです。

しかし残念ながら、実際、現代科学(あるいは医学)はそこまで進んでいない。まったくというほど、そこまでは近づいていない、というべきでしょう。科学の方法では、意識的な呼吸の特徴を無意識な場合の呼吸と区別して見分けることができません。無意識の呼吸メカニズムが解明できたところまでで、知識の限界に達しています。そもそも、科学は、意識と無意識の識別ができない。科学は、目で見えるものしか認知できないからです。

拝読ブログ:あれ?晴れてる!!

拝読ブログ:001025

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呼吸調整機構

2009年05月28日 | xx私はなぜ息をするのか

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血液中の二酸化炭素濃度がある程度上がると血液は酸性になる。血液酸性度のこの変化を大動脈弓や頚動脈小体の酸性度センサーが感知して延髄に神経信号をおくることで、自動的に呼吸運動が促進される。ダッシュするなど激しい運動をすると、二酸化炭素にくわえて筋肉で発生した乳酸が血液に流れ込んで、血液は強い酸性になる。その結果、呼吸運動が自動的に強くなって、多くの酸素を血液に取り入れることができる仕組みになっている。走るとハアハアするわけです。

ざっと書くと簡単ですが、現代医学は、それだけで何冊もの分厚い本になるほど、詳細かつ精密に、人間の呼吸メカニズムを解明しています。

拝読ブログ:おいお前ら!「余命一カ月の花嫁」ぜひ観て下さい。ホントに。2

拝読ブログ:「感動する脳」 共同幻想の高等ニセ科学

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無意識の呼吸運動

2009年05月27日 | xx私はなぜ息をするのか

動物の場合、食べ物が数日間も口にできない場合があるから、動物には栄養分を体内に蓄える肝臓や脂肪細胞などの栄養蓄積装置がある。一方、酸素は、ふつう、いつでも吸えるから、動物の体内にはそれを蓄える装置はありません。それで、おぼれるなど、めったにない事故が起こって酸素が体内に入ってこない場合があると、短時間で、動物は死んでしまう。特に大きな脳を持つ哺乳類、そのなかでも特に人類は、酸素が来ないと脳細胞がすぐに壊れてしまう。息の根がとまる、とはそのことです。

陸生脊椎動物は肺で呼吸する。私たちは、反復的に胸を膨らましたりすぼめたりして、空気を肺に取り入れたり出したりします。胴の周りの適当な筋肉群が収縮すると、横隔膜が下がって肺の内圧が下がるので、気管から空気が流れ込んでくる。それらの筋肉群が弛緩すると、肺の形は元に戻って、内圧が上がるので空気は体外へ流れ出る。一呼吸ごとに、私たちはこれを繰り返している。意識して呼吸することもできるが、ふつうは無意識のうちに呼吸運動は繰り返されていく。

このような無意識の呼吸運動メカニズムは、おおかた解明されています。

拝読ブログ:ダイビング中の呼吸量

拝読ブログ:ミスターブレイン

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