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岡山県南部水道企業団━予算議案に反対討論

2013年02月16日 | 玉野市政
 2月15日(金)午後3時から南部水道企業団の2月予算議会が開会された。

私は、予算関係議案について質疑を行い下記のような議案への反対討論を行った。

議会では私だけが反対を表明し、議案は可決された。

平成25年度水道事業会計予算への反対討論

 平成23年度企業団監査委員による決算審査意見書では「今後の事業運営にあたっても、引き続き経常経費の削減と経営の合理化を図るとともに、将来的な財政負担の見通し等を配慮した事業の健全経営に努め、水の安定供給に万全を期されるよう要望する。」と明記しています。まさに、防災対策上からも老朽施設・管路の更新・耐震化等の巨額な資金投入の必要性が高く、その点を踏まえ、経費の削減と経営の合理化、将来的な財政負担を見通し、適正な財政運営がもとめられます。そのためには、市民に開かれた企業団事業運営への抜本的な改革とともに、企業団議会の改革がつよく求められています。

この見地から、
第一に、議員報酬の大幅削減が必要です。
 (年3回から4回程度の議会で、1回の会議が2時間程度で終了する。南水議員報酬は年額68万6千円、月額5万7千円)

第二に、企業長の報酬・退職手当についても、多額すぎます。減額し適正なものに見直す必要があります。
 (企業長の給与月額67万円を基本に計算した場合、4年間の在職で、800万円の退職金も。すでに市部長級で退職し公務員としての退職金を受け取っている場合は2度退職金を受け取る、まさに「天下り」である。一般の市職員OBで企業団に再雇用された場合は嘱託職員として退職金はない)


第三に、議会関係予算についても、会議録のホームページでの公開、また、企業団条例等の例規集の公開など、大きく立ち遅れています。平成21年3月策定の「岡山県南部水道企業団地域水道ビジョン」が示す「事業の透明性の推進」のうえからも、これら会議録などの情報公開をただちに実施すべきであります。

第四に、議会費予算に関連していえば、当初予算審議の2月議会及び決算審議の議会においては、最低、常任委員会を2時間程度開催し、より充実した審査を行う必要があり、午後1時から5時までの議会開催にする必要があると考えます。全体会議2時間、常任委員会2時間程度の審査が求められます。この面では、執行部も常任委員会では、予算・決算に関するより詳細な資料を提出し、議会議論・審査を保障することが必要です。執行部と議会の緊張感のない運営は、市民の信託に応えられる、市民に開かれた議会運営からはほど遠いものと言わなければなりません。

最後に、今後の10数億円もかかる高度浄水処理施設整備計画の推進には、詳細な事前評価を議会に示し、その後の議会において予算計上されること、また、中長期の事業財政計画の策定、5年毎のローリング見直しする事業財政計画など、早期に策定することを強く求め、私の予算議案への反対討論とします。
(私の以前の議会発言もあり、今議会で「中期財政見通し(H25~H30)」が提出された。巨額な投資的経費となる高度浄水処理施設整備費は総額約17億円、25年3億4千万円、26年6億8千万円、27年6億8千万円を整備費に充てる計画が示された)

以上が反対討論の内容である。()した赤字の部分は討論では述べていない。私流の解説文である。

 南部水道企業団議会は、一部事務組合として関係する倉敷市議会から9人、玉野市議会から5人、岡山市から1人で合わせて議員15人で構成される。市議会のようにケーブルテレビ放映や会議録の公開もなく、企業団運営は市民から見えにくい。しかし、市民が支払う水道料金が基になる、自治体と変わらない重要な組織である。だからこそ、住民に直接選ばられ議員・議会から南水議員を選出し、住民の代表として企業団の監視、評価等を行う議会の責務があるが、市民に見えにくいだけに、議会が企業団執行部と馴れ合いになり、緊張感のない状況が生まれやすい。

 南水議会が、議会としての本来の役割を十分果たせるように改革するため━その立場から発言してきたが、
呆れるばかりのシャンシャン議会とならないように、会議録のネットでの公開はぜひとも実施すべきである、と痛感している。
 

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