私が行ったパブリックコメントへの意見は次の通りである。
玉野市環境基本計画(案)への意見
① 第3章 施策の展開のうち、3.施策内容について
「大気環境の保全」 現状と課題の項について
1.前環境基本計画には記載されていた「健康被害の救済・予防について」の項が省かれている点は見直すこと。公害健康被害の認定を受け、医療の現物給付、補償給付が継続されている場合は、この点を記載する必要があると考える。
2.また、前計画に記載されていた「大気汚染の影響による健康被害を予防し、地域住民の健康の確保を図るために、健康相談、健康診査、大気浄化植樹助成等の事業」についても、明記すべきである。
3.学校保健統計調査による小中学校の子どもたちの「ぜんそく罹患率」が国・県平均や他市に比べて高い数値にあり、この面からも「現状と課題」における記述は、この十数年で言えば、「二酸化硫黄などの測定結果もほぼ横ばいで推移していますが」などとの前計画と同程度の記述が適当である。
4.大気汚染防止法に基づく「有害大気汚染物質」についての記載がなく、本市の場合は例えば「ヒ素及びその化合物」の日比市民センターにおける測定では、全国測定地点で最悪の数値であるが、こうした有害大気汚染物質等の課題についても、新たな課題として記載するよう見直しを求める。
5.また、PRTR法に関する記述もなく、「大気環境の保全」としては旧態依然の記載であり、改善、見直しを求める。
6.前計画では直島エコタウン事業等の県際における大気汚染防止、岡山県、香川県、直島町等広域的な連携も具体的に記載されていたが、今回は「広域的な連携」のなかで「周辺地域との積極的な連携を図る」と簡潔に記述しているだけである。また、前計画では「優先的・重点的に実施すべき施策」の項に「大気保全のための広域的連携」が詳細に記述されていたが、今回では、「重点プロジェクト」に位置づけられていない。この点は重大であり、玉野市の場合は、大気保全は重点プロジェクトとして位置づけるべきである。見直し改善を求める。
②「水環境の保全」の項について
現状と課題において、「瀬戸内海全体のCODは削減されておりますが、本市の海域では、環境基準を前後する状況です。」とあるが、資料編には具体的にはどの程度なのかを明記し、「汚れの原因といわれる生活排水」だけでなく、主要工場等の排水への監視体制や測定結果等についても簡潔に記述すべきと考える。また、(有害物質等を含む排水は、適正に処理しましょう)の事業者の取組みの検証が求められるので、この点の記述が必要である。
③地球にやさしい低炭素社会の構築の項では、18ページ
市全体の温室効果ガス排出量の削減目標について、平成20年度と平成33年度の削減数値を掲げているが、現状値の算出根拠は資料等で示されるのか。また、具体的な削減目標数値の具体的根拠、工程の明記が必要と考えるが、資料等で示されるのか。一定の根拠が必要である。
④「資源がまわる循環射社会の構築」の項では 23ページ
一般廃棄物の総排出量について、事業系ごみ等を明確に位置づけ、その削減目標を明記することが必要。一般市民の家庭ごみと、事業系ごみは、それぞれ分けて、削減目標等、対策を記述するよう見直しを求める。
玉野市観光振興計画案への意見
①「玉野市の観光まちづくりを牽引する3つのリーディングプロジェクト」14ページにおいて、
「ののちゃんを地域ブラントに活用する」とあるが、ののちゃんに特化した取り組みでなく、有名漫画家の一条ゆかり氏をはじめ、玉野市出身の有名人へのアプローチが必要であり、このような特定の方のみに特化したイメージキャラクター・地域ブランド化による観光政策・まちづくりは今後に大きな課題を残すことになるのではないか。もっと市民的な議論が必要であり、慎重な対応が求められる。一定の修正、見直しを求める。
②深山イギリス庭園については、維持管理費と入場者数に課題があり、維持管理費など経費削減が求められる。よって、イギリス庭園の費用対効果からみても、イギリス庭園の記述は削除すべきである。
③観光振興は市全体からみれば産業振興策の一つであり、観光政策が市の活性化をリードすることは考えられない。本市は、かつて「観光海洋都市」づくり、スペイン村等の観光開発中心のまちづくりが推進されたが、そのほとんどが失敗し、王子が岳山頂には幽霊ホテルが無残な姿を晒している。
観光振興計画はあるが、地域産業振興または中小企業振興計画はない。この点では本市の場合、地域経済振興にかかわる計画を持たず、観光振興を重視しても、市民的には合意は得られないと考える。観光振興計画自体を否定するものではないが、戦略的な地域経済振興や中小企業振興計画をもたない本市の対応には問題がある。この点では最小の経費で最大の効果をあげるよう、費用対効果を考慮し、観光政策の見直しを求める。同時に地域経済・中小企業振興計画の策定を強く要望する。
玉野市環境基本計画(案)への意見
① 第3章 施策の展開のうち、3.施策内容について
「大気環境の保全」 現状と課題の項について
1.前環境基本計画には記載されていた「健康被害の救済・予防について」の項が省かれている点は見直すこと。公害健康被害の認定を受け、医療の現物給付、補償給付が継続されている場合は、この点を記載する必要があると考える。
2.また、前計画に記載されていた「大気汚染の影響による健康被害を予防し、地域住民の健康の確保を図るために、健康相談、健康診査、大気浄化植樹助成等の事業」についても、明記すべきである。
3.学校保健統計調査による小中学校の子どもたちの「ぜんそく罹患率」が国・県平均や他市に比べて高い数値にあり、この面からも「現状と課題」における記述は、この十数年で言えば、「二酸化硫黄などの測定結果もほぼ横ばいで推移していますが」などとの前計画と同程度の記述が適当である。
4.大気汚染防止法に基づく「有害大気汚染物質」についての記載がなく、本市の場合は例えば「ヒ素及びその化合物」の日比市民センターにおける測定では、全国測定地点で最悪の数値であるが、こうした有害大気汚染物質等の課題についても、新たな課題として記載するよう見直しを求める。
5.また、PRTR法に関する記述もなく、「大気環境の保全」としては旧態依然の記載であり、改善、見直しを求める。
6.前計画では直島エコタウン事業等の県際における大気汚染防止、岡山県、香川県、直島町等広域的な連携も具体的に記載されていたが、今回は「広域的な連携」のなかで「周辺地域との積極的な連携を図る」と簡潔に記述しているだけである。また、前計画では「優先的・重点的に実施すべき施策」の項に「大気保全のための広域的連携」が詳細に記述されていたが、今回では、「重点プロジェクト」に位置づけられていない。この点は重大であり、玉野市の場合は、大気保全は重点プロジェクトとして位置づけるべきである。見直し改善を求める。
②「水環境の保全」の項について
現状と課題において、「瀬戸内海全体のCODは削減されておりますが、本市の海域では、環境基準を前後する状況です。」とあるが、資料編には具体的にはどの程度なのかを明記し、「汚れの原因といわれる生活排水」だけでなく、主要工場等の排水への監視体制や測定結果等についても簡潔に記述すべきと考える。また、(有害物質等を含む排水は、適正に処理しましょう)の事業者の取組みの検証が求められるので、この点の記述が必要である。
③地球にやさしい低炭素社会の構築の項では、18ページ
市全体の温室効果ガス排出量の削減目標について、平成20年度と平成33年度の削減数値を掲げているが、現状値の算出根拠は資料等で示されるのか。また、具体的な削減目標数値の具体的根拠、工程の明記が必要と考えるが、資料等で示されるのか。一定の根拠が必要である。
④「資源がまわる循環射社会の構築」の項では 23ページ
一般廃棄物の総排出量について、事業系ごみ等を明確に位置づけ、その削減目標を明記することが必要。一般市民の家庭ごみと、事業系ごみは、それぞれ分けて、削減目標等、対策を記述するよう見直しを求める。
玉野市観光振興計画案への意見
①「玉野市の観光まちづくりを牽引する3つのリーディングプロジェクト」14ページにおいて、
「ののちゃんを地域ブラントに活用する」とあるが、ののちゃんに特化した取り組みでなく、有名漫画家の一条ゆかり氏をはじめ、玉野市出身の有名人へのアプローチが必要であり、このような特定の方のみに特化したイメージキャラクター・地域ブランド化による観光政策・まちづくりは今後に大きな課題を残すことになるのではないか。もっと市民的な議論が必要であり、慎重な対応が求められる。一定の修正、見直しを求める。
②深山イギリス庭園については、維持管理費と入場者数に課題があり、維持管理費など経費削減が求められる。よって、イギリス庭園の費用対効果からみても、イギリス庭園の記述は削除すべきである。
③観光振興は市全体からみれば産業振興策の一つであり、観光政策が市の活性化をリードすることは考えられない。本市は、かつて「観光海洋都市」づくり、スペイン村等の観光開発中心のまちづくりが推進されたが、そのほとんどが失敗し、王子が岳山頂には幽霊ホテルが無残な姿を晒している。
観光振興計画はあるが、地域産業振興または中小企業振興計画はない。この点では本市の場合、地域経済振興にかかわる計画を持たず、観光振興を重視しても、市民的には合意は得られないと考える。観光振興計画自体を否定するものではないが、戦略的な地域経済振興や中小企業振興計画をもたない本市の対応には問題がある。この点では最小の経費で最大の効果をあげるよう、費用対効果を考慮し、観光政策の見直しを求める。同時に地域経済・中小企業振興計画の策定を強く要望する。
聞くところによれば、「ののちゃん」を推しているNPOの代表者が原作者と近所で同級生、それだけのことがきっかで「とりあえずやってみよう」的なノリでなんとなく計画が始まったらしいですが、将来的な見通しも薄く、また、この原作者を取り上げるのならば他にも有名作品があるのに、玉野になじみの薄い「ののちゃん」に特化した計画には正直、違和感を感じてしまいます。
熱心な地元の有志のカンパだけで運営されるのなら応援もしたくなりますが、市役所まで巻き込んでのプロジェクトとなれば話は違ってきます。
この「ののちゃん」のプロジェクトに限らず、アート関係など宇野港で行われている各種計画には、「直島に後れをとるまい」という地元関係者の焦りにも似た感情からの性急さ・脆さが感じられます。市民全体の視点というよりは、「直島の観光客のおこぼれに預かりたい」という一部地域・特定業種の人々の情念ばかりが先行して、市民全体のコンセンサスを得られていないようにも思います。
もっと市民全体の議論を盛り上げ、現行計画のうち何が市民全体の利益(一部地域の人たちのみの利益ではなく、)に資するのか、しっかりと議論をしていく必要があるでしょう。性急で場当たり的な計画には、しっかりと歯止めをかけていただく役割を松田議員には期待しております。