西村副市長に要望書を手渡す役員ら━木村市民病院院長に申し入れる会役員
「地域医療と市民病院を守る会」は、5月22日に黒田市長と市民病院事業管理者に対して「公設公営による市民病院改革・再生を求める要望書」を提出した。日本共産党市議団も同席した。
その内容は
2015年5月22日
玉 野 市 長
黒 田 晋 様
地域医療と市民病院を守る会
会長 向野 宏治
公設公営による市民病院改革・再生を求める要望書
地域医療を守るため、日々ご尽力をされていることに敬意を表します。
玉野市民病院への指定管理者制度導入決定から広がっていた、市民や病院職員、医師の不安や混乱は、7月1日から指定管理者として業務開始予定であった医療法人若葉会の辞退によって、より一層大きいものとなっています。
市民からは、担当の医師が引き続き在籍し診療が受けられるのかといった不安や、市民病院が無くなるのではないかといった声が上がっています。職員の間では、6月30日での解雇を踏まえ、すでに退職された方や、7月からの転職を予定されていた方など、人生の先行きが大きく変わったとお聞きしています。
これまで、私たち「地域医療と玉野市民病院を守る会」は、玉野市民病院の指定管理者制度の導入について、問題点を指摘させていただき、公設公営での存続を求めていました。
今、黒田市長がやるべきことは、今回の失政の責任を明確にし、民営化方針を撤回して、直営で市民病院を運営することを早急に表明すること、市民や職員の不安を取り除いて、診療体制の維持・充実と、病院経営の立て直しに総力をあげることと考えます。
市民に愛され、市民が末長く利用できる公設公営の市民病院とするために、以下のことを求めます。
記
1. 指定管理者制度導入を中止し、直営での運営を行うことを早急に表明すること。
2. 医師及び職員に引き続いての勤務を求めると共に、岡大医局及び玉野市医師会へ協力を求めて診療体制の立て直しに努めること。
3. 市民及び職員に対し、不安と混乱を与えたことに対して謝罪し、責任を明らかにすること。
以上である。
当日は市長が出張不在のため西村副市長が、事業管理者も不在のため木村院長が対応した。