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安心できる介護保険計画(案)に─パブリックコメント

2024年01月29日 | 玉野市政
「第9期玉野市老人保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)」に対する、私のパブリックコメント(意見書)は下記の通りである。

 1. 素案のP87、「要支援・要介護認定者数の推計」について、第9期計画では、要介護2以下の認定者数の推移としてR5年が2,846人に対して、9期計画終了時のR8年では2,915人、69人の増加しか見込んでいません。岡山県の第9期計画との比較では下記のように認定者の伸び率が、県全体、県南東部圏に比べ半分程度と極めて低く見込まれています。なぜ、このような推計値になったのでしょうか ? この9期計画の推計値によって、本市の今後の介護認定に抑制的な一定の影響を与えかねないのではいかと懸念していますが、推計値の伸び率を再検討し、改善、見直しされるよう求めます。この介護認定者数の推計値は、今後の介護サービス等の事業計画に影響するのでしょうか ?




       

2. 基盤整備として(P88)、9期計画ではグループホーム1事業所、18床増、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護1事業所、29床増が計画され、一定の施設整備への前進が見られます。しかし、特別養護老人ホームの実質的な待機者数が244人(R5年7月末)という状況や、団塊の世代の75歳から80歳超えなどを勘案した場合、現状の基盤・施設整備計画で特養ホーム等の介護施設への待機者状態に深刻な問題は生じないのでしょうか。

3. P1の「計画策定の背景と目的」の項に、「高齢者が安心して自立した生活を支援するために、「自助」、「互助」、「共助」、「公助」の連携」と記載されています。この自助・共助・公助の言葉は、災害支援の際に使われる場合は違和感がありませんが、社会保障、福祉分野で使うこと、特に「互助」の追加で、四つの「助」を使うことに、福祉分野の学者・専門家からも批判の声を聴きます。この四つの「助」の文言は削除し、「地域包括ケアシステムの推進」、「地域共生社会の実現」などの記述で十分に理解できるものと考えます。「玉野市総合計画」2023においても、「地域福祉の充実」、「高齢者福祉の充実」ではこのような文言の記載はなく、「防災・減災対策の推進…」の項で自助・共助・公助の文言が使われているだけではないでしょうか。地域で住民が共に協力し、ボランティア等で助け合い、支え合うことは、あくまでも善意の取り組みです。
 また、「高齢者一人ひとりの尊厳を保ち(守り)」などと、「尊厳」という言葉を加えて玉野市の「敬老自治体宣言」にある理念を生かす言葉の加筆を求めます。

4. 「第4章 施策の展開」でき「健康で活躍できる人づくり」(自助)、P55
の「2.自立と安心を支える地域づくり」(互助)、P61の「3.介護保険事業の円滑な運営」(共助)。P69の「4. 在宅生活を支える基盤づくり」(公助)のそれぞれのカッコ内の自助、互助、共助、公助の文言は不要です。これらの文言は各施策の内容と整合性がなく、書き入れる必要はないと考えます。

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