日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

「協働のまちづくり」に反する上意下達の市政運営

2014年12月21日 | 市議会
市政問題では多くの重要課題が山積したまま年越しとなった。

 玉野市民病院の公設民営化問題、図書館等の商業施設・メルカへの移転と指定管理者制度導入による図書館運営など、

どの問題も今後の玉野市にとって、将来に禍根を残さない議論と選択が求められる。

ただ、どの課題も市民主役での取り組みとならず、十分な議論がなされず、トップダウン、上意下達で、

拙速に進められていることだ。

 メルカへの図書館移転と図書館等の民営化問題は、中心市街地活性化計画と絡めて、計画変更申請が必要なため、

1月末頃には無償譲渡議案の可決など結論が急がれるというのだ。

 また、市民病院の民営化も、赤字拡大を防ぎ、病院職員の不安解消などのため、

2015年4月から指定管理者による民営化を実施したいというのである。

 2年前の平成24年4月に発表した平成28年度までの「玉野市総合計画・後期基本計画」では、

「公立病院として良質で信頼される医療を安定的に提供する」とし、「『玉野市民病院経営改善計画』を着実に実施することにより、病院経営の健全化を図り・・・」とある。

 市長が自ら提案し、市民参加の懇談会やパブリツクコメントなどを実施して策定した重要計画の一つを、

市長はいとも簡単に投げ出した。そして、今年9月議会での民営化の方向性を表明し、

議会厚生委員会の「1月9日に再協議する」という協議を無視し、黒田市長は12月議会最終日に指定管理者制度導入を可能とする追加議案を提出した。

議員とどのような調整があったのか、議会は日本共産党2議員のみがこの議案に反対した。

 まさに市民不在であり、「総合計画・後期基本計画」に掲げる「市民参加のまちづくり、市政への参画を促進する」「市民が主役で築くまち」とは、

ほど遠い市政運営であることは明らかである。

 これらの重要案件は、1月6日午後2時より市役所大会議室にて、公共施設再編特別委員会で協議。

1月9日午後1時より厚生委員会開催で、引き続き議会で協議する。

市民に負託された議員として、市民の立場で、市民参加、情報共有を徹底し、先見性を発揮して

審議に臨みたい。

 

玉野市議会12月議会・厚生委員会での協議

2014年12月18日 | 市議会
12月16日、17日の2日間、市議会厚生委員会の議案・協議事項の審議が行われた。

第6期介護保険事業計画案の骨子の一部が示されたが、計画素案は来年1月に出され、再度協議するとのこと。

問題なのは、27年度から29年度までの第6期の期間、特別養護老人ホーム施設の新たな整備は行わない方向が当局案として示された。

その理由は、県下他市に比べ施設整備が進んでおり、整備率は上位にあること、

また、施設整備を計画すれば介護保険料の引き上げ幅がさらに高くなるとのこと。

しかし、要介護者の増加、特養ホーム待機状況の推移など、十分な検討が必要であり、厚生委員会はさらなる調査検討を求めた。

国は、「地域包括ケアシステム」の名で、「在宅介護」へシフトする動きを強めているため、

特養ホーム等の整備を抑制する方向である。

これ以上の介護保険料の引き上げは、国保料と同様に市民の負担限度を超える状況であり、

新たな特養ホーム等の施設も深刻な待機状況を解消するために、さらに整備が必要である。

国の介護保険への負担割合を増やし、この介護サービス充実が保険料に跳ね返る矛盾を解決することが求められる。


2日目には、市民病院民営化に向けた動きとして、コンサルタントからの「市民病院再建案」(最終報告)の協議が行われた。

この再建案には多くの問題点があり、「はじめに民営化ありき」の粗雑な報告であることが明らかになった。

コンサルティング業務の業務仕様書に掲げている11項目のうち、

「市民病院改革プラン、市民病院経営改善計画の見直し」など受託業務の重要な2項目がまったく調査・提案されていないなど、

多くの問題点を指摘した。

 来年4月から指定管理者制度の導入で市民病院民営化を強行しようと、強引に議会側に働きかける黒田市政。

この市民無視、議会軽視の対応は、歴代市政にはみられなかった傲岸不遜な市政運営と言わなければならない。


市民病院民営化問題④━市長の責任が大きい

2014年12月11日 | 市議会
昨日12月10日に2番目に登壇して一般質問をおこなった。

市民病院民営化問題を取り上げて問題点をただした。

平成22年12月に、当時の森田岡大病院長を委員長とする18人の公募委員を含む市民参加の「玉野市病院改革検討委員会」が提言書を取りまとめた。

これを受けて、平成23年3月に「玉野市民病院経営改善委員会」が平成27年度までの「玉野市民病院経営改善計画」を発表。

これを基に経営改善を実施してきた。しかし、平成25年度末時点で改善が十分に図られず、依然として厳しい経営難が続いている。

こうした時、今年9月議会で黒田市長は、公設公営での立て直しは限界と、「限界」論を発言し、民営化の方向を打ち出した。

そして、その根拠に、医師不足などをあげながらも、病院の医師・職員の「質」の問題を言い「ぬるま湯」体質にあるなとど批判した資料を厚生委員会に提出した。

経営改善委員会の委員長は市長が任命した副市長である。

つまり、事実上の責任者である市長が、自ら決めた「経営改善計画」を道半ばで投げ出して、「もう限界」といっているわけである。

病院医師・職員との相互理解・信頼関係も築くことができず、逆に「ぬるま湯体質」などと職員を批判するなどとんでもない。

仮に当局が言うような「ぬるま湯」状況があるとするならば、この数年間、「経営改善委員会」や市長は何をしていたのだろう。

200名程度の病院職員の意識改革ができなくて、どうして「全体の奉仕者」としての市役所職員の意識改革ができるだろうか。

「市民のための公立病院を守る」意識の希薄さか、「病院まかせ」を続けてきた市長のリーダーシップ、マネージメント能力に大きな問題があったことは明らかである。

市長は他人事のように「もう限界」というが、経営改善が進んでいないことの最大の原因は、市長の「努力不足」とともに、公立病院を守る熱意の欠如にあると、問題点を明らかにした。

もっと言えば、「はじめに民営化ありき」というか、市長の「民営化万能」論の考えが根底にあったのでは、と思わざるを得ない。

時間の関係で発言ができなかったが、平成26年9月の市長の唐突な「民営化」発言以降、病院職員のモチベーションは当然大きく低下し、職員は動揺しているだろう。

そして、さらに経営が悪化することも懸念されるが、市の総合計画・後期基本計画を反故にした突然の市長発言は、この面からもさらなる経営悪化をまねくことが懸念され、その責任は二重に大きいといわなければならない。

議会としても直接、病院職員との懇談が早期に望まれる。





「大雪」

2014年12月07日 | 玉野市政
 今年やっと白い花が咲いた山茶花


12月7日(日)、朝5時に起きて約1時間ビラ配布に出かける。

ほぼ満月に近い月が西の空、神登山の上あたりから

下界を照らしている。

きょうは二十四節気では「大雪」である。「雪が激しく降り始める頃」とある。

北の方では大雪に見舞われているようだ。

12月22日が冬至、これからさらに寒気はきびしくなる。



玉野市12月定例議会開催━質問論点は

2014年12月04日 | 市議会
 玉野市の12月定例市議会が、今日4日(木)から開会される。一般質問は9日(火)から12日(金)、15日(月)までの5日間が予定されている。

 総選挙の真っ最中の議会であり、準備不足は否めないが、質問者の1番ねらいのため、今日、本会議終了後に質問通告を提出する予定である。

ただ、質問のトップねらいはいつも5人程度いるため、順番を決めるためのくじを引くことになり、結果はどうなるかわからない。

いずれにして、市民の声、願いを市政に届け、市政のチェック機能を果たすため、最大限努力し、取り組みたい。

論戦テーマは

①市民の生命と健康を守る最後の砦である公立病院つぶしをやめ、市民病院の維持・発展を

・市民病院民営化は市長の公約違反、市民の願い、意向に反すると考えるが、どうか。

・他自治体病院に比べ何が問題なのか。首長として何が不足していると思われるのか。

・指定管理者制度導入によるメリットとデメリットをどのように検証しているのか。


②商業施設(天満屋ハッピータウン・メルカ)への図書館・公民館等の公共施設移転問題について

・公共施設移転の将来を見据えた財政的メリットの検証はどのようになされたのか。

・整備費用・維持管理費用の見込み数値が

・指定管理者制度導入で民営化すれば図書館・公民館でなく、単なる貸本屋と貸館業務になるのでは。

・市民会館、市民病院建設計画は。

③小中学校等26施設の屋根に太陽光パネル設置計画は撤回を

・子どもたち・住民の安全は守れるのか

・どのような条件で貸与し、市にとってのメリットは。

・設置における課題・問題点、リスクをどのように検討しているのか。

これらの点を質問する予定である。








総選挙━日本共産党の躍進を

2014年12月03日 | 政治 経済
 いよいよ2日から衆院選挙が公示された。

 アベノミクスの経済政策では、一部の富裕層と大企業は大儲けしたものの、

多くの国民は消費税増税と諸物価の高騰、実質賃金の低下、年金切り下げなどで

恩恵はなく、暮らしはいっそう苦しくなっているのが実態です。

今度の選挙は、増税不況に陥ったなかで、増税を先送りし、さらに10%増税を許すのか、どうかが問われています。

「増税中止を」の皆さんの声を、

「税金は負担能力のある富裕層と大企業から応分の負担を」の声を、

日本共産党へ託して下さい。

また、集団的自衛権の行使容認を推し進め、日本を海外で戦争できる国にしようとする危険な動きや、

秘密保護法の強行で国民の自由を縛り、言論報道の自由を侵害する安倍・自公政権の

暴走ノーの声を日本共産党へ。

 比例代表選挙は、「日本共産党」と、小選挙区は岡山2区では「井上素子」を書いて投票してください。

3日は井上素子候補者カーが玉野に入っています。

朝7時から三井門前(造船門)で1時間、候補者とともに肉声で訴えて宣伝。

午後から候補者カーの先導車に乗車。

6時半より、個人演説会が開かれます。