今日、5月26日の日曜日、いつも日曜日には楽しみにしている記事がある。毎日新聞の「日曜くらぶ」のB面にあるコラム記事「松尾貴史のちょっと違和感」を読むことである。1500字ほどでまとめた評論である。今日のコラムは、「女性がうまずして、何が女性ですか ! 」、「日本外交の顔の発言とは」との見出し。あの上川陽子外相による静岡県知事選挙での自民党推薦候補への応援演説での発言を取り上げている。
「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」という発言を問題視している。自分が応援する候補者を「うまずして」(当選させなくて)──まではよいとしても、「女性がうまずして」──「何が女性でしょうか」と続くと、「アウトとしか言いようがない。」と松尾氏。
松尾氏は「少なくとも公人である国会議員、それも現職の閣僚がこんな表現を使ってしまうのはあまりにもずさんで軽率すぎる。この程度の表現力と感覚の持ち主が、国際社会に対する日本の外交の顔であるという事実にも、暗たんたる気持ちにさせられる。」と歯に衣着せぬ、論評に拍手を送りたくなる。
権力の側にいるものに対して、自由に、時には心地よいほど辛らつに、権力者を批判する。毎日新聞が、この松尾貴史氏のコラム「ちょっと違和感」を掲載し続けていることに、「自由」ということばの大切さを感じながら、日曜日のこのコラムを読むのを楽しみにしている。