日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

暗証番号なしのマイナカードを導入

2023年11月26日 | 政治 経済
 11月25日付の「しんぶん赤旗」2面に、政府は来月(2023年12月)から暗証番号の設定が不要な「顔認証マイナンバーカード」を導入するとの記事。介護施設等の入所者のカードを預かる場合、暗証番号の管理に課題がある。そのため、暗証番号を必要としてないカード導入をすすめるのだ。
 「通常のマイナンバーカードには、本人であることを示す電子証明書が搭載され、4桁の暗証番号の打ち込みや専用機器での顔認証により、情報が呼び出され」るが、顔認証カードでは、顔認証または目視による顔確認に限定し、暗証番号は不要」となっている。しかし、顔認証カードは保険証としての利用か、本人確認書類としての利用に限られ、住民票などのコンビニ交付サービスは対象外。カードの個人向けサイト「マイナポータル」の閲覧もできないとのこと。
 
 ネットの日刊ゲンダイ・デジタルの記事では、「保団連(全国保険医団体連合会)の竹田智雄副会長(竹田クリニック院長)」の発言を以下のように掲載している。
 「マイナ保険証は、本当に使い勝手が悪い。顔認証で本人確認ができるとはいえ、他人の顔でも認証できてしまうトラブルが発生しています。完璧な『なりすまし防止』にはなりません。顔認証できなかろった場合はスタッフが目視で顔を確認する必要があり、逆に医療事務の手間が増えます。医療DX(デジタルフォーション)を進めるにあたって患者の不安に寄り添うことは当然ですが、暗証番号をなくした結果、マイナ保険証としてしかほぼ使い道がないのなら、わざわざ現行の保険証を廃止する意味とは何なのか。理解できません。」

 日刊ゲンダイ・デジタル記事は、将来的に健康保険証は、「暗証番号あり」のマイナカード、「暗証番号なし」のマイナカード、マイナ保険証を持たない人向けの「資格確認証」、マイナ保険証が使えない医療機関で診療を受ける際に必要な「資格情報のお知らせ」─の計4枚のカードもしくは紙が世の中に併存することになる、と記述。さらに、
 「政府はデジタル化の名の下にマイナンバーカードの普及を進めてきたが、待ち受けるのはアナログな未来」と的確に皮肉ている。
 

マイナ保険証おしつけ、最悪の愚策 内閣支持 最低

2023年11月20日 | 政治 経済
 今日、11月20日付の「しんぶん赤旗」日刊紙に「マイナ受診4.49%」の見出しで、より詳細な記事が掲載されている。このブログで3日前の11月17日にこの問題を取り上げたが、もう少し詳しく再掲する。
 すでに「医療機関や薬局には、保険資格をオンラインで確認するシステムの導入が義務付けられており、10月の現行保険証の利用件数は1億6554万件でした。これに対し、マイナカードの利用件数は779万件にすぎません。」(赤旗記事より)…
厚労省とデジタル庁が「マイナ保険証、1度使ってみませんか」のキャンペーンを展開するなかで、カードの利用件数自体は8月以降、微増。しかし、現行保険証の利用件数も増加しているため、カード利用率は減少し続けている、とのこと。
 厚労省は今年度補正予算にカードと保険証の一体化に向けた取り組みに、887億円を計上。マイナ受診の利用を促進するため、各医療機関の利用率の増加に応じた補助金の支給など、あの手この手の対策をすすめ、24年3月には同システムの対象を生活保護受給者にも拡大しようと狙っている、との記事。
 国民にとって、本当に便利で、使い勝手のよい、安心できる「マイナ保険証」ならば、スムーズに普及するはずだが……。またもアメをバラマキ、ムダづかいを繰り返す。
岸田「内閣支持 最低21%、 不支持74%」の同日付(11月20日)毎日新聞の世論調査の見出し記事。
 マイナ保険証を押しつける最悪の愚策への国民の回答は、この世論調査で十分に示されている。
 

そこまで来た軍靴の足音─戦時体制づくり

2023年11月18日 | 政治 経済
 岡山空港にF・2戦闘機が離着陸 ! 
自衛隊とアメリカ軍の合同演習のためだ。
11月10日から20日まで自衛隊統合演習として、民間空港を軍事目的に使用する訓練は地方空港では岡山空港が初めてとのこと。相手国の攻撃で沖縄などの基地が使用できなくなった場合の民間空港使用の訓練としている。13日には民間空港である大分空港、徳之島空港でも軍事訓練が初めて実施されている。
 岡山県平和委員会や民主県政みんなの会など多くの団体・県民が抗議の声をあげ、岡山空港では抗議行動を行っている。
 沖縄の石垣島や馬毛島など離島では、自衛隊ミサイル基地や軍事防衛施設が次々に建設されている。憲法違反の敵基地攻撃能力を保有し、これまた憲法違反の集団的自衛権の行使として、米軍と一体になっての先制攻撃も。
 今後、「日本を守るため」との理由で、岡山空港など民間空港への軍事利用が拡大されかねない。
「戦争の準備」ではなく、日本国憲法を生かした「平和の準備」、平和外交こそが求められる。
「大軍拡NO  岡山空港の軍事利用NO、ロシアのウクライナ侵略・イスラエルのガザ侵攻中止・ハマス・パレスチナの戦争NO、ただちに停戦、平和解決を」の声を大きく広げよう。

 

マイナ保険証の利用率、連続低下、構造的な欠陥

2023年11月17日 | 政治 経済
 過日、新聞記事で「マイナ保険証の利用率が10月時点で4.49%と連続低下している」との報道があり気になっていた。ネットで調べてみたら、多くの問題が山積していることがわかってきた。まさにトラブル続きのマイナ保険証。ほとんどの国民はこれまで通りの健康保険証を使って医療機関にかかっている。ピークだった4月の6.3%から6カ月連続で低下したとのこと。
 マイナンバーカード保有枚数率は全国で7割を超したにもかかわらず、マイナ保険証の利用率が伸びない。もっともマイナンバーカード取得も2万円のアメと、ムチ(保険証廃止誘導)でカード取得率は伸びているが、肝心のマイナ保険証の活用は国民的には「もうやめて」の状況である。来年、2024年秋には従来の健康保険証を原則廃止は、デジタル化で「一人も取り残さない」どころか、「大勢を取り残す」ことになる。
 新聞記事等によると専門家の意見として、日本の医療保険制度は国保、協会けんぽ、組合保険、後期高齢者医療保険など、複雑な保険制度のため、デジタル化が困難になっていることを指摘している。さらに医療機関で支払う医療費の患者負担も、1割負担もあれば3割負担もある。そのため、多くのトラブルが発生しているのだ。
 デジタル化を急ぐあまり、上から目線でマイナ保険証を事実上強制する自民・公明政権のやり方が、明らかに失政(失敗)に向けて、突き進んでいるように思えてならない。
 これまでの健康保険証を残し、国民が自由に「どちらでも」選択できるようにすることが必要である。それこそが「一人も取り残さない」、健全なデジタル化の道ではないか。
 この問題は次の総選挙で一大争点になるだろう。

住民軽視の市民センターの窓口業務切り捨て

2023年11月06日 | 玉野市政
 いま地域に配布している「民主玉野・9月議会報告/2023年10・11月号」では、「市民センターの窓口業務の全面復活を」の見出しで、記事を掲載している。
 これによると、市民センターの窓口業務を廃止(2020年4月)して以後、多くの地域住民から窓口復活を求める声が上がり、柴田市政のもとで今年、2023年4月から一部再開された。9カ所の市民センターで週2回・2時間単位(荘内は5時間半)の間に窓口が開かれ、「住民票の写し」、「住民票記載事項証明書」、「印鑑登録証明書」、「戸籍全部事項証明書・戸籍個人事項証明書」、「戸籍の附票の写し」、「所得・課税証明書」のみが交付可能となった。マイナンバーカードによるコンビニ交付ができる6種証明書だけに窓口業務を限定している。
 今年4月以降のセンターでの窓口交付は、全センターで4月は⇒48件(誤来訪者56人)、5月は⇒55件(誤来訪者96人)、6月は⇒80件(誤来訪者60人)、7月は⇒66件(誤来訪者46人)ことが表で掲載されている。この交付件数をどうみるか、データ不足のため現時点では評価はできないが、今後、きちんと検証、評価する必要があると思う。

窓口業務を全面復活すれば、「行財政改革」の効果が失われるという理屈で、一部再開にとどめている。以前の私の質問で、確か全面復活に必要な費用は年間約2300万円程度との答弁だった。しかも、市民センターへの行革・経費削減の根拠は、他市に比べて職員が多い、人件費等の経費が多すぎることを理由にした。しかし、議会の論戦で、県下15市に比べ、市民センターと公民館業務などに係る人件費は少なく、標準財政規模に対するこの分野の人件費等の割合は、少ない方から3番目。類似団体に比べても、この部門への職員配置は多い方ではないことも判明している。市民センターへの経費削減・行革推進の根拠は総崩れで、市当局のゴマカシが明らかになっている。
 要は、超高齢社会のもとで市民が必要とする、住民への基本的サービスを切り捨てて、コンビニ交付を推進し、必要な経費を削減する。その一方で、競輪事業などでは民間企業の儲けを億単位で最大限に優先する、また不要不急の事業などの無駄遣いもある。まさに、住民軽視のゆがんだ市政そのものであると言わざるを得ない。
 その証拠に県内他市では、コンビニ交付を実施したことを理由に、支所・出張所の窓口業務を廃止したところはない。「行財政改革の効果」などという屁理屈はまったく成り立たない。ゴマカシ、間違った理由で、根拠なく住民の基本的サービスを切り捨てた以上、この間違いをただし、元に戻すことが肝要であると思うのだが…。

 参考に、令和5年3月議会で私が行った市民センターに係る一般質問の一部を掲載する。

 次に、市民センターの窓口廃止の問題であります。
 これは、平成30年2月付の総務文教委員会の協議会資料の中で、公民館及び市民センター機能の集約化に関わる基本方針案が出されています。次のように記載をされています。
 公民館と市民センターという2つの機能を兼ねることで事務量を集約し効率的な施設管理と職員配置とすることで、より少ない経費の投入により、より大きな行政サービスを提供してきたと言えると、この資料には当局が記述をしているわけです。
 私は当時の市当局の評価をそのまま質問で取り上げましたけれども、どうも効率的か効果的な施設かということについて、それはそう機能してるかどうかは一概に判断できないというようなことの御答弁だったと思うんですけれども、なぜそうなんでしょうか、お答えください。
 それからまた、この同じ資料では、平成29年2月に策定した行財政改革大綱において本市の経常収支比率を押し上げている要因を明確にしたところであるが、その主な原因の一つとして東西に長い本市の地域特性から市民センターの数が多くなっており、県内他市と比較して総務費に係る人件費、物件費が高くなっていることが挙げられるとしております。
 しかし、ここには公民館の経費の問題は触れてません。市民センターだけ。全く間違いだらけの行財政改革方針で市民センターの窓口廃止を強行したということになるんじゃないですか。我々には正しい情報を与えずに、都合のいいときは市民センターだけ出す。しかし、確かに私が言った中では両方兼ね備えておるから効果的で効率的だということで、費用も少なく済んでいでると、こうなっとるわけですね。
 先ほどの答弁では、e-Statのいわゆる財政分析の資料の中では岡山県下の15市の平均の中でも少ないとなってる、この分の費用です。公民館費と総務費の中の、とりわけ住民票や戸籍の分、費用は少ないとなっとる。これ、じゃあ15市の中で玉野市何番目ですか、前も御答弁いただきましたけど、これ改めてお答えください。
 結局ここで言ってるのは、公民館の費用を全く入れてない。おかしいじゃないですか。だから、そういう点が明確でないので、結局は最も基本的な住民サービスを、恣意的に数字を使って市民センターをやり玉に上げて大事なセンターの仕事の窓口業務の廃止を強行したのが前市政だったと私は思っておりますけれども、この点についての見解をお聞かせいただきたいと思います。幾つか言いましたので、御答弁をよろしくお願いします。


 (再質問) 県下15市の比較と、それから類似団体との比較では、今パーセントの平均値が出されましたね、2%ぐらい、いわゆる標準財政規模に対して玉野市は低いと。比較検討ができないと言いながら、先ほど紹介した資料の中には県内他市と比較して総務費に係る人件費、物件費が高うなっているって比較しとるじゃないですか。都合のいいときには比較をするんですけど都合が悪かったら比較できないとおっしゃったり、訳が分からない。e-Statという資料は、総務費の中で徴税費とかあんなんはもう全部出とんです、分析で。それを外しながら分析ができない総務費の部分と、公民館部分は明確に出てますよ。ほんなら県下15市の分析をすれば、玉野市が市民センターと公民館を併せ持っとるから結果的に非常に安く済んでることは明らかです。当局と私のやり取りの中では多分少ないほうから15市の中で3番目だというふうな感じで前、答弁があったと思うんですね。
 だから、間違ったデータで恣意的に市民を誘導し、議会を誘導してきた、こういうところのやり方が問題だと。私がなぜ市民アンケート、住民アンケートを取って市民センターの窓口業務について市民はどう思ってるのかと、じゃあ今度市長が進めた、週2回、半日程度回ってくるのが本当に市民に歓迎されるのかどうかというのを含めて1,000人程度のアンケートを取ったら市民の声は分かりますよ。住民自治なんですからね。あのとき強行したときでも、市民の反対の声はかなり強かったですよ。だから、私は市民センターの問題についてきちっと市民の皆さんの意向を聞いて、いやいやそれはもう反対は一部だと言うんなら、それで今のままでいきゃいいですが。しかし、高齢化社会はまだまだ10年、15年以上続きますよ。私もそのうち免許証返しますよ。市民センターへ行っていろいろ話ができて、ましてデジタル化についていけない部分もありますよ、高齢者の方は。そういうことを考えたときに市長、今度は外国人の教育委員会の指導助手を2,000万円か3,000万円ぐらいつけたでしょう、債務負担行為もかけて。私は、それは評価しますよ。だけれども、この一番高齢化率が高くなってる事態で、2,300万円ほどですか、元へ戻すのに。やってできないはずはないのになぜやらないのかということを強く思っております。これはもう、ぜひ市民に寄り添う市政ということでは進めていただきたいと思います。
 ですから、市民アンケートを取れというのは、市民の意向をきちっと聞いていただきたいから言ようるわけですよ。結局は、先ほどやったときでもパブリックコメントもしなかったんですね、アンケートも取らなかったです。それで市民説明会は何回かやった。けれども、参加者は全体で200人そこそこですよ。ですから、ぜひその辺はお願いしておきますが、もう答弁のほうは市長に問うても同じだろうと思います。





 

 









イノシシ避けながら議会報告「民主玉野」配布 !

2023年11月04日 | 日記
  いま、議会報告の「民主玉野」2023年10月・11月号(NO137)と、「しんぶん赤旗号外」9・10月号外をセットで地域に配布している。朝方まだ暗い時間ではイノシシの出没を警戒し、空が少し明るみ始めたころ、6時頃から1時間程度の配布である。それだけでは配布しきれない枚数なので、時には昼間にも配布に出ることもある。
 10年以上前なら、肩にかけた懐中電灯を照らしながら、山際の集落・民家に配布しても何の心配もなかった。現在はイノブタがあちこちの山に入り込み、生息地を広げている。そのため防護柵を山際と民家の境の一帯に設置しているが、たまに市道を横断するイノシシ(イノブタ)と出くわすことがある。
 難儀なことで、日中でも安心して山歩きが出来ない事態となっている。もっとも、熊に出くわすことの方がもっと危険だが、この玉野市周辺では心配ない。出会い頭に遭遇したらイノシシも油断ならない。薄暗い時間帯にやむを得ず山際の里道等を通るときは、事前に大きな咳や、懐中電灯の明かりを大きく揺らして、「ここに人がいるぞ」と知らせながら歩く。
 熊よけのために鈴を鳴らすように…。