日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

財政再建は全議員で議論を━

2015年09月30日 | 玉野市政
9月定例市議会が24日で閉会し、6日が過ぎ今日で9月が終わる。

質問、質疑等で沢山の問題点、課題が明らかになってきたが、

それを整理できずに、部屋の片付けや月末集金などで忙しくしている。

10月5日から厚生委員会が8日(木)まで連続開催され、平成26年度会計決算の

審査が行われる予定である。

初日の5日(月)には、市民病院の指定管理者候補の名前が報告される予定である。

民営化に向けた新たな展開となるだろうが、

市民や患者、病院職員、岡大医局などとの信頼関係を取り戻すことが

最低条件だが、また、新たな困難が発生し、民営化路線は前途多難といわなければならないだろう。


 決算審査の後の最終日には、財政難打開のための福祉切り下げの財政再建策が提案されるようだ。

全体の財政再建方針の具体的方策が議会全体として議論されていない中で、

厚生委員会所管の民生費等の福祉削減を議論することはできない。

少なくとも、議会全員協議会等の場で、これまでの市財政運営の問題点は何か、

それを踏まえ、財政再建のために具体的な諸施策、諸事業をどう削減見直ししようとしているのか。

全体像、全体方針案を明らかにし、議員全員できちんと検証、議論しなければならない。

この手続きを抜かして、またも、トップダウンで事を進めようとするならば、

議会軽視、市民無視のそしりを免れないだろう。

玉野市民病院の指定管理者探し━候補者がいたようだ━さらなる困難が・・・・

2015年09月16日 | 市議会
昨日9月15日、9月議会の厚生委員会が開かれ、冒頭に市民病院問題の協議が行われ、副市長が出席。

市民病院の指定管理者探しの現状報告がされた。

「有力な指定管理の候補者」と接触しており、10月5日開催の厚生委員会決算審査の時に

冒頭で医療法人名等を報告できる、旨の発言があった。

 5月に若葉会の指定管理者辞退の失敗を受けて、

市長は新たな医療法人探しに奔走してきたが、どうやら、

次の候補者がみつかったようだ。

私は、依然としてリスクが大きい。全国の指定管理者病院の状況をみれば明らかであること、

拙速な民営化の強行が市民と病院職員などへの信頼を失墜している現状だけに、

さらに困難があることなどを発言した。

他の議員から「・・・安心した」という発言が多く出された。

しかし、今後は、指定管理の条件を大きく引き下げ、

地方交付税措置分(国の財政支援)の年約2億円の指定管理者への支出だけでなく、

市財政が支援可能な(耐えうるえだけ)の財政支援を検討したいと、

交付税措置に加え、さらに1億円以上の財政支援もあり得るような発言である。

結局、振り出しに戻ったが、指定管理の条件は当初より大き後退する見通しである。

これまでの公設公営での経営改善計画をもとにした改善がなぜできなかったのか、

この総括も一切ないまま、再度、民営化推進をすすめる。

多くの市民はアンケート結果でも明らかなように公設公営での市民病院改革・再生を求めている。

民意に背を向けて、国の医療費抑制策などの国策に従う民営化推進路線は、

地域医療と市民病院にさらなる困難をもたらすことは必至である。









玉野市民病院の26年度決算は━

2015年09月12日 | 玉野市政
 玉野市民病院の平成26年度決算は約5億7千万円もの純損失、

累積欠損金は26年度末で38億4千万円と報じられ、

その数字が独り歩きする、というより、「こんなに経営悪化なら民営化するしかない。」

と意図的に利用され、誘導される恐れがある。それだけに、正確に市民病院の経営実態を、

把握することか必要だ。わかる範囲で記載してみる。

その実際の中身は、国が会計制度を変更したため、26年度決算では

帳面上(キャッシュフロー、資金繰りに影響はない)の特別損失2億1千万円が損失増となっている。

25年度と同様の会計処理ならば5億7千万円-2億1千万円で純損失は約3億6千万円となる。

25年度決算の純損失が2億6千万円であるから、実質的には前年度に比べ

約1億円の損失増といえる。

地方公営企業会計制度の見直しで、医師不足等による経営難の公立病院の会計決算は、

さらに悪化するのは必至。国・総務省の医療費抑制策のもと公立病院つぶしに繋がる制度改悪といえよう。


一般会計から繰入金総額は3億6千万円。市民病院の赤字の埋め合わせのため、

市民の血税を3億以上も投入することは問題という批判意見もあるが、

実際には、このうち国の財政支援・補助金ともいえる地方交付税措置で2億2千万円が

一般会計に収入されているので、実質的な市の持ち出し分は1億4千万円である。


・・・・・続きは次のブログに・・・











 明け方の細い月━

2015年09月11日 | 市議会

 今日11日、午前4時過ぎに起きて単車で新聞配布に。

東の空に三日月よりも細い月が出ていて、オリオン座などの星もよくみえた。

「明け方の細い月」、新月の前の月のようだ

季節は「白露」、「大気が冷えてきて、露ができ始める頃」とある。



昨日9月10日(金)、9月定例市議会一般質問の3日目、午前10時から質問に立った。

①市民病院民営化問題、②図書館・中央公民館の民営化とメルカ移転整備、

③財政問題について、④ケーブルテレビ放映についての4テーマで質問した。

市民病院問題も、図書館等の民営化と移転整備はいずれも現在進行形の重要な問題だけに

引き続き、住民の立場から市政をチェックすることが求められている。

ただ、議会の多数派をよりどころに、民主主義、民意を軽んじる市政運営は、

ふと、過去のスペイン村開発の市政を思い出した。

日本共産党の2名の市議団だけが、明確に「無駄遣い」「成功する見通しはない」と反対。

他のすべての議員がオール賛成で、民意に背いて強行した大型観光開発推進の市政は失敗した。

いまだに、その浪費した財政のツケを引きずっている。

また、多数議席をもとに戦争法案を民意に反して強行しようとする安倍政権の暴走も、

根は同じ、民主主義、主権者国民の民意を軽んじる政治である。


 今日11日(金)は、一般質問最終日。14日(月)の本会議で行う議案質疑の質疑内容を

準備し提出することになる。補正予算に計上しているマイナンバー制度導入に関する予算の問題点と、

市の外郭団体である玉野産業振興公社の法人決算の質疑を行う予定である。



玉野市民病院守れ━1683筆の署名を市長に提出

2015年09月04日 | 玉野市政



市民病院前で通院患者・市民のみなさんに署名を訴える「守る会」の方々



9月2日(水)午前9時半より、「地域医療と市民病院を守る会」の代表らは黒田市長に直接面談し、

1か月余で集めた「民間丸投げでは医師の確保はできません━玉野市民病院の安定した医療体制確保を求める要請署名」を

黒田市長に提出し要望しました。

 市長は「直営であっても、これ以上の医師の派遣は難しい」と岡大医局から言われているとの主旨の発言をした。

同時に、「市民に安全、安心を与える医療を残す必要がある。」とも言われた。

・・・だとするならば、岡大と係りのない県外の民間医療法人が指定管理者となれば、

医師派遣はさらに難しくなるだろう。

玉野市民病院の泌尿科医師が最近、退職した、その代りの医師が派遣され勤務している。

この事実をどう受けとめているのか。

児島市民病院は産婦人科の医師が一名増員された話しも聞いている。

根底には深刻な医師不足があるのだが、

民営化に舵を切った黒田市長に対する岡大医局の姿勢が━

「これ以上の医師の派遣は難しい」という言葉に含まれていると思うのだが・・・・。

岡大医局は、公立公営の市民病院だからこそ、信頼して医師派遣をしてきたのではないか。

そして、この医師不足がいつまでも続くわけでなく、医師不足という困難な状況の中でも

岡山県内の児島市民病院の改築計画の話しも聞くし、笠岡市、井原市などの公設公営の病院も頑張っているのに、

黒田市長のもとでの玉野市民病院だけが「限界だ」といって民間に投げ出そうとするのはなぜなのか?


要請署名は、「岡山大学病院との関係を大切にするため、直営での運営を継続してください。」

「医師会との連携を大切ににし、地域医療を守ってください。」と二つの要請項目となっている。