新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

「青空文庫PDO ポケット版」って?

2023年05月09日 | 本・新聞小説
日経連載小説は陸奥宗光の青春を描いたもので、とても濃密な内容に辻原登さんファンの濃度も濃くなっていきます。

曲折の幼少期から抜け出し、江戸に出るチャンスを得た宗光は安井息軒の門を叩きます。そしてその妻のことが出てきます。
「13歳年下の息軒の妻女は、息軒の郷里では『岡の小町』と呼ばれた美しい女性だったが、形振り構わず働いて、夫の貧乏生活を支えたことで知られ、委細は森鴎外の短編『安井夫人』に詳しい」という下りがありました。

『安井夫人』は鷗外の作品、という受験のための空虚な知識が恥ずかしく、委細を知りたくて俄然読む気が起こりました。そこで、早道はアマゾン!

届いたのは、扉を入れて15枚の薄~いペーパーバッグで、郵便受けにピタッとくっついて見逃すところでした。

「青空文庫POD」は著作権が満了しているコンテンツを基に制作されたもので、持ち運びに便利な「ポケット版」として書籍化されたものだそうで、この存在を初めて知りました。送料込みで440円。
インターネットで無料で読めましたが、私は断然「紙派」。自分の脳内が狭いことがわかっているので、行きつ戻りつしながら読むにはやはり「紙」です。

ちょっとしたきっかけで、読書の世界が横に広がるのが面白く充足感があります。





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