BSプレミアム『ザ・プロファイラーif』は岡田准一さんが元寇の跡を訪ねる番組でした。
モンゴル軍が対馬の海岸に上陸したときに島主・宗一族が島を守ろうと壮絶な戦いをしました。急な襲来で小豆餡を作る時間がとれなくて、餅に小豆をまぶし塩を振って武士に持たせたそうです。
それがこの佐須もちです。岡田さんもゲストの財前さんも珍しい味を楽しんでいるようでした。
塩味の小豆・・・、遠い記憶が呼び覚まされました。もう70年前、昭和20年代の記憶です。
ついた餅を長方形の「もろぶた」に薄く伸ばし、その上に塩味の小豆餡を敷きつめ2層にした後に切り分けるという餅を、お祝いの時、確か孫たちの初誕生祝いに祖母が作っていました。
別にもうひとつ、餡無しの真っ白い餅だけを熨したものを作り、初誕生の子はこの上をわらじを履いて歩かされました。
場所は福岡県南だから対馬とはかけ離れています。
子供の頃餡の甘さが苦手だった私は、饅頭でも和菓子でも餡を取り除いて食べていました。だからこの塩餡の餅が大好きでした。祖母は64歳で亡くなりそれ以来、60数年も口にしたことはありません。食べたいなぁ・・・。塩餡を作ってみたいと思っています。
この塩餡の餅を話題に3姉妹の間でラインが飛び交い、お彼岸・お盆の団子談義まで話が及びました。
朝ドラの中の方言を聞いて、遠い昔祖母の口からでた同じ言葉と優しい表情を思い浮かべます。
山陰方言「だんだん」➡️ありがとう
沖縄方言「でーじ」➡️とても
福岡と全く違う県なのに方言が共有されていることにとても不思議な気持ちになりました。