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疎外感から独我論に移行

サファイア循環

 第9章のメインはサファイア循環です。これは何を意味しているのか。

 サファイアは販売店システムのネットワークを構築する時に作られた概念です。何という名前にしようかと迷った時に、パートナーの誕生石を聞いた時に、9月生まれのサファイアであったことから命名した。サファイアという名前ができてから、後に解釈を考えた。

 サファイアを分解して、サ:サスティナブル(持続可能性)、ファ:ファシリテーション(支援する)、イ:インタープリター(提案する)の三つを入れたかった。最後のアが思いつかなかった。当時の室長の正月休みの宿題にした。

 正月明けに出てきたのは、国際的な展開を考えて、カタカナから英語表記にする。その歳に宝石のサファイアは難しい綴りなので、Sa-fireの造語にする。発音は一緒とのこと。S、f、iは同じで、r:リアライゼーション(創り出す)、e:エンパワーメント(勇気づける)と当て込んだ。持続可能性を保証する4つのキータームが揃った。偶然とは思えなかった。

循環が何を意味しているのか。

 元々はLocalとGlobal、ThinkとActはEUの方針であるTGAL={Think Globally, Act Locally}を因数分解して得たモノです。

 それから、組み合わせた4つの空間を作り出し、それらを循環させた。その間に4つのファンクションを規定した。その一つのインタープリターが当てはまったのには、ビックリした。

 local ActからGlobal Thinkに行く機能がインタープリテーションです。それはEUのTGALの逆方向のALTGであった。これによって、4つの空間の間に循環ができると同時に、EUの方針の限界も見えてきた。

配置に循環を加わった

 頭の中心には、配置の考えがあった。これはトポロジーから出てきたモノです。デカルトのように座標から始まるのではなく、点から始まる世界です。

 「次元の呪い」から脱却するために、トポロジーができたように、ハイアラキーから配置の世界に移行させることを考えている。それらの全体図として、サファイアを規定します。個々の点が生きて、全体を生成する概念です。

 併せて、機能も作り上げた。サファイアネットワーク上に、ポータルとコラボレーションをシステム化して、サファイアシリーズとしました。

疎外感から独我論に移行

 同時に、その時点で阻害を感じました。自分が考えているレベルと皆がやっているモノがあまりにも違っていた。全く、全体像が理解されていない。分かったのは、皆が自分のことしか考えていないということ。これは名古屋全体に言えることだった。

 独我論に向かったのも、その感覚からです。どう考えても、この結論になるのに! 自分の枠から出てこない連中とは一緒に行けない。先に行くしかない。先に行って、自分にとって、明確な答を見つけ出そう。それは自分の答であって、皆の答は皆が考えればいい。その時点では取り返しが付かないでしょうけど。

リサイクルは循環していない

 第9章のテーマは循環していない社会を示すことです。だから、サファイアがメインテーマになっている。これは環境問題の一番最初に出てきます。廃棄物とかリサイクルという言葉を使っているけど、循環しさせるつもりもないみたいです。ていない社会です。

 循環というのは、一番下から一番上に上げることが必要です。上から下へは勝手に移動します。

 モノの流れでいうと、末端ユーザーからメーカーの企画に上げることが出来て始めて、循環します。一つ前の行程に戻すのはフィードバックです。フィードバックでは原因に届かない。結果が原因になってしまう。そこに、サファイアが生まれたことの意味があります。

OCR化した本の感想

 『この1冊でわかる世界経済の新常識2017』

  シェール革命がエネルギー価格下落のインパクトを引き起こした。どう見てもロシアを狙って行なった。その結果はプーチンの延命と中近東への侵出を招いた。

  大統領選で浮き彫りになった国民の不満がポピュリズムを招きつつある。自国の権利だけを見ることは国家では許されるかもしれないが、超国家では不可能。どういう結果になるかは今年中に判明する。その時点では遡ることはできないでしょう。

  ヨーロッパは様々な様相を示している。移民急増問題に揺れる北ヨーロッパ、EUの厳格な財政規律に反発する南ヨーロッパ、独自路線を模索する東ヨーロッパ、独仏が主導するEUに未来はあるか。何かつながっていますね。

 『暴露の世紀』

  暴露に対する正義。全体を考え、先を見て時の判断を優先したい。権力に甘えは許されない。配置されたモノがつながる世界を見てみたい。

 『新国富論』 これが都市と地方の役割分担? 何をなすのか?

  高齢者の地方移住を第一の目標とする方が地方創生に利するとする見方がある。地方の地代の安さにより、高齢者医療や介護サービスに関連するヘルスケア産業は地方が比較優位を持つ産業であると言われる。高齢者の地方への移住が進めば、ヘルスケア産業の需要者が増えるために、その需要を補うように働き手である若者への雇用が増加する。また、その賃金も増加する効果があるだろう。このような地方への高齢者移住は、ヘルスケア産業の活性化を通じて若者の移住誘因ともなりえることから、地方の人口を増加させる点、経済発展の観点からも地方創生の有効な手立てとして考えられている。
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