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てらまち・ねっと



 参議院の選挙での野党共闘の成果をどう評価するか、それが分かれている。
 少定数、特に首長選挙など端的だけど、「共産党が候補を出さなければ」というケースがたくさんある。
 言葉で言えば、「複数候補が対抗することで、逆転の可能性が乏しくなり有権者の期待観が減じて、なお、盛り上がりを欠き、さらに逆転しにくくなる」というようなこと。実際、私自身も候補の当事者として経験したことがある。

 今回の都知事選でも、そんなことになってしまいそうな雰囲気。
 出ない選択も大事。最後にそれぞれが決断してほしい。

 今回の共闘は、ザックリいうと、東の方ではうまくいき、西の方ではあまりうまくいかなかった傾向、ということか。
 だからか、西の新聞は評価が厳しい。

 東京新聞は、東の傾向をまとめている。そして
 ★≪今後は次期衆院選の小選挙区でも、統一候補を擁立するかどうかが焦点になる。民進党の岡田克也代表は「市民を中心に各党が集まった。新しい政治の流れを加速したい」と今回の選挙戦を評価。次期衆院選について「二人も三人も(候補を)出したら、与党を利するだけだ」と共闘を継続する考えを示した。≫
 ≪共産党の志位和夫委員長は記者会見で「最初のチャレンジとしては大きな成功だ」とした上で、都知事選での野党共闘についても「四野党プラス市民という枠組みを大切にし、急いで話し合いを進めていきたい」≫

 ということで、次を記録しておく。
●1人区、野党共闘に成果/東京 2016年7月11日
●民進、改選議席大幅割れ…野党共闘は一定効果/読売 7月11日
●1人区、自民21勝11敗=野党共闘、一定の成果【16参院選】/時事 7/11

●全32の1人区、共闘野党11勝 比例や西日本で伸びず/朝日 7月11日
●「野党共闘」ただよう敗北感 3分の2阻止できず、難しさも浮き彫りに/西日本 7月11日
●=解説= 形だけの「共闘」不発 佐賀/佐賀 7月11日

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●1人区、野党共闘に成果
       東京 2016年7月11日
 三十二ある一人区全てで実現した民進、共産、社民、生活の野党四党の統一候補は福島、長野、三重、沖縄など十一議席を獲得、自民党は栃木、群馬、富山、石川など二十一議席を得た。前回二〇一三年の参院選で自民党が勝利した複数の選挙区で統一候補が勝利。野党共闘が成果を挙げたことで、民進、共産両党は今後の協力に前向きな姿勢をみせている。

 参院選一人区で非自公系が獲得した議席は、前回は三十一選挙区のうち二議席で、民主党政権だった一〇年は二十九選挙区のうち八議席。前回の参院選を基に本紙が試算したところ、野党票を合計すれば自民党候補の得票を上回るのは九選挙区。今回、野党側はこれを二つ上回った。

 福島選挙区は前回、自民、旧民主、共産、社民各党がそれぞれ候補を擁立。自民党候補の得票は非自民候補の票の合計より約十三万票多かったが、今回は統一候補の民進党の増子輝彦氏が勝利した。山梨選挙区も前回は自民党候補が当選。今回は、統一候補の宮沢由佳氏が自民党候補を破った。

 改選議席数が二から一になった長野選挙区でも、野党統一候補の民進党の杉尾秀哉氏が、自民党の若林健太氏に勝利した。
 一方、限界もみえた。栃木選挙区では、自民党の上野通子氏が、無所属で四野党推薦の田野辺隆男氏を破って再選。一三年の参院選では、当選した自民党候補が約三十八万票、非自民各党候補の票を合わせると約四十万票で、共闘していれば逆転する計算だったが、今回、野党統一候補の票は約三十一万票だった。

 野党四党は前回、それぞれが候補を立てて政権批判票の分散を招いた反省から、統一候補擁立を進めた。市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」も一本化を促した。

 今後は次期衆院選の小選挙区でも、統一候補を擁立するかどうかが焦点になる。民進党の岡田克也代表はNHK番組で「市民を中心に各党が集まった。新しい政治の流れを加速したい」と今回の選挙戦を評価。民放番組で、次期衆院選について「二人も三人も(候補を)出したら、与党を利するだけだ」と共闘を継続する考えを示した。

 共産党の志位和夫委員長は記者会見で「最初のチャレンジとしては大きな成功だ」とした上で、都知事選での野党共闘についても「四野党プラス市民という枠組みを大切にし、急いで話し合いを進めていきたい」と述べた。 (生島章弘)

●民進、改選議席大幅割れ…野党共闘は一定効果
        読売 2016年07月11日
 民進党は、前回2013年参院選で民主党が獲得した17議席から上積みを果たしたものの、改選議席の45を大幅に下回り、振るわなかった。

 旧維新の党との合流・党名変更を決断し、選挙戦に臨んだが、与党に改選定数の過半数確保を許す結果となった。一方で、野党共闘には一定の手応えも感じており、次期衆院選での候補者一本化に向けた共産党との協議が進む可能性もある。

 岡田代表は10日夜、党本部で記者会見し、「(前回選から)かなり増えたことは間違いないが、まだ再建途上だ。政権を担えるところまでもっていかないといけない」と述べた。選挙戦で展開した安全保障関連法の廃止を掲げる市民団体との連携については、「非常に高く評価している。さらに広がっていくことを期待したい」と歓迎した。

 今後の憲法改正論議に関しては、「まず与党が何を変えたいのか明確にしてもらう必要がある」と述べる一方、「安倍首相の立憲主義の解釈が理解できない」と語り、改めて首相の下での改憲論議に消極的な姿勢を示した。

 民進党では、野党統一候補が善戦した4月の衆院北海道5区補欠選挙を契機に共産党との共闘を容認するムードが高まった。しかし、選挙戦で共産党が自衛隊を「違憲」と明言したことや、藤野保史・共産党政策委員長(当時)が防衛費を「人を殺すための予算」と発言したことで、共闘の危うさを指摘する声も漏れた。

 枝野幹事長は民放番組で、野党共闘について、「一定の効果はあったと思うが、いろいろと課題も浮かび上がった。今回の結果をよく分析したい」と語った。

 9月に予定される党代表選では、共産党などとの共闘路線のあり方が議論されそうだ。岡田氏は代表選への出馬について、「これからしっかり考えたい」などと明言を避けているが、岡田氏周辺は11日未明、「代表選に出ない理由はない」と語った。党内で責任ラインとみられていた「30議席」を超えたことや、代表として進退をかけた地元・三重選挙区で勝利したことが理由だ。一方で、代表選には、共産党との共闘に冷ややかだった前原誠司元外相や細野豪志元環境相の出馬も取りざたされている。

●1人区、自民21勝11敗=野党共闘、一定の成果【16参院選】
       時事 2016/07/11
 10日の参院選では、全国で32ある改選数1の「1人区」のうち、自民が21選挙区を制し、大きく勝ち越した。ただ、3年前の前回参院選では自民が29勝2敗と圧勝したのに対し、今回は野党側も11選挙区で議席を確保。野党共闘が一定の成果を上げたと言えそうだ。
【特設ページ】参院選2016~開票結果、最新ニュース~

 共産の候補取り下げなどにより、全ての1人区が自民と野党統一候補による事実上の一騎打ちとなった。自民は滋賀、奈良、岡山で議席を奪還したが、福島では現職閣僚が落選し、初めて議席を確保できなかった。
 一方、野党側は、減員区の宮城、新潟、長野で自民に競り勝ち、これにより新潟では18年ぶり、長野では21年ぶりに自民が議席を得られなかった。1人区で勝利した野党候補の内訳は民進7、無所属4だった。 
 2人区は全て、自民、民進が「指定席」を分け合った。
 3人区では、北海道、千葉で自民、民進が2議席獲得を目指して激突。北海道では民進、千葉では自民に軍配が上がった。公明は増員区となった兵庫、福岡で新たに議席を獲得した。

 4人区の神奈川では、自民が追加公認を含め2議席を獲得。大阪では、おおさか維新の積極策が奏功した。民進は、そのあおりを受け両選挙区で現職が落選。ただ、かつての「民主王国」愛知では2議席を獲得して面目を保った。
 唯一の6人区の東京では、自民、民進がともに2議席を獲得。残り2議席を公明、共産が分け合い、おおさか維新の東京進出はかなわなかった。


●全32の1人区、共闘野党11勝 比例や西日本で伸びず
    朝日 2016年7月11日
 民進党など野党4党は、与党に大きく水をあけられ、伸び悩んだ。一方で、「野党統一候補」を擁立した全国32の1人区では、11選挙区で与党に競り勝ち、共闘の効果を示した。

 民進と共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの野党4党は、自民など改憲4党による憲法改正発議が可能となる「3分の2確保の阻止」を目標に掲げた。自民「1強」に対し、1人区では野党共闘が一定の成果を示す一方、比例区や西日本の選挙区では民進、共産ともふるわず、与党の改選過半数確保は阻止できなかった。

 民進や共産は今回の連携効果を検証し、次期衆院選の選挙区での共闘について検討するとみられる。

 与野党攻防の焦点となった全国…

●「野党共闘」ただよう敗北感 3分の2阻止できず、難しさも浮き彫りに
            =2016/07/11付 西日本新聞朝刊=
ざっくり言うと
野党は改選1人区で共闘したが改憲勢力による3分の2議席を阻止できなかった
政策や理念が一致しない政党同士による共闘の難しさが浮き彫りに
岡田克也氏は10日、「かみ合わないまま終わってしまった」と恨み節も述べた

テレビ局のインタビューに答える共産党の志位委員長=10日午後10時25分、東京都渋谷区の党本部
 野党4党は全ての改選1人区で共闘したが、改憲勢力による「3分の2議席」を阻止できなかった。民進党の岡田克也代表は10日夜に党本部で記者会見し「残念ながら3分の2を許してしまったのは事実」と率直に認める一方、「首相が正々堂々と憲法改正を掲げたなら力が足りなかったということだが、逃げたのでかみ合わないまま終わってしまった」と恨み節も。代表は9月の任期まで続ける考えを示し、次期代表選への立候補についても「白紙だ」と踏み込まなかった。

 執行部の責任を問われた岡田氏は、改憲勢力とされながらも9条改正は時期尚早とするおおさか維新の会を引き合いに「どこまでが改憲勢力に含まれるのか。いろんな解釈があると思う」と述べ、けむに巻いた。

 岡田氏は選挙前、「全責任を負う」と決意表明。民進、共産、社民、生活での共闘を進め、32ある改選1人区全てで野党候補者の一本化を実現した。多くの1人区で接戦に持ち込んだが、協力関係の濃淡も目立ち、政策や理念が一致しない政党同士による共闘の難しさも浮き彫りにした。

 こうした実態を与党は「野合」と批判。安倍晋三首相は「民進と手を組む共産は憲法違反の自衛隊を将来解散すると言う。無責任だ」と非難した。討論番組で共産党議員が防衛費を「人を殺すための予算」と発言すると「民共」批判に拍車がかかり、民進党内にも「共産アレルギーがある保守票が逃げていく」(関係者)と懸念が広がった。

 選挙中盤、岡田氏は地元の三重選挙区で公認候補が敗れた場合、次期代表選に立候補しないと発言。与党幹部が三重に入って“波状攻撃”を仕掛ける展開になり、岡田氏も地元に5日間も入る守りの戦いを強いられたが、かろうじて議席を死守した。

 勝敗ラインを明確にしてこなかった岡田氏。この日の記者会見で、2013年参院選の17議席の倍となる34議席を目指していたことを明かした。「3年前は底だったが、再建途上だ。政権を担えるところまで持って行く。次の総選挙は非常に大事だ」と述べた。

 次期衆院選で野党共闘をするのかテレビ番組で問われた岡田氏は「市民を巻き込んだ新しい政治が始まっている。この流れをさらに加速したい」。共産の志位和夫委員長も「最初の挑戦で効果を上げた。さらに発展させたい」と意欲を示した。

●=解説= 形だけの「共闘」不発 佐賀
       佐賀 2016年07月11日
 今回の参院選佐賀選挙区は「野党統一候補」が実現したにもかかわらず、自民党が圧倒的得票で「保守王国」の強さを見せつけた。圧勝劇の背景には自民の組織力や候補への個人票が確かにあったが、「野党共闘」の不完全燃焼が響いたといえる。

 民進の候補が決まったのは5月。奈良から連れてきた元国会議員で知名度はほぼゼロ。さらに共産党との「共闘」は、市民団体を間に置くという中途半端な形でしかできなかった。

 出遅れによって労組など支援団体との連携も十分機能せず、形だけの「共闘」は無党派層へのアピール力を欠いた。参院に解散がないことを考えれば、準備する時間は十分にあった。自民圧勝劇は、組織整備という民進が抱える長年の課題を改めて浮き彫りにした。

 本紙の世論調査では、自民候補を支持した人でもアベノミクスに厳しい評価をした回答が5割を超えた。政策の失望感はあるものの自民候補を支持せざるを得ないという有権者が一定程度いるという現実を、野党はもちろん自民も受け止める必要がある。

 与党大勝で憲法改正の議論が現実味を帯びてきた。ただ今回の選挙戦では憲法改正の論議は深まっていない。この結果をもって改憲の「民意」とみるのは早計であり、慎重に議論を進めるべきだ。

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