古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

屋根神様

2005-12-19 | 素晴らしき仲間たち
15日のウオーキングの顚末、ご笑覧ください。

 「屋根神様」ってご存知ですか。我が住宅のシニヤ会が、屋根神さま巡りのウオーキングをやろうと、総勢10名、それにボランテイアで、案内を引き受けてくれたYさんと一行11名。15日の9時40分、住宅の西口から出発しました。 例年になく寒さの到来が早く、前日までは震え上がる寒さだったが、今日は寒さ一服の感じなのが嬉しい。
 屋根神様とは、屋根の上に祀った神様です(写真参照)。Yさんは、四国は観音寺の出身だそうだが、名古屋に住むようになって、この屋根神様に気付き、面白いものがあると、調べ始めたそうです。
 「13年前に、私が調査した時は230個所もありましたが、最近の調査だと120くらいに減っているようです。」と、Yさんは言う。
「これは、尾張に特有の神様で、他所の土地では見ません。
 戦前は市内どこにもあったようですが、戦災で焼失して、今残っているのは西区が多いです。市内の土地価格が高いので、信心深い人たちが、屋根の上に神様を祀り始めたのが普及したんだと思います。」
 弁天通を歩いた後、「美濃街道(東海道と中山道を結ぶ脇街道)沿いが多いのですよ」という言葉に従い、市バスで東芝横まで行き、枇杷島付近を散策すると、吃驚するほど、沢山ある。
「15日と1日が屋根神様を祀る日なんですよ」、なるほど、お供え物やお神酒を備えたりしている。
「多くが、熱田神宮、津島神社、秋葉神社で、熱田さまは戦時中出征兵士の武運長
久を祈り、津島神社は疫病よけ、秋葉さんは防火の神様です。」
 「屋根は勿論、個人の所有ですが、神様は町内皆のもの。町内でお祀りの当番を決めて管理しているようです。」
 「そうは言っても、代替わりすると、色々で、取っ払ってしまう所もありますね」とYさん、昔撮った写真を見せて、「ね。ここにあったでしょ!」。なるほど、屋根神様のあった建物が棟ごと取り壊されて駐車場になっている。若い人にとっては「神様よりマイカー」なのだ。
 そうかと思うと、「ビルを新築した時、屋根神様のスペースを造ったのもありま
す」と、指し示したY医院。
 10箇所ほど見た後、寒さ一服といっても、さすがに寒い。暖かい所で昼食を取ろうと、角のファミリーレストランに入って一時間。おしゃべりを楽しんだ。
 その後、近くの「ノリタケの森」に入る。昔の工場の6本煙突の一本にサンタク
ロースが鎮座していたが、寒そう。ショッピング・ゾーンのカフェで珈琲を頂く。
ここの珈琲は美味しかった。それに、容器に重量感がある。さすが、ノリタケです。
 その後、円頓寺(えんどうじ)など屋根神様を訪ねたが、なんと25箇所もお参りして、最後は名古屋城のお堀端を歩いて3時半帰宅しました。屋根神様って、こんなにあるとは50年も名古屋に居るのに、はじめて知りました。Yさんに深謝です。



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