古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

使命・懸命・宿命

2005-04-06 | Weblog・人生・その他
 今日は一挙に桜が咲き誇り、名城公園は七分咲きになりました。

 5日の中日夕刊に、実に素晴らしいエッセイが掲載されました。とても良い言葉な
ので、紹介させてください。金城学院大学学長で精神科医の柏木哲夫先生が、卒業式
で学生に贈った言葉だそうです。

 『卒業式の学長式辞で、学生に使命・懸命・宿命という三つの言葉を贈った。
 まず「使命」。数年前にTVで放映された、クリチャン作家の三浦綾子さんが亡く
なる少し前の言葉。
「私は小説を書くことが私に使命だと思っています。使命という字は命を使うと書き
ます。私は小説を一冊書き終わると、くたくたに疲れます。そして命を使ったなあと
思います。
 どんなに疲れても書き続けることが私の使命だと思っていますので、これからも小
説を書き続けることに命を使いたいと思います」。「使命」というのは、命を使うこ
とである。自分の使命とは何か、自分は自分の命をどのように使っていくのか。それ
を考えながら旅立ってほしい・・・

 次に「懸命」。小さな島の診療所で長い間、医療の活動を続けてきた74歳の医師
の言葉。
 「私はこの診療所で、今まで懸命に生きてきました」。・・・「懸命」とは命を懸
けると書く。学生が新しく社会に出ていくにあたり、使命が見つかった時に、それに
命を懸けて、懸命にその道を歩んでほしいと願う。

 最後の「宿命」。この言葉はやや否定的な響きがあるかもしれない。しかし、先ほ
どの医師は「私は,ここで診療をし続けること、そしてここに骨を埋めることが、私
の宿命だと思っています」とも言った。この文脈の中で、私は「宿命」という言葉の
中に「命が宿る」という意味を感じとった。
 一人ひとりの学生が使命を持って、懸命に生き、これが私の宿命だと思えるような
人生を歩んでほしいと願う。』

 さて、自分は何に命を使ってきたか?と反省した次第。
 いや、100歳まで生きられれば、まだ30年余ある。これから命を使うテーマ
を見つけようや。と、自分に言い聞かせました。

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