古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

木喰と円空の作品展

2015-06-29 | 美術館と美術展
先日、『仏像の見方』という本を読みました。
http://d.hatena.ne.jp/snozue/20150623
最終章で、木喰と円空を論じていました。
その木喰と円空の作品展が、名古屋松坂屋の美術館で開かれているというので、27日、行ってみました。
http://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/2015_enku_mokujiki/
木喰の表情ゆたかな「微笑仏」は、確かに、『仏像の見方』にあったように、「子供」の表情をうつしているかのようです。
案内のパンフレットによれば、『天平~鎌倉時代に深化を続けた仏像表現は、江戸時代には過去の作品の模倣による停滞期に入ります。円空・木喰は全国を行脚僧として布教活動をしながらも独創的な仏像や神像を彫り歩きました。
 円空(1632~1695)は、荒々しくも自由奔放で力強い鑿痕により独特にデフォルメされた仏像を数多く彫り残しました。32歳で仏像を彫り始めてから64歳で入寂するまでの30年間の間に12万体造像したとも言われ、今までに確認された円空仏は5400体余。
 一方、木喰(1718~1810)は表情ゆたかな「微笑仏」と呼ばれるやわらかな笑みをたたえる丸みを帯びた像を彫り残し、61歳に初めて造像して以来80歳で1千体、90歳に2千体の造像を請願し、93歳で生涯を閉じるまで多くの仏像を彫り、現在720体余が確認されている。
 円空・木喰がたどった土地に今もなお、守り伝えられる仏像、神像、資料、初出品作品、円空7体、木喰6体を含む約270点により時代を超え、人々を魅了する二人の造形美を紹介します。』
荒子観音(名古屋)の木端仏、西光寺(柏崎市)の12神将像が印象に残りました。しかし、これ程たくさんの彫刻を一度に見ると、疲れますね!

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