古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

0次会のカラオケ

2016-10-28 | 旅行
 以下広島紀行です。26日、9時半に家を出ました。11時過ぎの新幹線に乗るつもりでしたから、もっとゆっくりでもよかったのですが、電車に乗る前に丸善により本を買おうと思いました。何しろ広島までは3時間半かかりますから往復で7時間ある。読書時間として有効に活用するため本を買おうと思ったのです。丸善で1時間立ち読みしながら2冊の本を購入しました。中公文庫の「金沢の不思議」(村松友視著)と新潮新書の『ブツダと法然』(平岡聡著)です。「金沢・・・」は、娘が嫁入りした地なので金沢に関する本を見るとすぐ手を出したくなります。「正月に孫たちが来たらこの本を上げよう。もう下の子は高校3年だからこれくらいの本は読めるだろう」と思いました。
「ブツダ・・・」は立ち読みしてたら、「ブツダも法然も80歳で世を去った」という一文が目にとまりました。小生も80歳、「二人の先哲は80歳の時何を考えていたか」と読みたくなったのです。
名古屋駅から11時11分の“ひかり岡山行”に乗りました。”ひかり“といっても京都からは各駅停車みたいですから”こだま“とあまり変わらないが、じっくり本が読める、とシートに腰を下ろしました。岡山で”こだま“に乗り換え2時45分広島に着きました。”のぞみ“に乗れば乗り換えなしに広島へ行けるのですが、ジパングの3割引き乗車券は”のぞみ“に乗れません。駅前のアパホテルを予約していたので、改札口を出てすぐ左にあったインフォーメーシヨンで聞くと、駅を出て左にある郵便局に行くと見えると教えてくれ、地図をくれました。確かに郵便局から南を見ると、建物が見える。でも、それは最近できた新しいアパホテルで、私の予約した以前からあるアパホテルはその建物を目ざして歩くと信号前の右手にありました。
 アパホテルの「アパ」は、JAPAN(日本)の左端のJと右端のNをのぞいて、日本の真ん中だという洒落です。何故こんなことを知っているのかというと、20数年前、娘が嫁入りしたので、金沢に行く機会が増えました。金沢にアパホテルが数軒ありましたので利用したことがあったからです。その頃は北陸にしかなかったのですが、商売がうまかったのか、ビジネスホテルのチェーン店としてそれ以後全国に展開するようになりました。
 3時半からカラオケ会に参加することになっていました。3時、ホテルにチェックインを済ませ、部屋に荷物を置いたあとすぐ出かけることにしました。フロントで場所を聞くと、「当ホテルの裏の建物、郵便局のある通りです」。
 今回の旅行は、広島の人が中心になって運営しているパソコン通信の会に17年前から参加しているのですが、数年に一度顔を合わせて懇親するオフ会です。
まぁ懇親会ですから、絶対に出席しなければならないというわけではないのですが、「出てこない!」と声をかけられると、原則として断らない主義ですので、このところ、そうした旅で、結構忙しい。今月最初の東京の旅、今回の広島、来週末は野間大坊、蒲郡と予定が詰んでいます。
今回は懇親会の前にカラオケパーテイをやろうという。忘年会などの懇親会のあとの二次会でカラオケ会に参加したことは度々あるが、二次会でなく、0次会のカラオケというのは初めてです。2階に上がると、ロビーに懐かしい顔が数人。「何年ぶりかな」握手を交わしてからカラオケルームに入りました。はるばる名古屋から広島まで来て参加するカラオケだからと、遠慮なく歌わせてもらいました。6~7人のメンバーでしたが、みなさんいろんな歌を歌われます。以下、画面に映る歌詞を見ていて思ったことです。
演歌の歌詞ってホントに工夫して作られている。ボブ・デイランがノーベル文学賞を得て話題になっていますが、例えば阿久悠やなかにし礼の詩など文学的香りのある詩が多い。
ボブ・デイランがノーベル賞の対象になるなら、日本の演歌歌人も対象にならないだろうか。もっともノーべル賞は生存者でないと受賞できないが・・・
文学は言葉を用いて表現する。言葉を聞いてその言葉から生み出される印象の美しさが文学になる。ところが言葉が惹起する印象は言葉を用いる民族の長い歴史の中から生み出される。だから、文学作品の美しさは、民族のもので、言葉を使う民族のみがその美しさを理解できるのではなかろうか。日本語の詩と英語の詩を比較してどちらがより正しいか美しいかを議論することは出来ない。ノーベル賞の意味が文学と自然科学とでは全然違う、など益体もないことを考えていました。
次々とみなさん謳われます。私も5~6曲うたったかな?うたが歌えるためには、ある程度肺活量がないと謳えない。ですから、歌えるということは健康な証拠です。最後はもちろん広島カープの応援歌!そして「青い山脈」やら「高校3年生」を合唱して5時半、0次会を追えて、次は隣の福屋デパート11Fのレストラン街で懇親会でした。12名出席。
「この前は何年前でした。宮島に行ったのは」、「NOZUEさん、自転車でしまなみ海道を渡ってこられたことあったね」と、みなさんご高齢になっても記憶力はまだ確かです」
どなたかが電卓をはじいたら平均年齢76歳の会でした。私が80歳で最高齢だったようです。
「明日はどこへ」、「午前中に県立美術館で東山魁夷展を見て午後帰ります」。
「折り鶴タワーをみていかれるといいよ」とのアドバイスがあって、明日の予定が決まりました。(続く)