古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

無言館

2016-06-04 | 旅行
6月1日9時前、名鉄小牧駅に行きました。駅前のベンチに腰を下ろしていたら、間もなくJさん、「Hさんもう来てるよ」、駐車場の出口からHさんの愛車デミオが出てきました。
半年ごとに行っている4人組の旅行会。今回は長野県と山梨県の美術館を回る旅を計画しました。車に乗り込み、小牧ICに向かいます。インターの入り口から渋滞が始まりました。「今日は高速のリフレッシュ工事が始まったんだ。帰りは小牧東で降りた方がよさそうだ」とJさん。東名に乗り込み、ジャンクシヨンから中央道に入ると渋滞は解消した。飯田の手前で小休憩したが、岡谷ICまで2時間強、11:20高速を降りてJR岡谷駅に向かいました。11時半駅の南口について駐車場に入り、ケイタイでSさんに電話「南口に着きました」。浜松のSさんは、特急あずさで11:38到着の予定です。間もなく「あずさ」の優美な車両がホームに入るのが見えました。
 Sさんが乗り込み、久闊を叙しました。車は上田市に向かいます。
「昼時だからどこかレストランにはいりましょう。」しかし、なかなか恰好なレストランが無い。「上田にはいらないと、ないかも」。12時過ぎ、上田に入ってから恰好な店が見つかりました。
「10割蕎麦の店花ちゃん」の表示が出ていた。「信州蕎麦を味わいましょう」と、10割蕎麦の盛蕎麦600円と野菜のてんぷらかき揚げ150円を頼みました。
新規開店したばかりの店らしい感じの良い店で、「つなぎは何を使っているの?」と聞くと「10割ですから、つなぎは使っていません」とおかみさん(花ちゃんかな?)が答えた・
「値打ちだったネ」と、みなさん満足したようだ。店を出て、カーナビに無言館の電話番号を入れてガイドしてもらう。初めての場所に行くときは、カーナビは全く便利です。
1時半ごろ無言館に着きました。

緑の木立の間にコンクリート造りの無言館が建っていました。入り口に「料金は出口でお支払ください」とあった。
 無言館は、戦没学生の作品を集めて展示していることで有名です。
建物の中に入ると、作品を保護するためでしょう照明を落として薄暗い中、コンクリート打ち抜きの壁に沢山の作品が展示されている。

作者の説明には、何年生まれ、どこの戦場で戦死または戦病死、享年何歳など表示されているが、その作品の多さに圧倒される。かくも多くの画学生が、その未来を戦禍で失ったのだ。
「無言館」は、展示される絵画は何も語らず「無言」ではあるが、見る側に多くを語りかけるという意味で命名したというが、客もまた展示される絵画を見て「無言」になるという意味をも含んでいるという。

戦没画学生の慰霊を掲げて作られた美術館で、美術館「信濃デッサン館」の分館として1997年に開館した。館主は窪島誠一郎氏。自らも出征経験を持つ画家の野見山暁治とともに全国を回って、戦没画学生の遺族を訪問して遺作を蒐集した。第53回(2005年)菊池寛賞受賞。2008年9月21日に無言館第二展示館「傷ついた画布のドーム」がオープンした。
その第二展示館に向かう。

『画家は愛するものしか描けない。相手と戦い相手を憎んでいたら画家は作品を描けない。一枚の絵を守ることは、愛と平和をまもるとうこと」との碑があった。
ここでも、生きていれば、大家となったかもしれない才能の作品を多く見た。
「意外と戦病死が多いね」など語りながら観て回った。
3時前切り上げて、次の目的地上田城跡公園に向かった。(続く)