古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

福井問題

2006-07-11 | 経済と世相
 このところ、日銀総裁のファンド投資についての議論が新聞紙面を賑わせていま
す。
 【福井氏は今年2月に村上ファンドへの投資解約を申し入れている。その直後の3月に日銀が株価下落につながる量的緩和策の終結を打ち出した。福井氏がその前に利益を確保しようと意図したかどうかは分からないが、疑わしい行動には違いない。】(藤井裕久氏、6/30朝日)
 【政策審議委員には就任時に財産を信託するように求めてきたが総裁には同じことを要求しなかった日銀の「身内の論理」にも問題は大きい。】(川本裕子氏、6/30朝日)
 【国の中央銀行総裁という仕事の重みは、金融界で仕事をした経験がないと、今一つピンとこないかもしれない。これは、深い金融知識と意思決定力と見識が必要で、誰でもできる仕事ではない。・・・中央銀行のトップは、例えるなら優れた脳外科医
のようなウデが必要なのだ。福井氏が不備を改めた上で職務を続けることの方が、国民のメリットは大きいと思う。】(藤巻健史氏7/8朝日Be)
 以上のような記事を読んで、小生の意見を下記しますと・・・
 藤井氏と同様な疑いを抱いている。量的緩和終結で株価の値下がりを予測して,
ファンドの解約を2月に行なった。日銀総裁だから、これは究極のインサイダー取引である。
 もう一つ,氏が村上ファンドと契約した99年には、一任勘定は、認可を受けた法人のみに認められていた。当時、村上ファンドはこの認可を受けていなかった(01年に認可)。従って、99年に村上ファンドに一任勘定した福井氏の行為は違法行為?
 つまり、福井氏の村上ファンドとの契約は、契約時も解約時も違法の疑いがある。
 村上氏がインサイダー取引で逮捕されるのなら、福井氏も逮捕されるべきで、法の適用には、人により恣意性があってはならない。どんなに優秀な人であろうと、法を犯した人は留置場に入ってもらうべきだ。総裁を辞めるとか続けるとかいうレベルの話ではない。
 ついでながら、村上氏のインサイダー取引容疑には、私は疑問を持っています。
「あれは本当にインサイダー取引なのか?」と。
 証券取引法を読んでいませんので、詳しいことは分かりませんが、公表されていない情報を入手して、公表前に株を購入または売却するのが「インサイダー取引」だと思いますが、今回のケースは、村上氏が、情報を入手したのでなく、策を弄して情報を作りあげた?
 にも拘わらず、何故村上氏は「インサイダー取引」を自ら認めたか?今回のような言わば、偽計による株価操作は、インサイダー取引よりも罪が重いのでは?だから、より罪の軽い「インサイダー取引」を早々に認めた?
 これに対して、福井氏の場合は、完璧に「インサイダー取引」と思います。

追伸:「福井総裁 一任勘定」あるいは「村上ファンド 一任勘定」などでGoogle検索すると、面白いニュースが沢山出ます。お暇な方はどうぞ!