古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

地方税の増税

2006-06-18 | 経済と世相
 区役所から地方税の通知がきた。開けてみると、今年度の地方税が八万何ぼとあ
る。確か昨年は4万一寸だったから倍になってる?内閣の増税路線は承知しているから覚悟はしていたが、倍はひどいじゃない!と同封された説明文書をじっと見詰めた。
以下、分かったこと。
1.「定率減税が二分の一になりました。(15%だった減税が7.5%の減税にな
る) 私の場合、約7000円の増税です。
2.「老年者控除」が廃止されました。(65歳以上は従来48万円の所得控除が
あったがこれが0になる)
 48万円に地方税率の5%をかけると2.4万円の増税になる。
3.「公的年金等控除額」が縮減されました。140万円から120万円に20万円引き下げられ、結果として20万円が課税対象になるので、これも地方税率5%をかけると1万円の増税になる。
4.その他 同一家計の妻に対する均等割りが2000円から4000円に、2000円の増税。
 計算してみると、確かに4万円強、地方税が増えることになる。
 昨年まで4万円台だった小生の地方税は8万円を越し9万円に近づいている。
計算に誤りはない。来年は多分定率減税はゼロになるだろうから9万円を越すだろう。

 一年間に税金を倍にするような税制の改悪をする内閣に、何故国民の支持率が
40~50%もあるのだろうか?

 勿論、私の場合は倍になるというだけで他の人はそんなに増えないのかも知れない。上記計算で分かるように、課税所得のある方に約4万円の増税だから(厳密に言うと定率減税縮少分だけは定額ではないが)、従来地方税4万円の人は8万円で倍になるが、従来10万円だった人は14万円になって、倍でなく40%の増税。・・・
 つまり、所得の低い人ほど増税率が高くなる。
 これが、小泉・竹中ラインの財政政策だと思う。
 「民間でやれることは民間で」とか「郵政民営化」とか、格好いい言葉に惑わされず、自分の税金がどうなるかで、国民は国の政治を判断すべきでないのか!
 税金が増えても、その税金が国民の福祉のために使われるのなら文句を言わない
が、なにしろ「国政調査費」で飲み食いしたり、米軍の引越し費用に何兆円か寄付するというのが実情らしい。
 以上は、地方税だけの話ですが、この地方税に更に健康保険料が,比例してかかる。

 経済学に、「人は経済的に合理的に行動する」という仮定がありますが、内閣支持率をみていると、この経済学の仮定はまったく誤りでは?と思う。

 と、愚痴っている次第です。