古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

続・土山マラソン

2005-11-08 | マラソン
残念だが、棄権しようと決めた。
 路傍のスタッフに「棄権します」と伝えると、「そこのバスに乗ってください」
 タイミング良く、横の空き地に収容バスが停車していた。
 バスに乗ろうとしたら、女性のスタッフから「ゼッケン外しましょう」と、
前のゼッケンに付いているタグ(ゼッケンNOを発信する電子部品)をちぎった。

 乗り込んで見ると、意外に混んでいる。皆若い人ばかりだ。私から見れば、皆若い人で不思議はないが。
残念そうな顔をしている人は誰もいない、けろっとした顔をしている。「この天候
じゃ、仕方ない」と割り切っているようだ。
 これでは、729名の出場ランナーのうち何名が完走するかな?とふと思う。
 ぐしょぬれのウィンドブレーカーを脱ぐと、ランニングシャツ一枚だから寒くなってきた。毛布を借りて包まり休んだ。20分ほどして新たに待機するバスが来て、このバスはゴール地点に向かった。

 帰りは15:45のバスで亀山駅に戻った。16:45の名古屋行きに乗れた。
 電車の中で、岐阜から来たHさんというランナーと知り合いになりました。
以下、彼との対話。
「今日は最悪の大会ですね」と小生。
「そうですよ、こんな大会は初めてですよ。風で体力を消耗しますからね。
いつもより30分も遅かった。」と完走証を見せてくれた。
「よく完走されましたね。私は31.5Kmで棄権しました」
「そうですか、私もあまりにきついので、何度もリタイヤしようかと思ったんですよ」
「無理して身体、壊したら意味ないと思ってね」
「37Km辺で、ぶっ倒れて、心臓マッサージやってるランナーがいましたよ。
棄権するのも正解です」と慰めてくれた。
「これだけきついコンデシヨンでは、そういう人がいても不思議でないですね」
 等々、話し込んでいるうちに、あっという間に、名古屋。
「また、どこかでお会いしましょう」と分かれ、6時半帰宅しました。
 夜、衛星放送で「ちあきなおみ」を見て、その後、メールを見たら甲府のM君から「どうだった?」のメールが入っている。
返事を出しておいたら、翌日電話がきた。
「(歳を考えて)もうフルは引退したら・・」
「満70歳までは絶対続けるよ!」と、懲りない小生でした。 

土山マラソン

2005-11-08 | マラソン
 6日朝、7:09の関西本線亀山行きに乗車。8:19亀山に着く。駅前に待機していたマラソンランナー専用バスに乗り換えるが、この時パラパラと降りだした。会場の甲賀市土山町体育館まで約30分、誰も口をきかない。見ると、半分は居眠り。朝早かった人だろう。あと半分は、バスが空いていて二人がけのシートに皆一人で坐っている所為もあるが、口をきかない。前を見て緊張した面持ちで、精神を集中しているようだ。実際、42Km走ろうと思うと、相当覚悟を決めないと走れない。
 バスを降りると、本格的に降り出してきた。「ランナー歓迎」の垂れ幕が強風に音をたててはためいている。風が出てきた!
最悪のコンデシヨンになってきた。それに冷たい雨!

 雨に備え、ランニングシャツの上に、ビニールのウィンドブレーカーを羽織る。
 スタートは 10:25女子フル、 10:30男子フル
        10:35女子ハーフ、10:40男子ハーフの順でスタートした。
 スタートして13分、ゲストランナーの市橋有理選手(シドニーオリンピック日本代表)が追いついてきたが、大勢のランナーに囲まれて、小柄の彼女は良く見えなかった。20分余で、これもゲストランナーの早田俊幸選手に追い抜かれた。
 7Kmあたりで青土(おうど)ダムが見えてきた。いつもなら一番景色のよい場所だが、とにかく風が強くて、景色など見ている余裕はない。風が渦巻くように前から、横から、後から吹き付ける。向かい風だとなかなか進まない。後から押される時は楽だが、横から吹き付けると帽子が飛ばされそうで、手に持って走る始末。
 10Kmを61分で通過、14Kmで「頑張ってますね」と、更衣室で隣り合ったハーフのランナーが抜いていった。
 18Kmから19Kmまでが一番の急勾配で50mほど駆け上がる。
ここで、すっかり体力を使い果たした感じで、20Kmこそ2時間4分で通過したが、それからが難行苦行、風も雨も一向に止まない。へとへとに疲れ、
30Kmが3時間15分、この間の10Kmを71分かかっている。
 30Kmを過ぎた時、背中に異常を感じたので、手を後に回して確認したら、
背のゼッケンを4箇所安全ピンで留めていたのだが、上の二箇所が強風で引きちぎられ、反転して垂れ下がっていた。
 最近は、ほとんどの大会が、経費節減のためゼッケンを布でなく紙で作る。強度が弱い。
 31.5Km。給水場である。スタッフに駆けより「背中のゼッケン付け直して!」

 水を飲み、また駆け出そうとした時、ぐらぐらとした。真っ直ぐ走るつもりなのに身体が右左に揺れた。
この瞬間、駄目だ!と思った。疲労が極限まで来ている。(続く)