古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

夜叉が池

2005-09-24 | 素晴らしき仲間たち
 21日朝、5時過ぎに眼を覚ましたら、台所が賑やかだ。今日は5人の内3人が登山に挑戦。残りの二人は、ゆったり温泉にでも浸かって引き上げる予定になっていましたが、登山組がまだ寝ているうちに、ゆったり組が起きだして朝食の支度をしていた。
 5人揃って、具がたっぷりの味噌汁つき朝食を食べてから、6時半登山組出発。
横山ダムで左折R303を木の本方面に。途中から池の又谷林道に右折。7時25分、登山口着。この間まったく対向車に出会わない。
 「夜叉が池」は、泉鏡花の小説で有名だが、福井・岐阜県境に位置する。
登山なのに「池」は奇妙な感をもたれるかも知れないが、この池、標高1099mです。
 7時半から登る。登山はヴェテランのMさんから注意を承ってから、Mさんが先頭、次が小生、最後がSさんのパーテイで登り始める。
天候は曇り空。とにかく水が豊富な山である。到る所で水が流れ落ちている路を踏みしめる。
それに各所に大きなブナの木が自生している。
ブナは水を豊富に蓄えると、どこかで聞いた記憶があるが、確かに水に恵まれた山である。

 登山コースは、登山ながら上り一方ではない。コースの3分の2ぐらい迄上ったり下ったりで一時間、「幽玄の滝」に着いた。ここで小休憩、私はびっしょり濡れたシャツを替えた。ガイド(パンフ)に拠るとここまで約1時間とあったから標準のスピード。老人のペースとしては立派なものである。
 ここから山頂までが本格的な上りになった。
「これだけの勾配だったらチェインを張って欲しいね」というのがSさんの意見。
同感だ。約30分。上り切ると札が立っていた。「右、三周ケ岳。左、三国岳」。
 「どちらへ行くの」と、Mさんに聞くと「ここまでです」と言う。「ええ?」
と前を見たら眼下に大きな池が見える。”夜叉が池”だ!
尾根のようになっている頂上で、Mさんが持参のインスタントコーヒーを馳走になる。美味い!
一休みしてまたシャツを替える。とにかく汗が出る。
池に下りる木製の階段が設置してあったので、3人、池畔に降りて、記念撮影をした。
「夜叉が池」まで上ったという証拠写真だ。
 9時40分、山を下り始める。途中、男女連れのパーテイと、女性一人に会う。
こんな山奥まで一人で登山する女性が居るんだ!
 11時ごろ登山口まで下りた。ここでSさんお手製のお握りを頬張る。運動した後のおにぎりは美味しい。3~40分休憩して帰途に就く。途中、道の駅でお土産を調達し、「温泉で汗を流そう」と久瀬村の久瀬温泉に入る。露天風呂で入浴料\400。
 温泉に入ると、疲れが一度に出たが、運転はMさんにお任せして、うとうとしている内に岐阜駅に着いた。ここで、解散ということになり、浜松に向うSさんと一緒に東海道線の快速で帰名。

徳山ダム

2005-09-24 | 素晴らしき仲間たち
 彼岸の入りの20日、徳山ダム見学と「夜叉が池」登山の旅に出かけました。恒例の労組時代の仲間5人です。Hさんが岐阜県藤橋村に山荘を契約したというので、その山荘に泊まる旅行を計画したのです。
 小生は小牧のMさんの車に同乗、他のメンバーは岐阜からHさんの車でR417の道の駅”藤橋”で12時合流した。荷物を山荘に置いて、昼食は近くの”森のレストラン”で岩魚料理を賞味。岩魚の刺身は美味しかった。
 食事後、「藤橋城」という南北朝時代の砦跡に平成の築城を行った城、中身は西美濃プラネタリウムという珍しい城を見学した。と言っても残念なことに祝日翌日は休館日でプラネタリウムはお休み。外観だけの見学。これも、竹下さんの一億円の成果らしい。
 因みに、秀吉の正室おねねの方はここの砦の城主杉原一族の出という。
 その後、417号線を北に、徳山ダム建設現場を見学する。
 日本最後のダム(と言われる)にして最大のダムは、20年がかりで平成19年完成の予定だそうだが、總貯水量6億6千万トン、湛水面積13km^2、堤高161mのロックフィルダム。
 かつて1600人余の住民が住んでいたが、全員集団転居。徳山村は消滅し藤橋村に合併されたが、その藤橋村も近年、揖斐川町に町村合併。(因みに、昨年走った揖斐川マラソンは、揖斐川町町役場からスタートして川沿いに上流に走る。フルの場合は山荘近くの横山ダムまで走って折り返す)
 ダム建設をめぐって反対運動があって裁判になっている。環境を破壊すると主張し、クマタカの営巣も見つかっていると言う。2年前、岐阜地裁の一審判決で住民側が敗訴したが、名古屋高裁に上告して争っている。それだけに水資源公団は住民へのPRに気を使っている。現地には徳山ダムパビリオンなる施設を設置して工事内容のPRに努めているのだが、ここも祝日翌日休館でした(予約制で工事見学案内があるようです)。
 見れば見るほど大掛かりな工事で、ここから引いてくる水道は随分高くつくだろう。名古屋市では、要らないと言っているらしい。
 「公団というお役人の天下り先と、ゼネコンの利益のための工事」といったのが、私たちの感想でした。
 徳山ダムにご関心の方のため、HPのURLを下記。
 水資源公団
http://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/
 反対運動側
http://tokuyama-dam.cside.com/
 徳山の写真を撮り続ける
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TP1130Masuyama.html

 夕方、山荘に戻り、夕食の準備。男たちの手料理です。小生は、料理には自信が
まったく無いので、皆さんにお任せして、手を出しませんでしたが、メインデイシュは、飛騨牛の焼肉でした。
 先日、屋久島に奥さんと結婚40周年の旅をしてきたHさん土産の、焼酎を傾けながら世間話に夜が更けるまで。話題は先日の総選挙、「民主党もだらしないが、
国民は政権交代の価値が分かっていない」というのが、結論のようでした。(続く)