10月26日は知多美浜の”かんぽの宿”へ行く。中学の同級会である。前の週伊
良湖へ、つまり渥美半島の先端へ行った。今度は三河湾を挟んで知多半島の先端に近
い。
私を含め幹事3名が、皆より一時間早く2時に着いた。受け付け設置など準備を済
ませ、「一番遠くからきた人に”遠来賞”をあげようと、土産物をホテルの売店で探
す。「¥3000ぐらいで適当な名産ってない?」売店のおばさんに聞くと、「¥3
000はないよ。今時そんな高いもの置いても売れない。¥1000ぐらいが一番出
るの!」
「へえっ、世の中不景気なんだ。」¥1000を二つ重ねて、”遠来賞”を作っ
た。
残念ながら、34名しか集まらなかった。3~4日前までは、43名出席予定だっ
たが、土壇場のキャンセル。どたきゃんが続出。本人が急病とか、奥さんが急病と
か、で葬式とか、高齢になった証拠である。それにしても、出席できた人は、健
康に恵まれ、特に金持ちではないにしても、近場の旅行ぐらいは出来る程度の経済的
ゆとりはあるのだ。「そういう意味で、私を含め、皆さん幸せです」と幹事を代表し
て挨拶した。
実際、200人いた同級生の一割強は既に亡くなっている。生きていても、車椅子
暮らし他、一人で旅行できない人も居るのだ。
しかし、200人とは大勢いたもの、現在、母校は一学年40人と、田舎で暮らす
同級生が語る。
50年ぶりに顔を合わせた仲間もいて、昔話に口角泡を飛ばしている。沢山の案内
状を出したり、ホテルを手配したりと手間はたいへんだったが、皆が夢中で話し込ん
でいるのを見ると、みんなの喜ぶことが出来た、と嬉しい。
深夜、女性が二人部屋をノックした。「N君とM君(男性)が私等の部屋で寝ると
言って帰らないから、幹事さん来てつれて帰って!」と言う。こういう酔っ払いの世
話まで面倒見なくちゃならないから、幹事はたいへんだ。「寝ても良いけど、3人部
屋で5人は窮屈なの」と言う。
男が女を好きなのは、脳の奥深く旧皮質(爬虫類脳とも言われる)に刻み込まれて
いる。是を取り巻く新皮質の前頭葉に、本能を押えて社会生活に適応する規範が存在
するのだが、老齢化に伴いその部分の脳細胞が弱くなるやつがいる。酒を飲むと、爬
虫類脳が騒ぎ出して「女の部屋で寝る!」と騒ぐ。
本能の命ずるままに生きるようになったのだから幸せとみるべきか。自分だって
もっと歳を取ればそう言い出すかもしれない!
女の部屋で寝たって、怪しからぬ仕儀におよぶ体力は無いから人畜無害なんだが、
「狭い!」と言われては、仕方がない。相棒幹事のO君が連れに行った。
翌朝、NもMも前夜何事も無かったようにしれっとした顔をしていた。
ホテルの勘定書きを見ると、えらく廉い。幹事3人で清算してみたら、一人当り5
千円も返還金が出た。”かんぽの宿”で、簡易保険の契約者は割安になる。簡保加入
の証明書の持参を頼んでおいた。3分の1ぐらい持ってきてくれるかな?と思ってい
たら3分の2以上持参してくれた。それに、酒を飲むより、中学時代の思い出話に忙
しくて、あまり飲まなかった?不景気で、ホテルが大サービスした?原因はいろいろ
あるだろうが、1万8千円の会費で五千円、思わぬ還付金で、奥様方には大好評だっ
た。
帰宅した夜、ホテルから電話があった。「306号室に忘れ物がありました。ス
ナップ写真です。袋に”伊藤さん”とありますが・・・」。写真なら顔を見れば分か
るだろうと、私宛郵送を頼んだ。
306は女性の部屋、伊藤という名の女性は3人いたっけ!
送られてきた写真を見て、びっくり。写真の袋に「伊藤**」と名があった。「*
*」の漢字がホテルの若い職員には難しくて、電話口では言わなかったのだ。それは
良いが、男性名である。
「女の部屋で寝る!」男がもう一人居た!
良湖へ、つまり渥美半島の先端へ行った。今度は三河湾を挟んで知多半島の先端に近
い。
私を含め幹事3名が、皆より一時間早く2時に着いた。受け付け設置など準備を済
ませ、「一番遠くからきた人に”遠来賞”をあげようと、土産物をホテルの売店で探
す。「¥3000ぐらいで適当な名産ってない?」売店のおばさんに聞くと、「¥3
000はないよ。今時そんな高いもの置いても売れない。¥1000ぐらいが一番出
るの!」
「へえっ、世の中不景気なんだ。」¥1000を二つ重ねて、”遠来賞”を作っ
た。
残念ながら、34名しか集まらなかった。3~4日前までは、43名出席予定だっ
たが、土壇場のキャンセル。どたきゃんが続出。本人が急病とか、奥さんが急病と
か、で葬式とか、高齢になった証拠である。それにしても、出席できた人は、健
康に恵まれ、特に金持ちではないにしても、近場の旅行ぐらいは出来る程度の経済的
ゆとりはあるのだ。「そういう意味で、私を含め、皆さん幸せです」と幹事を代表し
て挨拶した。
実際、200人いた同級生の一割強は既に亡くなっている。生きていても、車椅子
暮らし他、一人で旅行できない人も居るのだ。
しかし、200人とは大勢いたもの、現在、母校は一学年40人と、田舎で暮らす
同級生が語る。
50年ぶりに顔を合わせた仲間もいて、昔話に口角泡を飛ばしている。沢山の案内
状を出したり、ホテルを手配したりと手間はたいへんだったが、皆が夢中で話し込ん
でいるのを見ると、みんなの喜ぶことが出来た、と嬉しい。
深夜、女性が二人部屋をノックした。「N君とM君(男性)が私等の部屋で寝ると
言って帰らないから、幹事さん来てつれて帰って!」と言う。こういう酔っ払いの世
話まで面倒見なくちゃならないから、幹事はたいへんだ。「寝ても良いけど、3人部
屋で5人は窮屈なの」と言う。
男が女を好きなのは、脳の奥深く旧皮質(爬虫類脳とも言われる)に刻み込まれて
いる。是を取り巻く新皮質の前頭葉に、本能を押えて社会生活に適応する規範が存在
するのだが、老齢化に伴いその部分の脳細胞が弱くなるやつがいる。酒を飲むと、爬
虫類脳が騒ぎ出して「女の部屋で寝る!」と騒ぐ。
本能の命ずるままに生きるようになったのだから幸せとみるべきか。自分だって
もっと歳を取ればそう言い出すかもしれない!
女の部屋で寝たって、怪しからぬ仕儀におよぶ体力は無いから人畜無害なんだが、
「狭い!」と言われては、仕方がない。相棒幹事のO君が連れに行った。
翌朝、NもMも前夜何事も無かったようにしれっとした顔をしていた。
ホテルの勘定書きを見ると、えらく廉い。幹事3人で清算してみたら、一人当り5
千円も返還金が出た。”かんぽの宿”で、簡易保険の契約者は割安になる。簡保加入
の証明書の持参を頼んでおいた。3分の1ぐらい持ってきてくれるかな?と思ってい
たら3分の2以上持参してくれた。それに、酒を飲むより、中学時代の思い出話に忙
しくて、あまり飲まなかった?不景気で、ホテルが大サービスした?原因はいろいろ
あるだろうが、1万8千円の会費で五千円、思わぬ還付金で、奥様方には大好評だっ
た。
帰宅した夜、ホテルから電話があった。「306号室に忘れ物がありました。ス
ナップ写真です。袋に”伊藤さん”とありますが・・・」。写真なら顔を見れば分か
るだろうと、私宛郵送を頼んだ。
306は女性の部屋、伊藤という名の女性は3人いたっけ!
送られてきた写真を見て、びっくり。写真の袋に「伊藤**」と名があった。「*
*」の漢字がホテルの若い職員には難しくて、電話口では言わなかったのだ。それは
良いが、男性名である。
「女の部屋で寝る!」男がもう一人居た!