Motoharu Radio Show #148

2013年04月24日 | Motoharu Radio Show

2013/04/23 OnAir - Extra Week - 特集:春・それは新しい始まり
01.Melanie:Brand New Key
02.Madeleine Peyroux:Take These Chains
03.Josh Rouse:Start Up a Family
04.Paul Weller:Brand New Start
05.Keb' Mo':The Beginning
06.佐野元春:モリスンは朝、空港で
07.Chicago:Beginnings
08.The Beach Boys:I Can Hear Music
09.Lynyrd Skynyrd:Start Livin' Life Again
10.Miles Davis:Florence Sur Les Champs Elysees
11.Alpha Rev:New Morning
12.佐野元春 and The Hobo King Band:君の魂 大事な魂
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■内容の一部を抜粋
・特集:春・それは新しい始まり
「今夜のMotoharu Radio Show、『春・それは新しい始まり』と題してこの季節にちなんだ曲を集めています」と元春。

・Brand New Key
'70年代に活躍した女性ソングライター、メラニーの「Brand New Key」。

・Take These Chains
マデリン・ペルーの「Take These Chains」はレイ・チャールズの曲のカヴァー。

・Start Up a Family
ジョシュ・ローズの「Start Up a Family」。

佐野元春 : この季節、街を歩いていてよく見かけるのは、これから社会に出ようという人たちですね。就職のためだろうと思います。さっぱりしたスーツを着た女性たちが一所懸命に歩いています。そんな景色を見ると今年も春が来たなぁと感じます。就職難ということもあって大変な時期ですけれども身体に気をつけて頑張ってくださいね。どんなときに春を感じるか人様々だと思います。最近では目がショボショボ、鼻がムズムズして、あっ、またこの季節がやってきたんだと気分が滅入ってる方もいると思います。季節が変わって身体が敏感に反応してしまう。こればかりは人のせいにしてはいられません。どうにか対策を練ってこの辛い時期を乗り切ってください。

・Brand New Start
ポール・ウェラーの「Brand New Start」。

・The Beginning
ケブ・モーの「The Beginning」。

佐野元春 : 季節が変わって何か新しい気分になってます。ソングライターとしての自分も何か新しい曲を書いてみようかな、そんなふうに思うこともあります。物事のはじまりですね。これをテーマにした曲は洋の東西を問わずたくさんあります。僕も以前このテーマで曲を書いてみました。毎日の退屈な日常から抜け出して新しい世界に飛び出そう。そんな思いを綴った曲です。これまで僕もいろいろと曲を書いてきましたけれども、おそらくこの曲は特に'80年代に書いた曲の中でも個人的にいちばん気に入ってる曲です。言葉、メロディ、演奏、そしてサウンドのデザイン、これらが全ていいバランスで仕上がった曲だと自分では思っています。では聴いてください「モリスンは朝、空港で」。

・モリスンは朝、空港で
「今からちょうど30年前、1983年のレコードです。僕の曲で『モリスンは朝、空港で』、聴いていただきました」と元春。

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Beginnings
シカゴの「Beginnings」。

佐野元春 : さて何気なくウェブのニュースを見ていたら個人的にちょっと残念なニュースがありました。ニューヨーク、マンハッタンのダウンタウンに歴史あるレコード・ショップがあります。店の名前はブリカボブズ。僕もニューヨークに住んでいたときよくこのレコード・ショップに行きました。そのブリカボブズが今月店を閉じることになったというニュース。ニューヨーク・タイムズはじめいろいろなメディアが報じていました。このお店はハウス・オブ・オールディーズという名前の通り、主に中古のアナログ・レコードを扱っていました。ニューヨークの音楽マニアであればまず知らない人はいないだろうという有名なレコード店です。自分の話になるんですがご存知の方もいるかもしれません。僕は'80年代にこのNHK-FMで番組を担当していました。月曜の夜10時、「サウンドストリート」という番組です。途中、僕がニューヨークに引っ越すということになって、番組はそのニューヨークで作って放送しようということになりました。異例ともいえますけれども、この番組作りはとても楽しかったですね。とにかくニューヨークといえばレコードが豊富にあります。日本ではなかなか手に入りづらいレコードも大抵専門店に行けばあります。そうしたレアなレコードを日本のリスナー・ファンに是非紹介したいと思っていました。そこで番組でかけるレコードを手に入れるためによくこのレコード・ショップに通いました。それがこのブリカボブズ、ハウス・オブ・オールディーズなんですね。例えばモータウン・レーベル、スタックス・レーベルの7インチ・オリジナル・シングル盤。ソウル・ミュージックの特集には欠かせないレコードなんかもここで手に入れました。僕があまり頻繁にお店に行くので、終いにはお店の人が僕の好きそうなレコードを揃えて待っていてくれるという、親切なような、商売上手なような、そんな便宜まで計ってくれました。店を閉じる理由としては借りているその土地代が高くなったということ。場所を見てみるとグリニッヂヴィレッジの目抜き通りに面しているとてもいい場所にあります。現在この場所は残念ながら既にある大手のチェーン店に買われてるということ。ニューヨーク老舗のレコード・ショップ、ブリカボブズ。今月そのお店が閉じるというニュースがありました。音楽ファンのために頑張ってくれたブリカボブズのスタッフの人たちにご苦労様と言いたい気持ちですね。ちなみに地元コロンビア大学の学生が作った「ブリカボブズ最後の日」という30分のドキュメンタリーがYouTubeで見られるようです。気になる方は是非ご覧になってください。では曲に戻って、僕たち音楽を愛するみんなのためのテーマ・ソングといっていいと思います。ビーチボーイズ「I Can Hear Music」。

・I Can Hear Music

・Start Livin' Life Again
レーナード・スキナードの「Start Livin' Life Again」。

佐野元春 : さて、先日、役者の三國連太郎さんが亡くなりました。残念ですね。僕は個人的に三國連太郎という役者は素晴らしいなぁと思っていました。全ての作品を観たわけではないんですが、これまで観た三國さんが演じてるどの映画もとても強い印象が残っています。そうですね、三國連太郎という役者が善人の役をするとそれだけで何か同情したくなるようなずるい演技ですね。また悪い役のときには本当に悪くて嫌なやつなんだけれども何か魅力もあるような、そんな複雑な表現ができる役者なのではないかと思います。毒とユーモアを持ち合わせ持った天才的な役者ですね。自分は歌手なので役者という仕事が実はどういうものなのか全くわかっていません。ただこの三國連太郎さんの演技を観てみると、役者というのは人間の業のようなものを背負って初めてお金になるという、とても厳しい仕事だなということを感じます。最後まで本物の役者として生きた三國連太郎さん。心から哀悼の意を捧げたいと思います。

・Florence Sur Les Champs Elysees
映画『死刑台のエレベーター』のサウンドトラック盤からマイルス・デイヴィスの「Florence Sur Les Champs Elysees」。「シャンゼリゼを歩むフローレンス」。

・New Morning
アルファ・レイブの「New Morning」。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、「春・それは新しい始まり」と題してこの季節にちなんだ曲を集めてきました。特集最後の曲は僕の曲を聴いてください。2004年、古巣のソニーミュージックを離れて自分のレーベル「DaisyMusic」をはじめたときの曲です。「君の魂 大事な魂」。この曲を聴いてお別れです。

・君の魂 大事な魂

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
5月7日火曜日夜11時

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