2010/02/09 OnAir - 2nd. Week
01.Buddy Holly:Peggy Sue
02.Paul McCartney:Get Back (Live at CitiField, NYC)
03.Stereophonics:Innocent
04.Rod Stewart:Just My Imagination
05.Vampire Weekend:California English
06.Bobby Charles:Small Town Talk
07.Owl City:Fireflies
08.Mark Knopfler:Border Reiver
09.James Yuill:This Sweet Love
10.Akron/Family:River
11.佐野元春:ロックンロール・ナイト
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Peggy Sue
今月2月3日はバディ・ホリーの命日。バディ・ホリーは1959年飛行機事故で亡くなったロックンロールのオリジネイター。今年没50周年となる偉大なミュージシャンに敬意を表してMRSの1曲目はバディ・ホリーの曲ではじまった。
・Get Back (Live at CitiField, NYC)
ポール・マッカートニーが昨年の7月にニューヨークのシティフィールドで行ったライヴから。
・Innocent
ステレオフォニックスの通算7枚目となる新しいアルバム『Keep Calm And Carry On』から。
・Just My Imagination
ロッド・スチュワートがソウル・ミュージックの名曲を歌ったアルバム『Soulbook』から。オリジナルはテンプテーションズ。
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月2月の「3PICKS!」はデヴェンドラ・バンハート『What Will We Be』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』、そしてコリーヌ・ベイリー・レイ『The Sea』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』。
・ヴァンパイア・ウィークエンド
ヴァンパイア・ウィークエンドはニューヨークの4人編成のインディ・ロック・バンド。結成4年目にして新しいアルバム『Contra』が全米ヒット・チャートでNO.1になったとてもラッキーなバンド。先週オンエアした「Horchata」はクラシック音楽とアフリカン・ビートが混ざったようなダンス・ミュージック。
「僕は個人的にとてもニューヨークのバンドらしいエスプリを感じる曲だなと思いました」と元春。
同じようなアプローチをして過去に話題になったレコードというと'80年代にポール・サイモンの『Graceland』というアルバムがあった。アフリカン・ビートとフォーク音楽を混ぜ合わせて現代的なダンス・ミュージックを作っていた。
「ヴァンパイア・ウィークエンドの音楽はポール・サイモンのアプローチに比べるともっとこだわりがない、言ってみれば自由で気楽な感じがします。聴いていて楽しい。これはポップ音楽として素晴らしいことだと思います」と元春。
メンバーで曲を書いているクリストファー・トムソンは子どもの頃からカリフォルニアという土地に憧れを抱いていたということ。バンドのツアーで初めて南カリフォルニアに行ってみてすっかり気に入ったという。
今回オンエアした「California English」という曲について元春は「ニューヨーク出身の彼らがカリフォルニアをどんなふうに感じたのか興味があります」と話した。
・Small Town Talk
「ボビー・チャールズ、先日72歳で亡くなったというニュースがありました。素晴らしいソングライターでした。ザ・バンドのメンバーが参加した'70年代のレコードから曲はSmall Town Talk聴いてもらいました」と元春。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html
今週はNPO法人「森をつくろう」という団体。元気な森を育てようと2005年から佐賀県神埼市を中心に植林などの活動を行ってきた。特に力を入れているのが「新・木造の家設計コンペ」というプロジェクト。木造住宅を多く作ることで木の需要を増やし、荒れた森林を活性化させるのが目標。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html
・Fireflies
アウル・シティはソングライター、アダム・ヤングが一人で主催している音楽ユニット。自宅で作った曲をインターネット上にあるMySpaceに上げたところ、驚異的な数の人たちがその曲を聴いて大ヒットに繋がった。
http://www.myspace.com/owlcity
「Fireflies」はジョン・メイヤーを抑えて全米NO.1となった。
・Border Reiver
国境を越えてゆく人たちのことをテーマにしたマーク・ノップラーの曲。
・フリー・フォーク
先週オンエアしたデヴェンドラ・バンハートの音楽は「フリー・フォーク」と呼ばれる音楽で語られる。ここ数年音楽シーンのひとつの流れとして出てきている「フリー・フォーク」に注目。フォーキーな響きの音楽、アコースティックであっても、エレクトリックであっても、聴き手にとってオーガニックに響く音楽がフリー・フォーク。欧米の音楽ではない、例えばオリエンタルだとかアフリカとかそうした非欧米の音楽的要素を持っているというのもフリー・フォーク。このジャンルからジェイムス・ユールの「This Sweet Love」と、アクロン/ファミリーの「River」を番組で紹介。
・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・あなたが大人になったと感じた瞬間
「あなたが大人になったと感じた瞬間を是非コメントして送ってください。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらから送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・ロックンロール・ナイト
「米国の作家、J.D.サリンジャーが先月91歳で亡くなったとのこと。『ライ麦畑でつかまえて』、『フラニーとゾーイ』、『ナイン・ストーリーズ』ほか数々の興味深い物語を残しました。そうですね、僕も十代の頃よくサリンジャーの本を読みました。よくサリンジャーは無垢なものに対する憧れが強い人だと言われてます。小説の主人公たちも十代後半から二十代の微妙な世代が多いようです。そして十代といえば経験の少ない分、直感に優れている。その直感を神秘と言い換えていいかもしれません。一方大人たちはいろいろな経験を積んだ分、賢くなっている。それを合理と言い換えていいかもしれません。僕はサリンジャーの本を読んで思うんですけれども、人がその神秘と合理の間に挟まってしまったとき、どうしたらいのか悩んでしまう。そのときのまるで引き裂かれるような感覚を文学にしたもの、それがサリンジャーの文学なのかなと思ってます。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデン・コールフィールドはいつもこんなふうにつぶやいています。"It depressed me"(やんなっちゃうぜ)。そしてこのやんなっちゃうぜという感覚こそ、僕が大好きなこのロックンロール音楽の本質なのかなと、ちょっとこじつけていますけれども、そんなふうに感じています。自分の曲の中でJ.D.サリンジャーに影響を受けた曲があります。ちょっと長い曲ですけれど聴いてみてください。1982年のアルバム『SOMEDAY』からロックンロール・ナイト」と元春。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/