1月8日(日)。
久しぶりにクルマに乗って神戸へ行った。
阪神・淡路大震災で倒壊した阪神高速を久しぶりに走った。
今回神戸に行くのに目的があった。
今年3月11日に閉店する神戸阪急に立ち寄ること。
最初にハーバーランドに行った。
ハーバーランドに到着したとき、渋滞の中で新春放談を聴いた記憶がよみがえった。
ちょうどパソコンを手に入れた頃だから1997年の正月だったかもしれない。
大瀧さんがホームページを開設したと話していた。
僕はまだインターネットをはじめてなかったので早く見たいと思った。
10年くらい前まで神戸にはよく行っていてハーバーランドの神戸阪急でも買い物をしたことがあった。
どういうかたちをした建物なのかよくわからないがドーム屋根になってるらしくて、
僕はそのドーム屋根の下で上を見上げたものだった。

なにかある。赤い何か。エスカレターに乗ってそれが何かを確かめに行った。

ハートのかたちをした風船だ。
あそこまで取りに行くのは無理だからしぼむまであのままなんだろう。
下を見下ろすと閉店セールのまっただ中だった。

ハーバーランドを後にして元町へ。
元町のギャラリーTANTO TENPOで鷲尾和彦写真展「WANDERING SOULS」が開催されてるので見に行った。
TANTO TENPOというギャラリーは元町というより中華街のはずれみたいなところにあった。
古い建物が残る栄町通の路地を歩いてたどり着いた。
鷲尾和彦というフォトグラファーを知ったのは5年ほど前のこと。
インターネットの自身のサイトで佐野元春のインタビューを掲載していて、
僕は知り合いからそのことを教えてもらった。
この人の写真は僕に何かを訴えかける。
そうした写真の存在は実はあまり多くない。
興味を持ってときどき活動を追って、近場で写真展が開催されると見に行くことにしている。
今回の写真展では世界中の彷徨う魂が写真のモデルになっている。
特に白黒で表現された世界観はジム・ジャームッシュの映画のようでもあり、
僕はしばらくのあいだ写真のストーリーを自分なりに組み立てようと試みていた。