2012年01月22日プレイリスト
「GEORGE FISCHOFF(ジョージ・フィショフ)特集 Part 1」
1. いのちの歌 / 竹内まりや 01月25日発売ニューシングル
2. DRIFTING / TONY MIDDLETON '62
3. RUN TO MY LOVIN' ARMS / LENNY WELCH '65
4. LOOK WHAT I GOT / GERRI THOMAS '65
5. SHE'LL BREAK THE STRING / MARCIE BLANE '65
6. AIN'T GONNA LIE / KEITH '66/li>
7. 98.6 / KEITH '66/li>
8. IN YOUR ARMS / BETTY EVERETT '66
9. A MAN NEEDS LOVE / BROTHERS GRIMM '66
10. WITH A KISS / KIKI DEE '66
11. 輝く女性(ひと)よ! / 竹内まりや 01月25日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週は宮城県のイズミティ、岩手県の奥州市文化会館と東北ツアー。「素晴らしいお客さんで、いいライヴができた気がしますが。なにせ寒かった(笑)。特に奥州市文化会館の裏のですね、ホールの通路。ここは寒いなんてものじゃない(笑)。もう大変でございます。雪降っていましたがですね。でもお客さんは熱いお客さんでありがたかったです。またぜひどうぞ」と達郎さん。
ツアーは24本終わって残り40本。順調に推移しているとか。今週は今夜が広島のふくやま芸術文化ホール。そしていよいよ大阪に。26日(木)、27日(金)とグランキューブ大阪。大阪は3年ぶり。「久しぶりの大阪。今年はグランキューブ、4日。グランキューブ、はじめてでございます。さぁ、どうなりますか。頑張っていきたいと思っております」と達郎さん。
・いのちの歌
まりやさんの1月25日にリリースのニュー・シングル「いのちの歌
・GEORGE FISCHOFF(ジョージ・フィショフ)特集
ソングライター特集。'60年代に活躍したスクリーン・ジェムズのスタッフ・ライター。今回はソングライターだが作品数がそんなに多くないので時系列。ここ数年でいちばんマニアックな特集。今週来週の二週間。
・ジョージ・フィショフ
ジョージ・フィショフは1938年生まれ。現在73歳。インディアナ生まれだがニューヨークで活動していた。いわゆるロックンロールの作曲家ではなくて、バリー・マン、シンシア・ワイルとかキャロル・キングはロックンロールの世代で、そういうものに憧れて作曲家になった人たちだが、ジョージ・フィショフはもともとはピアニストで、ルドルフ・ゼルキンという有名なピアニストに師事してジュリアード音楽院を卒業した。クラシック畑のアカデミックな教育を受けた人。その後、ピアニストから作曲家に転じ、作曲家を志してブロードウェイでダンスやミュージカルの作曲をすることからキャリアをスタートさせた。1960年代の頭のこと。そんななかで作曲がすこしずつ売れるようになっていく。
・DRIFTING
ジョージ・フィショフの最初の作品。
ドゥーワップ・グループのウィローズのリード・ヴォーカル、トニー・ミドルトンの1962年の「DRIFTING」。歌い出しがエルヴィスのようだがれっきとした黒人シンガー。
・RUN TO MY LOVIN' ARMS
ジョージ・フィショフのはじめてのヒット曲。全米96位。
レニー・ウェルチも黒人シンガー。ミドル・オブ・ザ・ロードの人なのであまり泥臭い感じはしない。1965年の「RUN TO MY LOVIN' ARMS」は他にもジェイとアメリカンズやレターメン、イギリスのビリー・フィリーといろんな人がカヴァーしている。
・LOOK WHAT I GOT
ジョージ・フィショフは1962年と1965年の間にスクリーン・ジェムズと契約する。スクリーン・ジェムズのスタッフ・ライター、トニー・パワーズをパートナーにして、トニー・パワーズ作詞、ジョージ・フィショフが作曲するフィショフ/パワーズで1965年ぐらいから曲の量産をはじめる。1965年というとモータウンの全盛期なのでガールものやアイドルものが多い。
1965年の作品からジェリー・トーマスというピッツバーグ出身の黒人女性シンガーの「LOOK WHAT I GOT」。モータウン・クローンの一曲。
・SHE'LL BREAK THE STRING
マーシー・ブレインの「SHE'LL BREAK THE STRING」も1965年の曲。ジョージ・フィショフはアカデミックな人なのでコードの転調、曲のパターンが変化に富んでる。楽想の変化のアイディアがひじょうに優れている。それが達郎さんの好きな理由なんだとか。「SHE'LL BREAK THE STRING」はモータウンといってもひとひねりあり、ブレイクのアイディアが素晴らしい。
・AIN'T GONNA LIE
フィラデルフィア生まれの白人男性シンガー、キースのデビュー作とセカンド・ヒットがヒットしてジョージ・フィショフとトニー・パワーズのコンビの認知度が世の中に広まっていくことになる。達郎さんが中学から高校に入る頃に聴いた曲で、そのときは誰が書いてるかなんて知らなかったが自分の音楽的な嗜好に決定的な影響力を与えた一曲なんだとか。1966年の全米39位、達郎さんが死ぬほど好きな曲で「AIN'T GONNA LIE」。アレンジがジョー・レンゼッティー、プロデュースがジェリー・ロス、コーラスがトーケンズ。ジェリー・ロスとジョー・レンゼッティーは後のフィラデルフィア・サウンドの創始者、創成期の立役者。この曲のビートをシャッフル・ビートというがジョージ・フィショフはジャズ・テイストから入ってるのでシャッフル・ビートの曲が多い。イーストコーストのこういうサンシャイン・ポップが当時の達郎さんの心に響き、深夜にFEMからながれてくるキースにノックアウトされた思い出があるそうだ。
・98.6
キースのセカンド・ヒット。1966年の暮にリリースされて全米7位。
・JA共済
今週からJA共済がスポンサーに加わった。TSUTAYAとJA共済の共同スポンサーとなったが、番組ジングルはTSUTAYA SUNDAY SONG BOOK。
・竹内まりやさんのニュー・シングル
まりやさんの1月25日にリリースのニュー・シングル「いのちの歌
そして「いのちの歌」のプロモーション・ビデオを作るにあたり投稿写真を募集していたが、まりやさんとスタッフがセレクトして無事プロモーション・ビデオが完成した。「いのちの歌」のプロモーションビデオはワーナーミュージックのまりやさんの特設サイトで1月25日から公開する。
http://wmg.jp/mariya/
・IN YOUR ARMS
シカゴをベースにして活動していた黒人女性シンガー、ベティ・エベレット。いい曲をたくさん歌っていたが、ほとんどイギリスのグループにカヴァーされてヒットした。本人のヴァージョンはなかなか世に出なかった不幸な人。1966年の「IN YOUR ARMS」はジョージ・フィショフとトニー・パワーズのコンビの一作。プロデュースド・アレンジはジョニー・ペートでカーティス・メイフィールドでお馴染みの人。
・A MAN NEEDS LOVE
スクリーン・ジェムズはイギリスにたくさんの曲を売り込んでいた。その中から2曲。
ブラサーズ・グリムは5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。「A MAN NEEDS LOVE」はジョージ・フィショフとトニー・パワーズのコンビの一作。
・WITH A KISS
エルトン・ジョンとのコラボで有名なキキ・ディー。'60年代もたくさん作品を出していた。ファースト・アルバムを出したのは1968年のこと。「WITH A KISS」はそのアルバムにも収録されていたがシングルが出たのは1966年。
・輝く女性(ひと)よ!
まりやさんの1月25日にリリースのニュー・シングル「いのちの歌
・プレゼント
「いのちの歌」のプロモーション・グッズで特製温度計湿度計を20名に。締切は1月末。
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
01月29日は引き続きソングライター「GEORGE FISCHOFF(ジョージ・フィショフ)特集」
http://www.tatsuro.co.jp