Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

ナンシー梅木。

2007-02-25 13:39:06 | movie
明日はいよいよアカデミー。
日本では謙さん以来盛り上がっているようだが、supporting actressというのはある意味主演女優賞よりも渋くてかっこいいものであってそう簡単ににお鉢が回ってくるとは思えない。興行成績・人気両面から言っても、『ドリーム・ガールズ』が圧倒的といったところ。あまり期待しすぎないほうがいいと思う。

ところで、日本人がノミネートされるたびに名前が出てくるナゾの人物“ナンシー梅木”。私が彼女を初めて見たのは、1957年作のハリウッド映画『SAYONARA』(DVD)だった。
朝鮮戦争帰りのアメリカ兵(マーロン・ブランド)と、今で言うならタカラヅカのトップスターという役どころの日本女性、ハナオギとの恋物語。といえば美しいがまぁ、そのこれでもかといわんばかりの“多分こんな国だろう日本描写”のすさまじいこと(笑)。
この映画で日本人として初の助演女優賞を獲得したというくだんのナンシー梅木(Miyoshi Umeki)は、マーロン・ブランドの部下であるアメリカ兵といい仲になっている貞節そのものな日本人女性を演じている。しかし彼女がしゃべるシーンはほんのわずか。しかもセリフは棒読み(爆)。当時のハリウッド映画は日本人俳優ではなく日系二世や中国人俳優を使っていたというけれど、それにしても演技は学芸会レベルでこれも笑える。
さらにここに登場する日本女性はいつも着物姿で男性の後ろについて歩き、文句ひとつ言わずに尽くすタイプ。そのあたりに当時のアメリカ男性のファンタジーを感じる。
この映画が作られた背景には、敗戦後の日本に対してアメリカ国民の感情を“敵国”から“友好国”に向けることにあったという。

とにかくシュールでオススメしたい作品です。


絶対に笑えるって!
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奇跡のような出来事。

2007-02-25 09:32:11 | アメリカ生活雑感
自分でもあきれるほど、ネガティブキャンペーンをはってしまった1週間だった。
これもすべて、勉強不足と不徳のいたすところ。これを反省材料にしてこれからはもっともっと世の中を広く深く勉強していかねばと思う。

自己嫌悪でしょんぼりした気分の金曜日、私の心をパッと明るくさせてくれる出来事があった。それは、この1通の封書。



先週のことだ。
デュランゴ空港を後にして直後、マサコから預かっていたデジカメのメモリーカードがないことに気づいた。確かにデジカメのカバーに入れたのに・・・。もしかして飛行場の屋外から飛行機に乗る直前、機体を写そうとカメラを取り出したときに落としたのかも。いや、そうに違いない。だとすると、あんな豆みたいなものに誰が気づいてくれるだろう。しかも今晩はストームが来るといっていたし。自分のものならいざ知らず、よりによって人の大切な思い出が詰まったものを失くしてしまうなんて。ああ、どうしよう。

あわててあちこちに連絡先を聞くがどこもたらいまわし。空港に電話を入れてもアンサーホンでたらいまわし。夜になって雪に埋もれたり踏まれたりしたらおしまいだ、と焦りまくる私。
当のマサコは半ば諦めた様子で、逆に私を慰めてくれた。でも私は絶対に諦めない!
翌日、空港に再度電話を入れ、あちこちまわされながらもやっと「忘れ物オフィス」に電話がつながる。
「メモリーチップを飛行場のタラップの手前に落としたはずなんですが。」
応対してくれた男性いわく「他のものに聞いてみて、連絡を入れましょう」とのこと。そうはいってももうないだろうなぁ、あったとしても2GBのメモリーカードだったら見つけた人が自分で使ってしまうかもな、と諦め半分。
そこに、空港から電話が!
女性の声で「私の同僚がみつけて届けていました。送りましょうか?」
このときの驚愕と歓喜はもう言い表しようがないほどだ。こんなことが起こるのね。本当に諦めないでよかった!
「めちゃくちゃ大切なものだったんです。ほんまおおきに、アイラブユー!!」と表現できる限りのお礼を言いまくりこちらの住所を告げた。
しか~し、何せよく郵便物が紛失する国のこと、無事に届くまでは安心できない。
首を長くして待つこと1週間、本日無事に封書が届く。メモリーカードは大切に紙ナプキンに包まれていた。

旅の間もコロラドの人たちの温かさを感じていたけれど、やっぱり最後までコロラドは私に温かかった。
心から、ありがとう!!

Comments (5)
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