去年の9月に初めて B-SELSを訪れて以来店主のSさんとは懇意にさせていただいており、今回の「Please Please Me」の金パロ 1G/1G盤落札の件もイの一番に報告させていただいたのだが、その時の “お店にある3rdプレスと併せて「Please Please Me」UK盤の4種聴き比べをやりましょう!” という約束を果たすべく、私は早速手持ちの3枚を B-SELSに持ち込んだ。果たして4枚の「Please Please Me」にハッキリした音の違いはあるのだろうか...
①3rd プレス(Yellow Parlophone: 33 1/3表記無しの2nd edition, 2RP/2RD)
Sさん:どれからいきましょうか?
私:じゃあ音が良いというお店の3rdプレスからお願いします。(レコードがかかる...)うわぁ~、めっちゃ盤質エエですね。ほとんどノイズレスですやん!
Sさん:ヘタなゴールド買うんやったら断然こっちがオススメです。
私:確かに... どの楽器がどうこうじゃなくて、ヴォーカルも含めてトータル・バランスが完成されているように思います。初期ビートルズの UK盤でキレイなのってホンマに出てきませんもんね。
Sさん:そうなんですよ。内周に行ってもA⑥「Ask Me Why」とかA⑦「Please Please Me」とか音がキレイなんです。
私:そうですね。溝の状態がよほど良いのか、B②「P.S. I Love You」の音の響きもめっちゃクリアーです。
Sさん:このへんの音は4thプレスとはちょっと違いますね。どちらかと言うとゴールド寄りの音です。
私:いやぁ~、めっちゃコスパの高い音ですよ、これは。
②2nd プレス(Gold Parlophone: Northern Songs Credit, 2RG/1GA, 170g)
Sさん:B面のスタンパーが若いですね。おぉ、これは音がデカい(笑) ベースも一回り太くなった感じがします。
私:そうですね。実を言うと黄パロの3rdプレスと変わらんかったらどないしよかと思うてましてん(笑)
Sさん:ゴールドはやっぱりゴールドの音がしますよ。もちろんゴールドにもピンキリありますけど、これはめっちゃエエ音です。
私:正直ホッとしました。
Sさん:良いです良いです。断然良いです。
私:3rdプレスと比べて低音のクオリティーが上がった気がします。
Sさん:盤質が良いですね。A⑤「Boys」のイントロの圧が凄いです。
私:そうそう、ドドドドッ!ていうやつ(笑)
Sさん:溝の状態が良いですね。これやったらゴールドの中でも状態がかなり良い方やと思います。
私:やっぱりベースの鳴りが違いますね。
Sさん:ヴァージョンは違いますけどシングル盤に近いベースの音がしますね、ゴールドは。
私:これまでのバトルロイヤル史上一番高額な聴き比べですからね。総額20万円オーバーですから(笑)
Sさん:それにしてもB②「P.S. I Love You」のリムショットとかB④「Do You Want To Know A Secret」のベースとか、たまらんですよ。もちろんゴールドというのも大きいでしょうが、個体差もあるんでしょうね。とにかくすごく良い盤やと思います。
③4th プレス(Yellow Parlophone: Recording Published Credit, 170g)
Sさん:うわぁ、この4thプレスも状態が良いですね。
私:確かに元気な音ではあるんですが、やっぱりさっきのゴールドとは音の厚みが違いますね。
Sさん:確かにB①「Love Me Do」のベースやB②「P.S. I Love You」のリムショットは違いがモロに出ますね。
私:同じ黄パロでも3rdプレスの方は良い意味で優等生的な音なのに対し、この4thプレスはかなりやんちゃな音ですね。繊細さに欠けると思います。
Sさん:4thプレスになるとヴォーカルも楽器もビミョーに音が変わってきますね。
④1st プレス(Gold Parlophone: Dick James Credit, 1G/1G, 160g)
Sさん:やっぱり音が違いますね。めっちゃ良いベースの音してますやん。
私:鮮度の違いでしょうけど、圧力ハンパないですね。まるでマイク・タイソンのパンチのラッシュみたいですよ(笑)
Sさん:A②「Misery」も何ていうか、音が詰まってる感じがしますね。他の盤とは明らかに違います。A③「Anna」もハイハットの音やジョンの声のニュアンスがビミョーに違いますね。変な付帯音が一切無いです。ベースの音の生々しさが凄いですよ。
私:「Anna」でベースを語る日が来るとは思いませんでしたが、これホンマに凄いですね。
Sさん:いやいや、これは特筆モノですよ。A④「Chains」でも最後の最後までベースが寄り添ってるのが印象的です。A⑤「Boys」のポールのシャウトもよぉ聞こえますね。
私:ドラムの音もビックリするくらい生々しいですね。
Sさん:A⑦「Please Please Me」も素晴らしいですね。2月11日のスタジオの音がそのまんま鳴ってる感じです。
私:B①「Love Me Do」の “プリィ~イィ イ~イ~イズ♪” の余韻が凄いですね。
Sさん:ハーモニカもすごく良い音で鳴ってます。
私:B②「P.S. I Love You」も響きがめっちゃキレイですし、B③「Baby It's You」のジョンのヴォーカルなんかもう鳥肌立ちますわ。
Sさん:B④「Do You Want To Know A Secret」でヴォーカルに寄り添うベースがよろしいなぁ...
私:B⑤「A Taste Of Honey」のブラッシュの細かいニュアンスまで手に取るようにわかるのがスゴい... リンゴは最初から上手かったんやなぁと思い知らされましたわ。
Sさん:いやぁ、ホントにそうですね。リンゴ凄いです。
私:B⑦「Twist And Shout」、もう何も言うことないですね。最高ですわ!
ということで、1stプレス、2ndプレス、3rdプレス、4thプレスとそれぞれの特徴がハッキリと出た実に面白い聴き比べだった。売り物であるお店の盤も含めて貴重な聴き比べの場を提供してくださり、尚且つこの超マニアックな企画に一緒に付き合ってくださった Sさん、どうもありがとうございました m(__)m
①3rd プレス(Yellow Parlophone: 33 1/3表記無しの2nd edition, 2RP/2RD)
Sさん:どれからいきましょうか?
私:じゃあ音が良いというお店の3rdプレスからお願いします。(レコードがかかる...)うわぁ~、めっちゃ盤質エエですね。ほとんどノイズレスですやん!
Sさん:ヘタなゴールド買うんやったら断然こっちがオススメです。
私:確かに... どの楽器がどうこうじゃなくて、ヴォーカルも含めてトータル・バランスが完成されているように思います。初期ビートルズの UK盤でキレイなのってホンマに出てきませんもんね。
Sさん:そうなんですよ。内周に行ってもA⑥「Ask Me Why」とかA⑦「Please Please Me」とか音がキレイなんです。
私:そうですね。溝の状態がよほど良いのか、B②「P.S. I Love You」の音の響きもめっちゃクリアーです。
Sさん:このへんの音は4thプレスとはちょっと違いますね。どちらかと言うとゴールド寄りの音です。
私:いやぁ~、めっちゃコスパの高い音ですよ、これは。
②2nd プレス(Gold Parlophone: Northern Songs Credit, 2RG/1GA, 170g)
Sさん:B面のスタンパーが若いですね。おぉ、これは音がデカい(笑) ベースも一回り太くなった感じがします。
私:そうですね。実を言うと黄パロの3rdプレスと変わらんかったらどないしよかと思うてましてん(笑)
Sさん:ゴールドはやっぱりゴールドの音がしますよ。もちろんゴールドにもピンキリありますけど、これはめっちゃエエ音です。
私:正直ホッとしました。
Sさん:良いです良いです。断然良いです。
私:3rdプレスと比べて低音のクオリティーが上がった気がします。
Sさん:盤質が良いですね。A⑤「Boys」のイントロの圧が凄いです。
私:そうそう、ドドドドッ!ていうやつ(笑)
Sさん:溝の状態が良いですね。これやったらゴールドの中でも状態がかなり良い方やと思います。
私:やっぱりベースの鳴りが違いますね。
Sさん:ヴァージョンは違いますけどシングル盤に近いベースの音がしますね、ゴールドは。
私:これまでのバトルロイヤル史上一番高額な聴き比べですからね。総額20万円オーバーですから(笑)
Sさん:それにしてもB②「P.S. I Love You」のリムショットとかB④「Do You Want To Know A Secret」のベースとか、たまらんですよ。もちろんゴールドというのも大きいでしょうが、個体差もあるんでしょうね。とにかくすごく良い盤やと思います。
③4th プレス(Yellow Parlophone: Recording Published Credit, 170g)
Sさん:うわぁ、この4thプレスも状態が良いですね。
私:確かに元気な音ではあるんですが、やっぱりさっきのゴールドとは音の厚みが違いますね。
Sさん:確かにB①「Love Me Do」のベースやB②「P.S. I Love You」のリムショットは違いがモロに出ますね。
私:同じ黄パロでも3rdプレスの方は良い意味で優等生的な音なのに対し、この4thプレスはかなりやんちゃな音ですね。繊細さに欠けると思います。
Sさん:4thプレスになるとヴォーカルも楽器もビミョーに音が変わってきますね。
④1st プレス(Gold Parlophone: Dick James Credit, 1G/1G, 160g)
Sさん:やっぱり音が違いますね。めっちゃ良いベースの音してますやん。
私:鮮度の違いでしょうけど、圧力ハンパないですね。まるでマイク・タイソンのパンチのラッシュみたいですよ(笑)
Sさん:A②「Misery」も何ていうか、音が詰まってる感じがしますね。他の盤とは明らかに違います。A③「Anna」もハイハットの音やジョンの声のニュアンスがビミョーに違いますね。変な付帯音が一切無いです。ベースの音の生々しさが凄いですよ。
私:「Anna」でベースを語る日が来るとは思いませんでしたが、これホンマに凄いですね。
Sさん:いやいや、これは特筆モノですよ。A④「Chains」でも最後の最後までベースが寄り添ってるのが印象的です。A⑤「Boys」のポールのシャウトもよぉ聞こえますね。
私:ドラムの音もビックリするくらい生々しいですね。
Sさん:A⑦「Please Please Me」も素晴らしいですね。2月11日のスタジオの音がそのまんま鳴ってる感じです。
私:B①「Love Me Do」の “プリィ~イィ イ~イ~イズ♪” の余韻が凄いですね。
Sさん:ハーモニカもすごく良い音で鳴ってます。
私:B②「P.S. I Love You」も響きがめっちゃキレイですし、B③「Baby It's You」のジョンのヴォーカルなんかもう鳥肌立ちますわ。
Sさん:B④「Do You Want To Know A Secret」でヴォーカルに寄り添うベースがよろしいなぁ...
私:B⑤「A Taste Of Honey」のブラッシュの細かいニュアンスまで手に取るようにわかるのがスゴい... リンゴは最初から上手かったんやなぁと思い知らされましたわ。
Sさん:いやぁ、ホントにそうですね。リンゴ凄いです。
私:B⑦「Twist And Shout」、もう何も言うことないですね。最高ですわ!
ということで、1stプレス、2ndプレス、3rdプレス、4thプレスとそれぞれの特徴がハッキリと出た実に面白い聴き比べだった。売り物であるお店の盤も含めて貴重な聴き比べの場を提供してくださり、尚且つこの超マニアックな企画に一緒に付き合ってくださった Sさん、どうもありがとうございました m(__)m