shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Tokyo 1966 Live / The Beatles

2016-08-06 | The Beatles
 長いことブログ更新をお休みしていたが、今日からまたここを再開だ。ブログ休止からしばらくの間はパソコンすら開かない日々が続いたが、6月に入った頃からようやく自分の生活リズムを取り戻し、以前のようにまたネットでビートルズ関係のブツをチェックし始めた。そんな私の目に飛び込んできたのがビートルズ・ブート・マニア御用達のYellow Dog系レーベル、HMCからリリースされたこの「Tokyo 1966 Live」だった。
 今年はビートルズ来日50周年ということで色んな武道館公演関連アイテムがリリースされているが、これまで “現時点での最高画質” という煽り文句に釣られて武道館ライヴDVDを何枚も買い直させられてきた私は、「Tokyo 1966 Live」というタイトルを見て “また武道館のDVDか... どーせ既発とそんなに変わらん画質のパッケージを変えての新装発売やろ...” と、眉に唾をつけながらインフォを読み始めた。なになに? “これまで知られているTV再放送やビデオ映像ではなく、曲目や放送用テロップが一切ありません” だとぉ!? “過去最高の画質クオリティで武道館公演2日間を正真正銘のオリジナル・マスターからコンプリート収録” だとぉ!? これはえらいこっちゃである。
 HMCといえばここのところ「シェアスタジアム」や「レット・イット・ビー」で期待を裏切らない高画質なブートを提供してくれているレーベルで、出荷時のチェックがズサンなのかプレスミスetcの不良品をつかまされることが時々あるのが玉にキズだが、貴重なソースの発掘に関してはかなり信頼できる。そのHMCが “正真正銘のオリジナル・マスター” と断言する以上、巷に氾濫している “自称” 最高画質盤とは一線を画するハイ・クオリティーに違いない。これまで買い込んだ武道館ブートDVDはどれもこれもがどんぐりの背比べというか、似たり寄ったりのビデオダビング画質(←それも3倍速の...)レベルで、パソコンの小さな画面でなら何とか観賞に耐えうるが、ハイビジョンテレビの大画面で見るのはちょっとキツイ。私は久々に体中のアドレナリンがドバーッと出まくるのを感じた。長年待ち望んだ武道館公演の、それも7/1公演のキレイな映像がついに手に入るかもしれないのだ。これでコーフンしなければビートルズ・ファンではない。
 届いたブツは Gazette(新聞、広報の意)という紙冊子形式で、DVDとCDの2枚セットを収録。お目当ては当然DVDの方で、ドキドキしながら早速46インチの大画面で視聴開始… いきなりライト・スーツ・デイの7/1から始まるのだが、これがもう看板に偽りなしの高画質で、確かに今まで見たことがないくらいクッキリ・ハッキリした映像だ。もちろん昨今のハイビジョン映像を見慣れた目には色ムラや走査線の縞ノイズといった粗さが気になるかもしれないが、60年代のテレビ映像としては十分合格点だろう(^_^)
  試しに既発のブートDVDと見比べてみたがその違いは歴然で、今のF1で言えばメルセデスAMGとマクラーレンホンダぐらいの圧倒的なレベル差がある。とにかくクリアーな映像になったおかげで今までよくわからなかったメンバーの表情のディテールまでもが見て取れて実に楽しい。オフィシャルのアンソロジーDVDと見比べてみても遜色のない高画質で、少なくとも私の知る限りでは、大画面でビートルズの武道館公演を見るならコレがベストだと思う。






 あえて短所を挙げれば、6/30公演の映像で肌色が赤みがかっていることと、メニュー画面に「START」しかなくてそこから個々の曲のチャプター選択が出来ないことぐらいか。もちろん「START」からの再生開始後はスキップ・ボタンでチャプターを飛ばして選曲することは可能なので、ファン垂涎の武道館ライヴがこれだけの高画質で楽しめることに比べれば些細な問題に過ぎない。
 それにしてもこれだけの高画質映像がどうやって流出したのか興味をそそられる。この秋に公開予定の映画「EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years-」と何か関係があるのだろうか? まぁそれはともかくとして、最近プラケース仕様の廉価版も出たようだし、バリバリの高音質ライヴCDも付いたこの「Tokyo 1966 Live」はビートルズの武道館公演をストレスなく楽しみたいファンにとってはまさにマストと言ってもいいアイテムだと思う。
(Snippets) The Beatles - Live At The Nippon Budokan Hall - July 1st, 1966 (TV Master)

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