この前YouTubeで面白いモノを見つけた。数あるガール・グループ・クラシックスの中でも屈指の名曲と万人が認めるロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」をあろうことかレゲエ・アレンジでカヴァーした女性ヴォーカルだ。グループ名はマーベルズという。当然ながら初めて聞く名前だ。
私はハッキリ言ってレゲエはあまり好きではない。フリージャズや90'sオルタナ系ロックのように忌み嫌っているというワケではないのだが、少なくとも自分から進んで聴こうとは思わない。何がダメなのかと言うと、まず第一にあの単調なリズム... 2、3曲ならまだ何とか耐えられるが、アルバム1枚聴き通せと言われると正直ツライ。それともう一つ、レゲエというとどれもこれも判で押したようにカエルの首を絞めたような気持ち悪い男性ヴォーカルというイメージがあるのだが(←あくまでも私個人の偏見です...)、あの手の声はどうしても生理的に受け付けないのだ。
そういうわけで、このレゲエ版「ビー・マイ・ベイビー」も聴く前は “せっかくの名曲を台無しにしとるんちゃうやろな...” という先入観を持っていたのだが、実際に聴いてみるとコレが驚いたことにソフト&メロウな癒し系女性ヴォーカルがレゲエ・ビートの持つ脱力感と絶妙なマッチングをみせており、めちゃくちゃ気持ち良いカヴァーになっているのだ。やっぱり音楽の好き嫌いって最終的には歌い手の “声” との相性に尽きると思うのだが、このディンプル・ハインズという女性ヴォーカリストはめっちゃ気に入った。
私は好きなアーティストは徹底的にいく主義なので早速調べてみると、彼らはジャマイカ出身の3人組で、レゲエにドゥーワップ・アプローチを取り入れたグループとしてその筋では結構有名らしい。60年代から70年代にかけてかなりの数のシングルを色んなレーベルからリリースしているが、マーベルズ単独名義でのCD化はされていないようだ。
このレゲエ版「ビー・マイ・ベイビー」は彼らが1971年に Pama Supreme というレーベルからリリースしたもので、シングル盤のくせに eBay では$100近い値段がついていてビックリさせられたのだが、GEMMというマイナーな音楽通販サイトに €11.00 で出ているのを発見し即ゲット。スペインのセラーから買ったのだが、説明ではVG表記だったのに実際聴いてみるとほぼノイズ・フリーのNM状態で大ラッキー(^o^)丿 送料がたったの €4.00(←国内ゆうパックより安いやん!)というのもめっちゃ得した気分だ。
The Marvels - Be My Baby - Pama Reggae 45rpm
すっかり調子に乗った私はネットで彼らのディスコグラフィーを調べ、他にも名曲のカヴァーをやってないか探してみた。すると何と同じフィレス系ガール・グループ、クリスタルズのヒット曲「ゼン・ヒー・キスト・ミー」をやっているではないか!!! この曲は私が中学時代にアルバム「ラヴ・ガン」でキッスがカヴァーしたのを聴いて以来の超愛聴曲で、“この曲のカヴァーは見つけ次第即買い” を自らに課しているぐらい大好きなのだが、シャキシャキしたギターが刻むレゲエ特有のマッタリしたリズムが原曲のメロディーとめちゃくちゃ合っていてもう快感!の一言に尽きるキラー・チューンになっている。音壁とはまったく違うアプローチでこの曲の髄を引き出しているところが凄いと思うのだが、フィル・スペクターがコレを聴いたら何と言うだろう?
このシングルは1972年に Trojan Records というレーベルからリリースされたもので、eBay には出品されていなかったが「ビー・マイ・ベイビー」の時と同じ GEMM に $9.12 で出ているのを発見! 届いたレコードは Unplayed という説明通りのピカピカ盤で、ディンプル・ハインズのヴォーカルがめっちゃクリアーな音で聴けて大満足だ。
Then he kissed me - The Marvels ( reggae version )
マーベルズはもう1曲、ガール・グループ・クラシックスをカヴァーしている。絵に描いたような一発屋としてこれ1曲で消えて行ったトイズの「ラヴァーズ・コンチェルト」だ。この曲は私にとってはスプリームズによるカヴァーが断トツのベスト・オブ・ザ・ベストで、他には薬師丸ひろ子の日本語詞カヴァーも大好きだったのだが、その2曲にこのマーベルズ・ヴァージョンを加えて “「ラヴァーズ・コンチェルト」私的3大名演” に認定したいぐらいの名カヴァーだ。絶妙なテンポ設定がディンプル・ハインズの癒し系ヴォーカルの魅力を極限まで引き出しているように思う。
このシングルは1975年に Gull というレーベルからリリースされたもので(←知らん名前のレーベルばっかりやな...)、eBayには4~5枚出品されてしたのだが、私が買ったのはmp3試聴(←最近のeBayは商品の試聴が出来るアイテムが増えてきているのが嬉しい...)で一番音が良かったUK盤。これは£10.00とちょっと値が張ったが、送料が£3.50というのは超良心的だ。
私は苦手意識のあったジャンルの音楽を魅力的に聴かせてくれる演奏こそ真の名演だと信じている。そういう意味で、レゲエが苦手な私が何度もリピート再生してしまうこの3枚のシングル盤なんかはその好例と言えるかもしれない。3枚とも曲良し、ヴォーカル良し、アレンジ良しと3拍子揃ったガール・グループ・クラシックス・カヴァーの大傑作だ。
Dimple Hinds & The Marvels - A Lover's Concerto
私はハッキリ言ってレゲエはあまり好きではない。フリージャズや90'sオルタナ系ロックのように忌み嫌っているというワケではないのだが、少なくとも自分から進んで聴こうとは思わない。何がダメなのかと言うと、まず第一にあの単調なリズム... 2、3曲ならまだ何とか耐えられるが、アルバム1枚聴き通せと言われると正直ツライ。それともう一つ、レゲエというとどれもこれも判で押したようにカエルの首を絞めたような気持ち悪い男性ヴォーカルというイメージがあるのだが(←あくまでも私個人の偏見です...)、あの手の声はどうしても生理的に受け付けないのだ。
そういうわけで、このレゲエ版「ビー・マイ・ベイビー」も聴く前は “せっかくの名曲を台無しにしとるんちゃうやろな...” という先入観を持っていたのだが、実際に聴いてみるとコレが驚いたことにソフト&メロウな癒し系女性ヴォーカルがレゲエ・ビートの持つ脱力感と絶妙なマッチングをみせており、めちゃくちゃ気持ち良いカヴァーになっているのだ。やっぱり音楽の好き嫌いって最終的には歌い手の “声” との相性に尽きると思うのだが、このディンプル・ハインズという女性ヴォーカリストはめっちゃ気に入った。
私は好きなアーティストは徹底的にいく主義なので早速調べてみると、彼らはジャマイカ出身の3人組で、レゲエにドゥーワップ・アプローチを取り入れたグループとしてその筋では結構有名らしい。60年代から70年代にかけてかなりの数のシングルを色んなレーベルからリリースしているが、マーベルズ単独名義でのCD化はされていないようだ。
このレゲエ版「ビー・マイ・ベイビー」は彼らが1971年に Pama Supreme というレーベルからリリースしたもので、シングル盤のくせに eBay では$100近い値段がついていてビックリさせられたのだが、GEMMというマイナーな音楽通販サイトに €11.00 で出ているのを発見し即ゲット。スペインのセラーから買ったのだが、説明ではVG表記だったのに実際聴いてみるとほぼノイズ・フリーのNM状態で大ラッキー(^o^)丿 送料がたったの €4.00(←国内ゆうパックより安いやん!)というのもめっちゃ得した気分だ。
The Marvels - Be My Baby - Pama Reggae 45rpm
すっかり調子に乗った私はネットで彼らのディスコグラフィーを調べ、他にも名曲のカヴァーをやってないか探してみた。すると何と同じフィレス系ガール・グループ、クリスタルズのヒット曲「ゼン・ヒー・キスト・ミー」をやっているではないか!!! この曲は私が中学時代にアルバム「ラヴ・ガン」でキッスがカヴァーしたのを聴いて以来の超愛聴曲で、“この曲のカヴァーは見つけ次第即買い” を自らに課しているぐらい大好きなのだが、シャキシャキしたギターが刻むレゲエ特有のマッタリしたリズムが原曲のメロディーとめちゃくちゃ合っていてもう快感!の一言に尽きるキラー・チューンになっている。音壁とはまったく違うアプローチでこの曲の髄を引き出しているところが凄いと思うのだが、フィル・スペクターがコレを聴いたら何と言うだろう?
このシングルは1972年に Trojan Records というレーベルからリリースされたもので、eBay には出品されていなかったが「ビー・マイ・ベイビー」の時と同じ GEMM に $9.12 で出ているのを発見! 届いたレコードは Unplayed という説明通りのピカピカ盤で、ディンプル・ハインズのヴォーカルがめっちゃクリアーな音で聴けて大満足だ。
Then he kissed me - The Marvels ( reggae version )
マーベルズはもう1曲、ガール・グループ・クラシックスをカヴァーしている。絵に描いたような一発屋としてこれ1曲で消えて行ったトイズの「ラヴァーズ・コンチェルト」だ。この曲は私にとってはスプリームズによるカヴァーが断トツのベスト・オブ・ザ・ベストで、他には薬師丸ひろ子の日本語詞カヴァーも大好きだったのだが、その2曲にこのマーベルズ・ヴァージョンを加えて “「ラヴァーズ・コンチェルト」私的3大名演” に認定したいぐらいの名カヴァーだ。絶妙なテンポ設定がディンプル・ハインズの癒し系ヴォーカルの魅力を極限まで引き出しているように思う。
このシングルは1975年に Gull というレーベルからリリースされたもので(←知らん名前のレーベルばっかりやな...)、eBayには4~5枚出品されてしたのだが、私が買ったのはmp3試聴(←最近のeBayは商品の試聴が出来るアイテムが増えてきているのが嬉しい...)で一番音が良かったUK盤。これは£10.00とちょっと値が張ったが、送料が£3.50というのは超良心的だ。
私は苦手意識のあったジャンルの音楽を魅力的に聴かせてくれる演奏こそ真の名演だと信じている。そういう意味で、レゲエが苦手な私が何度もリピート再生してしまうこの3枚のシングル盤なんかはその好例と言えるかもしれない。3枚とも曲良し、ヴォーカル良し、アレンジ良しと3拍子揃ったガール・グループ・クラシックス・カヴァーの大傑作だ。
Dimple Hinds & The Marvels - A Lover's Concerto
出ましたね、私がピーマンと並んで苦手なものレゲエ(笑)。
ラップやヒップホップよりはまだいいか。
耳に馴染んだメロディがレゲエになるって不思議な体験ですね。
先日It's My Partyのレスリー・ゴーアが亡くなったそうです、ご冥福をお祈りします。
It's My Partyといえばザ・ヴィーナスのバージョンが好きです、こういうカバーなら大歓迎です。
緑のピーマンは私もあんまり好きじゃないんですが
赤ピーマンや黄ピーマンは結構好きです。
マーベルズのこれは私にとってのカラー・ピーマンみたいなモンですかね。
レスリー・ゴーアの訃報は知りませんでした。
好きなアーティストが一人、また一人と亡くなっていくというのは本当に淋しいです。
I'm so glad that you love my lucky find.
Thanks to YouTube, we can find so many interesting cover versions easily.