shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Good Evening New York City (Pt. 1)/ Paul McCartney

2009-12-29 | Paul McCartney
 今年もいよいよ残すところあと2日になってしまったが、ビートルズに明け暮れた2009年の最後はこのアルバムにしようと前から決めていた。ポール・マッカートニーの「グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ」である。これはポールが今年の7月にニューヨークのシェア・スタジアム跡地に建てられたシティ・フィールド・スタジアムで行ったライヴの模様を収録したもので、リマスター・ボックスやロック・バンド発売直前でビートルズ熱がヒートアップしているところへもってきて、伝説のシェア・スタジアム公演から44年の時を経てポールが帰ってきたという話題性も加わって、観客の盛り上がりもハンパではなく、実に充実したライヴになっている。確かにポールの口元なんかを見てると老けたなぁという気がしないでもないし、高音がちょっと苦しいパートもあるが、それ以外は私の知っている昔のポールのまんまなのがたまらなく嬉しい。数万人のオーディエンスを前に2時間半ものステージをこなす67才... まさに生ける伝説である。
 このアルバムのリリースを知ったのはビートルズ・マラソン真っ最中の10月末のことだった。販売フォーマットによって発売日が違い、通常盤が2CD+1DVDで先行発売、初回限定デラックス盤が2CD+2DVDで2週間遅れのリリースという今流行りの2種販売で、自分は当然DVDが1枚分多いデラックス盤狙いだったが、アマゾンで何故か “お取り扱いできません” になっていたり、11/25の発売日がいつの間にか12/2に延期になってたりで、 “一体どないなってんねん...(>_<) ホンマに出るんかいな???” と半信半疑な思いでブツが届くのを待ち続けた。
 しかし待てば海路の日和ありという言葉通り、HMVから無事届いたデラックス盤は重厚な装丁で、これだけでもう嬉しくなってしまう。この超豪華盤はまずライヴのオーディオ・トラックをCD2枚に収め、その映像付きヴァージョンとして全パフォーマンスの様子をDVD1に収録、更にオンリーのDVD2にはこのライヴが行われる2日前にポールがニューヨークで行った変形ルーフトップ・コンサート(?)の模様が収められているのだ。さてどれから聴こう、いや見ようかとワクワクしながらシールドを破り、まずDVD2のディスクををパッケージから取り出そうとするのだが、何コレ?出されへんやん(>_<) 出されへんかったら意味ないやん!一体どこのアホがこんなクソみたいなパッケージを考えたんや!!! 私の知る限り史上最低最悪のパッケージである。四苦八苦してやっとのことで中身を取り出し、別のケースに入れることにした。
 いきなり出鼻をくじかれた感じですっかりテンションが下がってしまったが、気を取り直してDVD1から鑑賞開始。ポールのライヴはDVDで何枚も持っているので “動くポール” の映像を見れただけで大コーフンしていた若い頃のようなありがたみ(笑)は確かに薄れたが、67才にしてなお現役の第一線でバリバリと活躍するポールの姿は感動的だ。しかもビートルズ・ナンバーを中心にウイングス時代やソロ時代のヒット曲も織り交ぜながら2時間35分のコンサート、全33曲を誰もが口ずさめる珠玉の大名曲ばかりで構成できるアーティストって、ポールをおいて他にいないだろう。そして頻繁に映し出されるオーディエンスの幸せそうな顔、顔、顔... みんな本当に心からポールの音楽を楽しんでいるのが伝わってきて見ているこっちも嬉しくなってしまう。やっぱりポールは最高やね(^o^)丿 (つづく)

Paul McCartney Live, Good Evening New York City!

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