shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

モノラルで聴くゼップ③ 「Stairway To Heaven」

2013-04-20 | Led Zeppelin
 キタ━━━(゜∀゜)━━━!!! 前々からずーっと欲しかった「天国への階段」のモノラル・プロモ・シングルをついに手に入れた。しかも盤質極上のピカ盤で、ジャケットもちゃーんと綺麗なのがついている。そもそも “モノラルで聴くレッド・ゼッペリン” 特集をやろうと思いついたのも、このレコードをeBayで落札できたことがきっかけなのだ。
 私がこの盤の存在を知ったのは3年ほど前のことで、YouTube で「移民の歌」のモノラル・ヴァージョンを探していた時にたまたま “Led Zeppelin Mono” で検索してみたところ、“Led Zeppelin – Stairway To Heaven 45 rpm (mono version)” というのを発見、“「階段」のモノ・ヴァージョンだとぉ???” と「移民の歌」そっちのけで大コーフンしながらもまだ半信半疑で説明に目をやると “The rare promo radio station copy with sleeve from 1972. Not released as a commercial single.” とある。要するにこれは1972年にAMラジオでのオンエアを目的に制作されたプロモーション・オンリーのDJコピー7インチ・シングル盤で、一般への販売は一切なし。更にこの種の盤には珍しくピクチャー・スリーヴが付属しており、片面に「階段」のモノラル・ヴァージョン、もう片面にステレオ・ヴァージョンが収録されているというのだ。へぇー、「階段」にそんな盤があったのか...(・o・)
 専門のサイトで詳しく調べてみると、「階段」は正式なシングル・カットはされなかったものの、アトランティック・レコードは70年代から90年代にかけて以下のように何度か「階段」のプロモ・シングルを作って主にアメリカのラジオ局に配っていたという。
  ①PR-175(1972 US):・唯一の「階段」モノ・ヴァージョン収録盤
             ・DJコピー白レーベル
             ・ピクチャー・スリーヴ付き
  ②PR-269(197? US):・両面に「階段」ステレオ・ヴァージョン収録
             ・DJコピー及びジュークボックス用薄青レーベル
             ・同じカタログ№でB面が「Hey Hey What Can I Do」の赤黒レーベル盤あり
  ③LZ-3(1990 UK):・「リマスターズ」販促用150枚限定盤
            ・スモール・センター・ホールの赤緑レーベル
            ・プロモ・レター付き
            ・裏面は「胸いっぱいの愛を」
  ④PR-4424(1991 US):・「天国への階段」発表20周年記念盤
             ・アトランティック赤黒レーベル
             ・両面にステレオ・ヴァージョン収録
             ・ピクチャー・スリーヴ付き
 私は別にコレクターでもマニアでもなくただこの曲のモノラル・ヴァージョンを良い音で聴きたいだけなので②~④には何の興味も無い。ただただ①の一点狙いである。とまぁそーゆーワケでこの3年間というもの、eBay で虎視眈々と狙っていたのだが、かなりレアなコレクターズ・アイテムだけあって中々出てこないし、ごくたまに出てきてもものすごい高値で落札されていく。所詮コレは私なんかが入手できるものではないな... と正直諦めかけていた。
 しかしたまたま去年の暮れからこのブログでゼップ祭りを始めて “やっぱりどーしても欲しい”感が強くなり、1月の半ば頃に運良く出品された際に $220を付けてみたのだが、何と$550で決着という凄まじい修羅場にあえなく撃沈(>_<) それでもめげずに粘り強く網を張っているとラッキーなことに3月に入って別のセラーから出品されたので再チャレンジ。なぜか今度は〆切直前になっても $175 表示のままだ。eBayではごくたまにエアポケット現象のようなビッド空白期があって垂涎盤を信じられないような安値で買えることがあるのだが、ひょっとするとこれは千載一遇のチャンスかもしれない。いつ取るか... 今でしょ!
 ということで林先生のCMに背中を押され(?)、今回は$60上乗せして $280で終了5秒前に入魂スナイプしたところ、$230で見事落札できたというワケだ。eBayやってる人なら分かってもらえると思うけど、勝負が決まった瞬間に目にする緑色の数字(←負けた時は数字が赤色で表示される...)は何度見てもエエもんですなぁ...(^o^)丿 カタギの人から見ればこれでも “シングル盤1枚にナンボ使ってるねん!” と思われるかもしれないが、私は好きな盤は何百回でも聴く人間なので気にならない。1回100円として200回聴けば軽~く元が取れるでしょ(笑)
 で、肝心の音の方だが、一言で言うと “芯のある音”。中低域が分厚く、ガッチリとした武骨なモノラル・サウンドだ。ボンゾの一発一発がズシリと重い。ただ、この曲のスケールの大きさを味わうなら裏面のステレオの方に軍配が上がるのだが... しかもこの45回転ステレオ・ヴァージョンとUK 1st プレスLP 収録の「階段」とでは音が微妙に、しかし確実に違っており、3者の中では LP の音が一番柔らかく感じられる。特に前半部の牧歌的な雰囲気は LP ヴァージョンの独断場で、逆に後半にかけて盛り上がるパートはモノラルに一日の長があるように思えた。シングル盤のステレオ・ヴァージョンは両者の中間といった感じで、三者三様の愉しみ方が出来るのが嬉しい。
 とにかく聴き慣れたステレオ・ヴァージョンとは又違った音で「階段」が楽しめるこのシングル、大枚叩いて買って大正解だった。まだ1年の1/3しか過ぎてませんが、私にとっての “今年のベスト・バイ” はコレでほほ決まりですわ\(^o^)/

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