shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

モノラルで聴くゼップ② 「Whole Lotta Love」

2013-04-13 | Led Zeppelin
 去年の4月に今の職場に転勤して1年が過ぎ、大嫌いだった前所長が定年退職でいなくなって大喜びしたのも束の間、この4月の職場内配置転換で私が蛇蝎の如く嫌っていたインターナショナル・セクションとやらに入れられてしまった。何でこの私が??? 例えるなら無理やり聖歌隊に入れられたオジー・オズボーンみたいな感じ(?)で、居心地悪いことこの上ない。これは何かの罰ゲームなのか? とにかく何から何までイヤな事だらけなのだが、一番ムカつくのがアホの一つ覚えみたいに “グローバル” とか “インターナショナル” とか言って自己満足に浸ってる連中だ。一体何が悲しゅーて日本人同士が英語で会議せなアカンねん! アホちゃうか? とにかくそういったおめでたい連中の現実離れしたタワゴトに付き合わされてストレス溜まりまくりの毎日だ。おかげでブログの更新が停滞してしまったが、めげずにゼップ祭りを続けよう。

 “モノラルで聴くレッド・ゼッペリン” 特集パート2は「胸いっぱいの愛を」である。前回取り上げた「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ / コミュニケイション・ブレイクダウン」のUSモノラル盤に出会うまで私はゼップを100%アルバム単位で聴いていたので、改めてシングル・ディスコグラフィーを調べてみたところ、非売品のプロモ盤を除けば 2nd シングルの「胸いっぱいの愛を」までがモノラルで、1970年リリースの 3rd シングル「移民の歌」からステレオに変わったとのこと。いったん火が付いたら徹底的に極めないと気が済まない性分の私は、次のターゲットをその「胸いっぱいの愛を」に絞った。
 「グッド・タイムズ...」の時に焦って再発盤をつかむという大ポカをやったので、「胸いっぱいの愛を」のシングル盤に手を出す前に更に詳しくレーベル面の違いをチェックしてみると、ややこしいことにレーベル面左側に記されているマトリクス・ナンバー末尾のアルファベットが -PL、-MO、-LY、-SPと、私が調べただけでも4種類違った盤が存在している。どれの音が良いのか、あるいはみな同じ音なのかサッパリわからない。悩んだ挙句、音の良かった「グッド・タイムズ...」盤のマトリクス末尾が-MO だったので、「胸いっぱいの愛を」も同じ -MOの盤をeBay で探して $20でゲットしたのだが、結果的にこれで正解だったようで音溝には期待通りの生々しい音が刻まれていた。
 尚、後で分かったことだが、これらのアルファベットはプレス工場のコードIDで、
  MO: Monarch Records, Los Angeles, California
  PL: Plastic Products, Memphis Tennessee
  LY: Shelly Products, Huntington Station, New York
  SP: Specialty Records Corp.; Olyphant: Pennsylvania
ということらしい。だから私が買ったのはロサンゼルスにあるモナーク・レコードの工場でプレスされた盤ということになる。どうやら 1st プレス云々とは関係が無いようだ。
 更にネットで調べると、あるサイトに日本盤シングルに関する記述があり、何と日本で最初にリリースされたゼップ・シングル2枚はワーナーパイオニアではなく日本グラモフォンから出ていて(←カタログ№が DT- で始まるヤツです)、US盤と同じくモノラル・ミックスを使用しているというのだ。これはエライコッチャである。私はかなり長い間 “日本盤=音が悪い、オリジナル盤=音が良い” という迷信を信じて生きてきたのだが、音聴き会G3で音の良い日本盤や逆に音の悪いオリジナル盤を聴かせてもらっていたこともあってかえって興味がわき、“可能ならグラモフォン盤のシングルも聴いてみたいなぁ...(^_^.)” と思うようになった。
 こーなったら善は急げである。さっそくヤフオクで網を張ってみたところ、ラッキーなことにそれから数日してそのグラモフォン盤「胸いっぱいの愛を」が出品された。ゼップのグラモフォン盤というのは出るところに出れば結構高くて諭吉さん一人分ぐらいはするらしいのだが、この時は何故か無競争で800円で手に入れることが出来た。ジャケットにウォーターダメージがあってブヨブヨ(笑)だったが盤質はかなり良かったので大満足だ。
 で、US盤と日本盤の音の違いだが、US盤の方がわずかにハイ上がりかなという程度でほとんど差は感じない。60年代プレスの日本盤でたまに凄い音のレコードに出会うことがあるが、これなんかまさにその典型と言っていいだろう。とにかくボンゾの豪快なドラミングがズンズン腹に来るし、ゴリゴリくるペイジのリフもめっちゃ気持ちイイ(^o^)丿 プログレちっくな中間部は音が右往左往しないのでステレオ・ヴァージョンに軍配が上がるが、その混沌パート後の例の切っ先鋭いギターソロは圧巻のド迫力だ。
 B面はUS盤が「リヴィング・ラヴィング・メイド」で国内盤が「サンキュー」とそれぞれカップリング曲が違っているのだが、モノラルの良さが堪能できるのは前者の方で、前回の「コミュニケーション・ブレイクダウン」もそうだったが、やはりアップテンポで押し出しの強いプリミティヴなロックンロールにモノラルの武骨なサウンドが合うのだなぁと実感した。
Led Zeppelin - Whole Lotta Love - 45 RPM Original HOT Mono Mix

Led Zeppelin - Living Loving Maid, Mono 1969 Atlantic 45 record.


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