shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Led Zeppelin Ⅰ

2009-12-22 | Led Zeppelin
 初めてパソコンを導入した2002年から数年が経ち、海外オークションのeBayでゲットしたLPも1,000枚を超えた。今では欲しい盤は大体手に入れてしまったし、異常なまでのオリジナル盤相場の高騰もあってeBay からしばらく遠のいてセミ・リタイア状態にあったのだが、昔取り損ねた盤は定期的にチェックしてあわよくば間隙をついてゲットしてやろうと狙っている。先月ついに入手した「クリムゾン・キングの宮殿」ピンク i レーベル盤もそんな1枚だが、実はもう1枚ひそかに狙っていた盤があった。それがこの「レッド・ゼッペリンⅠ」UKファースト・プレスの青ロゴ盤である。
 セカンド・プレス以降の盤と一目で違いが分かるジャケットを持ったファースト・プレス盤はプレミアがついてオークションでも特に値がつり上がる傾向がある。ビートルズ関係では「ホワイト・アルバム」のシリアル・ナンバーの桁数と値段は反比例するし、「アビー・ロード」の裏ジャケのアップルが左にズレているもの(通称 misaligned apple)や「レット・イット・ビー」の裏ジャケが赤リンゴのものは競争が激しい。そのうちズレたリンゴや赤いリンゴを見るだけで胸がときめく(笑)ようになってしまう。ゼッペリンのファースト・アルバムも同じで、ジャケット左上隅の “LED ZEPPELIN” の文字と右下隅の “ATLANTIC” のロゴの色がそれ以降の盤(オレンジ色)と一目で違いの分かるターコイズ・ブルーが特徴の英初版は一説によると2,000枚ぐらいしかプレスされなかった(ホンマかいな?)ということでメガレア度もハンパではなくビッドが殺到、結局そのブツは£870.00(日本円で約12万8千円!)で落札されたが、この不況時にジャケットのロゴの色が違うというだけでレコード1枚に13万円近い金なんて出せるかいな! ここはもう手持ちの青ロゴ紙ジャケCDで我慢するしかない(>_<)
 何だかジャケットの話ばかりになってしまったが、中身の方は言わずもがなの大傑作だ。①「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」は彼らのデビュー・シングルで、へヴィーでありながらキャッチーという難題を見事クリアした音作りが素晴らしい。2年前の再結成ステージ(←オフィシャルDVD出ぇへんかな...)でこの曲のイントロが始まった瞬間、背筋がゾクゾクするようなスリルを味わったのは私だけではないだろう。ブリティッシュ・トラッドの薫りが横溢する②「ベイブ・アイム・ゴナ・リーヴ・ユー」、コテコテのブルースにシビレる③「ユー・シュック・ミー」、へヴィーなブルースでありながら途中から一転アップテンポになり全開で飛ばす快感を味わえる④「デイズド・アンド・コンフューズド」、一瞬教会音楽と間違えるような荘厳なイントロがジョーンジー色濃厚な⑤「ユア・タイム・イズ・ゴナ・カム」、アコギとタブラを前面に押し出してブリティッシュ・トラッドとインド音楽の融合を図った⑥「ブラック・マウンテン・サイド」、荒削りながらもそのプリミティヴなパワーと圧倒的なスピード感はパンク・ロックも吹っ飛ぶカッコ良さの⑦「コミュニケイション・ブレイクダウン」、ただひたすらブルージーに迫る⑧「アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー」、うねるようなベース、安定感抜群のドラムス、激しいヴォーカル、そしてスリリングなギターという初期ゼッペリンの魅力をギュッと濃縮還元したようなソリッドな音作りが圧巻の⑨「ハウ・メニー・モア・タイムズ」と、ブルースをベースにしたハードロックの究極と言える演奏が楽しめる。
 このアルバムを初めて聴いてから30年以上経つが、今聴いてもめっちゃスリリングで、凡百のロック・バンドとは次元が違うカッコ良さだ。とてもじゃないが青ロゴのファースト・プレスLPは買えそうもないので、値段は約1/10で音的にはあまり変わらないオレンジ・ロゴのUKオリジナル・セカンド・プレスLP(←2回取り損ねて3度目の正直でゲット!!! 53ドルでした...)を聴きながら紙ジャケCDを眺めては青ロゴの放つオーラ(笑)を楽しんでいる。
Led Zeppelin - Good Times Bad Times (lyrics)

Led Zeppelin- Communication Breakdown

Led Zeppelin - How Many More Times (Studio Version - Best Quality)

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