shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「With The Beatles」アルゼンチン・モノラル盤

2023-09-30 | The Beatles

 先週の土曜日に母親の美容院の送り迎えの合間を縫って久々に B-SELS に行き、短時間ながらも至福の時間を過ごすことができた。その時にお店にあったレコードの中から何枚か、それぞれ少しずつ聴かせていただいたのだが、その中の1枚の音が頭から離れず、1週間経った今日、今度は母親の MRI検査の結果待ちの間に病院を抜け出して前回の続きを聴かせていただこうと再び B-SELS を訪れた。転勤のせいで “仕事帰りにB-SELS” が出来なくなったのは残念だが、おかん行きつけの美容院と病院が B-SELS に近くてラッキーだ。
 そのレコードというのが今日取り上げる「With The Beatles」のアルゼンチン盤で、最近モノラル盤ばかり聴いている私が目ざとく見つけた1枚だ。商品紹介ポップには “レア! アルゼンチン・モノ” “鮮烈!! すばらしい音! オススメです” “盤うすいスレのみ、当時のアルゼンチン盤の中ではかなりの美盤です” “2nd Label、ただ 2ndといっても 1stはほぼ市場に出ないのでオリジナルと言っていいと思います” と書かれていたが、私の目を引いたのは他でもない「鮮烈」というパワー・ワードだった。
 そう言えば2年ほど前にここで同じ「With The Beatles」のベネズエラ盤を購入したが、あれも凄い音がしていたなぁ... などとその凄い音体験を思い出し、同じ南米ということで大いに期待しながらSさんにお願いして聴かせていただいたのだが、何よりもまずその盤質の良さに驚かされた。余程音溝の状態が良いのだろう、とにかくチリパチ音がほとんど無く、NM+と言ってもいいぐらいにクリアーな音でビートルズの若さ溢れるロックンロールを楽しめるのだ。その時は時間の関係でA面の半分ほどしか聴くことが出来ず、この1週間ずーっと気になっていたので、今日また近鉄奈良駅近くまで行くことになって、これ幸いと続きを聴かせてもらいに行ったというワケだ。

 私:おはようございます。今日はこの前少し聴かせていただいた「With The Beatles」のアルゼンチン盤をもう一度聴かせていただけますか?
 Sさん:もちろんです。
 私:先週聴かせていただいた時、盤質が良くってノイズがほとんど無く、めっちゃ気持ち良く聴けたので気になってたんです。
 Sさん:立ち上がりはラウドカットみたいにガーン!ときませんけど、音的にはすごく良いと思います。
 私:(A①「It Won't Be Long」を聴きながら)めっちゃ盤質良いですねー 南米盤でこれはちょっと信じられないレベルですよ。この独自マトの音も好みですし。
 Sさん:結構エエ感じでしょ?
 私:(A③「All My Loving」がかかる...)ホンマに60年代の音そのもの、っていう感じですね。好っきゃわぁ、こういう音。
 Sさん:うん、ホントそうです。
 私:(A⑥「Till There Was You」がかかる...)ポールの声が瑞々しい! 絶妙な潤い感というか、この音は素晴らしいですね。アコギの響き具合いも最高ですよ。
 Sさん:真空管のエエ音ですね。
 私:A⑦「Please Mister Postman」も歪み感が全然無いですね。
 Sさん:(A面が終わり、盤を裏返しながら)ただ、ラウドカット盤を聴き慣れていると、やっぱりこの立ち上がりの部分がねぇ...(と言いながらアンプのヴォリュームを少し上げる...)
 私:いやいや、これはこれで素晴らしいバランスの音やと思いますよ。私が言うと、一体どの口が言うてんねん!と言われそうですが...(笑)
 Sさん:ハッハッハッ(と大笑い)
 私:普段ラウドカット盤ばかり聴いてるので、たまにはこんなのもエエもんですよ。それにこの独自マトの音作りは私のスイートスポット直撃ですし。
 Sさん:確かに音の傾向がラウドカット盤に似てますね。だからヴォリュームを上げて聴くとすごく鮮烈な音が楽しめます。
(ここで私の携帯が鳴り、おかんから診察終わったから早よ迎えに来いという連絡が入る...)
 私:まだB面の途中ですけど、これいただきます!
 Sさん:えっ、エエんですか?
 私:もちろん! B-SELSのレコードには100%の信頼を置いてますんで。残りは帰ってからゆっくり聴きます。
 Sさん:いつもありがとうございます。
 私:いえいえ、こちらこそいつもありがとうございます。エエ週末になりそうですわ...(^.^)

 家に帰ってこのレコードを聴きながら(→実は今3回目聴いてます...)この文章を書いているのだが、ウチのシステムでもめちゃくちゃ良い音で鳴ってくれて大喜びヽ(^o^)丿  非ラウドカットの「With The Beatles」では少し前にここに書いたパイ・プレス盤とタイマンを張れるくらい気に入っている。Sさん、今回も素晴らしいレコードをどうもありがとうございました。