shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

(自分史上)最高の「RAM」【トルコ盤】

2021-04-15 | Paul McCartney
 今月に入ってトルコ盤ばかりガンガン買いまくっている。B-SELSで聴かせていただいた「London Town」をきっかけに、前回取り上げた「Let It Be」を始めビートルズ以外のアーティストのレコードも買っているのだが、今のところトルコ盤にハズレ無しなんである。そんな高音質トルコ盤の中でも群を抜いて素晴らしかったのが、我が無人島レコード候補の最右翼に位置する「RAM」だった。この「RAM」のトルコ盤というのはeBayでは過去18年間で5枚しか出ていない超の付くレア盤なのだが、ラッキーなことにDiscogsに1枚だけ出品されており、盤質VG+で$100ということで即決。届いた盤のあまりの音の良さにブッ飛んだ私は同じ「RAM」マニアのSさんとこのコーフンを分かち合おうと早速B-SELSへ持って行った。

 私:今日のも凄いですよ。何やと思います?
 Sさん:トルコ!
 私:正解!(笑)
 Sさん:ハハハハーッ!!!(と大笑い) すっかりトルコのとりこですね。
 私:何ダジャレ言うてますねん。さてトルコの何でしょう?
 Sさん:うーん...(としばらく考え込む)
 私:「RAM」です。
 Sさん:いやぁ、これ聴きたかったんですよ(と大コーフン)。
 私:じゃあ早速お願いします。
 Sさん:(A①「Too Many People」を聴いて開口一番)うわぁ、凄い音しますねぇ... 凄い凄い...(と大喜び)
 私:エグイでしょ?
 Sさん:音の塊ですね。(A②「3 Legs」を聴きながら)凄いなぁ... 凄いなぁ...
 私:A③「Ram」のコーラスもめちゃくちゃ分厚いですね。
 Sさん:何というド迫力! これはちょっと言葉を失いますね。
 私:これ、UKの1Gスタンパー盤の音って言っても通用しますよ。
 Sさん:私も全く同じこと言おうと思ってたところです。これ、マザーが消えてるんじゃなくって元々無いヤツやと思うんです。UKで使い回したヤツじゃなく、トルコへの輸出に使ったヤツの最初のスタンパーでしょうね。音の傾向は前聴いた「Let It Be」と似てますが、そこにスタンパーの若さとかトルコ盤の材質の良さとかが加わってこんな素晴らしい音になるんちゃうかと思いますね。
 私:なるほど。
 Sさん:それに、運良くトルコ盤を入手したとしてもこれだけ盤質の良いのにあたる確率は非常に低いと思いますよ。
 私:(B⑥「Back Seat Of My Car」の怒涛のエンディングを聴きながら)ブラボー!!!(と2人で拍手)
 Sさん:いいなぁ... トルコ。
 私:今まで聴いてきた「RAM」の中で文句なしに最高の音ですわ。
 Sさん:UKの元々の音圧の高さに加えて、やっぱり材質なんかなぁと思いますよ、この凄い音の秘密は。ビニールがエエんでしょうね。何ちゅーても原油生産国ですから。エエ石油使うとるということでしょう。
 私:なるほど... 確かにそうかもしれませんね。原油生産国という視点は僕には無かったですわ。また一つ勉強になりました。ますますトルコ盤にハマりそうです(^o^)丿