shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Let It Be」トルコ盤

2021-04-08 | The Beatles
 ビートルズの各国盤が写真付きで載っている「Beatles Bible」というウェブサイトによると、60年代に出たビートルズのトルコ盤は「Please Please Me」「Rubber Soul」「Abbey Road」「Hey Jude」「Let It Be」の5種類とのことだが、よほどレアなのか滅多に市場に出てこないし、たまに見かけてもかなりの高額で取引されているようだ。今ヤフオクに出ている「Abbey Road」なんか7万円近い値が付けられていてビックリするやら呆れるやら。
 そういうことを考えれば €45(約6,000円)で「Let It Be」を買えたのはホンマにラッキーだった。届いたレコードは少々のチリパチはあるものの十分鑑賞に耐えうるという典型的な VG+コンディションで、「London Town」で抱いた期待を裏切らないクオリティーの高さに大喜びだヽ(^o^)丿 あの値段でこの音が聴ければコスパ極上と言えるだろう。私はこの興奮をSさんと共有したいと考え、届いた翌日にB-SELSへ持って行った。

 私:ええブツが入ったんで持って来ましたで!
 Sさん:何ですか?
 私:当ててみて下さい...(笑)
 Sさん:(ジャケットを手に取りながら)変わってますねぇ... どこですか?
 私:トルコです!
 Sさん:ハッハッハッハッ!!!(と大笑い)
 私:そのリアクションを待ってましてん(^.^)
 Sさん:そんな... ウケ狙わんでも...(笑)
 私:いやいや、これくらいせんと少々のことでは驚いてもらえませんので...(笑)
 Sさん:じゃあ早速音を聴きましょう。
 私:(A①「Two Of Us」を聴きながら)どうですか?
 Sさん:良いですねー!!!
 私:良いでしょ!!!
 Sさん:非常に良いですね。何て言うか、ビニールの材質の違いを感じますね。
 私:ダイナミックな音でしょ?
 Sさん:ホンマに力強い音ですねぇ...
 私:同じ「Let It Be」で言うと、眠たい南ア盤の対極にあるような、そんな音です。
 Sさん:何でこんな音になるんでしょうね? A③「Across The Universe」の女性コーラスがよく出ていて、スペクター・サウンドが強化されたようになってるのが不思議です。
 私:他のどの盤とも違う不思議な音ですよね。
 Sさん:UKの3Uってもうちょっとウェットな音なんですけど、これって盤質のせいなのかUS盤みたいなドライな音がしますね。
 私:そうそう、3Uなのに何か独特の質感があるんですよ。で、その質感と音楽とがうまく合ってるなぁって感じます。
 Sさん:B①「I've Got A Feeling」、B②「One After 909」、B⑤「Get Back」とかベースがブンブン唸ってるでしょ。これってビニールのクオリティーの高さが効いてるんでしょうね。材質の違いで倍音の出方とかがかなり違ってくるという、その良い例やと思います。
 私:気に入っていただけてよかったです。
 Sさん:いやぁ、トルコ盤良いですね。
 私:それもこれも「London Town」を聴かせていただいたおかげですわ。ウルグアイの時もそうでしたが、B-SELSに来ると新しい世界が開けますね。お金はどんどん出ていきますけど...(笑)