shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

レコード・フレッシュン・アップ!① ~超音波洗浄機買った~

2019-12-13 | その他
 先月の末にスタビライザーやらインシュレーターやらを導入して音質アップを図ったことはこのブログにも書いたが、いくら再生システムが良くなっても肝心のレコードの状態が良くなくては音質向上は望めない。ついこの間もB-SELSのSさんに水道水でレコードを洗うことの重要性を教わり、木工用ボンド一辺倒から少し進化して精製水を使ったり中性洗剤を少し混ぜたりと、レコード洗浄初心者として悪戦苦闘している毎日だ。 
 そんな折にテレビでたまたま目にしたのがレコード・マニアのオーディオルーム訪問みたいな番組だった。その人は米KLAUDIO社の「CLN-200」という超音波式レコード・クリーナーを使用しており、洗浄から乾燥まですべて1台でこなしてしまうという説明を聞いて “おぉ、コレめっちゃ良さそうやん!” と思わず身を乗り出したのだが、値段を聞いてビックリ...  何と70万円である(゜o゜) 因みにヤフオクで “神洗浄” とかいうパワーワード(笑)を駆使した自画自賛キャッチコピーで笑わせてくれる某セラー(←自分に negative評価を入れた買い手に対するコメントがめっちゃオモロイので是非見てあげてくださいwww)が使用しているのがこの機械だ。  
 そんなお金があれば欲しいレコードが何枚買えることか... ゴールド・パーロフォンのステレオ盤すら買えるかもしれないというのに、レコード洗浄機1台に70万円もかけるなんて本末転倒もいいところ。しかしダメ元で「超音波レコード洗浄機」でググってみると、結構色んな機種が数万円という手の届く値段から出ているではないか。オリジナル盤1~2枚の値段なら検討する価値は十分ありそうだ。 
 ネット上の「超音波レコード洗浄機」に関する記事を総合すると、まず超音波洗浄界(?)の頂点に君臨するのが先の「CLN-200」で、それに続くのが日本の BELLDREAMというメーカー製の「US-60V」という機種で約20万円。それ以下となるとほとんどが中国製で、洗浄機とレコード回転装置のセットで4~5万円というところが大体の相場らしい。私は中国製で良いのがあれば買おうと考えてアマゾンの商品ページを詳細に調べた結果、WEWUの回転装置とGT SONIC-R6 という洗浄機のセット(45,000円)が良さそうだったのでそれを購入した。 
 オーダーした2日後に洗浄機が、さらにその2日後に回転装置がそれぞれ別便で届いた。回転装置は組み立て式で、説明書の日本語がかなり怪しかったが(笑)適当に触っているうちに簡単に組み上がった。早速その日からレコード洗浄を開始、1G盤やニンバス盤といった高音質盤を中心に1週間で約100枚ほどを超音波洗浄したが、結果は私の予想を遥かに超える大当たりで、どの盤もみんなピッカピカに光り輝いている。実際に針を落としてみてもまるで薄皮を1枚も2枚も剥いだかのように音がクリアーになり、不快なサーフェス・ノイズが大幅に軽減。無音部分なんかもうめちゃくちゃ静かでビックリしたほどだ。 
 まぁよくよく考えてみれば私の手持ちのレコードなんてほとんどすべてが50~70年前に出た中古盤であり、その間に何人もの所有者の手を経て私のところにやってきたレコードばかりなのだがら、ミクロン・レベルの汚れがこびり付いていて当然。これまでの私はそういった汚れによって劣化した音を聴いていたことになるが、これからはスッピン状態の音溝をトレースしたレコード本来の音を聴いていけるのだと思うと嬉しくてたまらない。まるで手持ちのブランド品が新品同様の輝きを取り戻して大喜びする女性のような(?)心境である。もちろん70万円の機械なら全自動で乾燥までやってくれるが、1枚1枚自分の手で磨き上げ、乾燥台に立てていくという手間をかけるだけで65万円も節約できるのだから中国製で十分だと思う。 (つづく)