先月買った「Band On The Run」のニンバス・スーパーカット盤の高音質ぶりに衝撃を受けてからというもの、私の頭の中はもう1枚のニンバス盤である「Sgt. Pepper's」一色になってしまった。あの「Pepper's」の万華鏡サウンドを是非ともニンバス盤で聴いてみたい... そう考えると居ても立ってもいられなくなり、とてもじゃないが仕事なんか全く手につかない。しかし軽く20万円を超えるプレミア価格(←ディスクユニオンの買取価格が20万円という凄まじさ...)は簡単に手が出せるものではないし、かと言って私にはマグロ船に乗る体力も原発で働く勇気もない(笑) やっぱりニンバス盤ペパーズは夢のまた夢なのか... と悶々としながら自問自答する日々が続いた。
そんなある日、そろそろこのモヤモヤ状態に決着をつけねばと再度ネット上を徹底検索。eBayには相変わらず£1,750で NM盤が出ていたが、こちらは Import Charges とやらが£132もかかるし eBayの息のかかった Pitney Bowesの送料が£38というボッタクリ価格で、トータル26万円オーバーとなるので論外だ。結局その時点での再安値は Discogsの NM盤 £1,450で、送料も保険込みで£14.50と(←eBayの Import Chargesって何やってん???)超良心的。トータルで約20万円か...(-。-)y-゜゜゜ 為替レートはイギリスの EU離脱ドタバタ劇がカオスに陥ってるおかげでポンドが7年ぶりに136円台まで下落してきており、エルヴィスなら “It's now or never!”、林先生なら “いつ買うか? 今でしょ!” と言うだろう。
ビートルズのレコード・コレクションという修羅の道を歩む上で我が行く手に立ちはだかる数々の高額稀少盤の中で、その頂点と言える第一の羅将をゴールド・パーロフォンのステレオ盤とすれば、ニンバス盤ペパーズはさしずめ第二の羅将というところ。ビートルズ・レコード・コレクターをオリジナル盤蒐集という名の魔界へと誘うその抗いがたい力を考えればこの例えもそれほど間違ってはいないだろう。
そんな “雲の上の、そのまた上の存在” として高嶺の花と諦めていたニンバス盤ペパーズをこのオレは買うのか? そんな大それたことが本当にできるのか? 20万円やぞ? と自分に問いかける。私がこれまでに買ったレコードの中での最高値盤は通称 “イントロのペッパー” と呼ばれるジャズの超稀少盤で10万円だったから(→因みに2位が金パロ・モノラル盤で3位がゼップの青ロゴ盤)、ニンバス盤ペパーズ購入となると最高値が一気に倍額更新ということになる。そもそもレコード1枚に20万円なんて、一般ピープルから見れば狂気の沙汰だろう。
だがしかし、ビートルズに関する限り私は狂気の人なんである。大好きなビートルズを少しでも良い音で聴けるのなら狂気という言葉すら耳に心地良い。それに、世間の女性たちだってヴィトンやエルメスのバッグに大枚を叩くではないか。エルメスのバーキンなんて軽く100万円を超えると聞く。それに比べたらニンバス盤なんてまだまだカワイイもんだろう。それに20万円と言ったって、1万円のレコードを20枚買うと考えれば特に大騒ぎするほどのことでもない(ですよね?)。そもそも私のレコード購入予算額はだいたい月に10万円前後なので、2ヶ月かそこらレコード断食をすれば何とか買える金額だ。それに、買わずに一生後悔するよりは、経済的に苦しくても買って死ぬまで聴き続ける方が良いに決まっている。そう考えると俄然勇気が湧いてきて、勇躍 Discogs の商品ページを開いた私は、ひと思いに “注文する” をクリック。ちょうど土曜日の真夜中だったが、その後はコーフンしすぎて朝方まで寝付けなかった(笑)
レコードが届いたのは翌週の土曜(←早っ!)の朝だ。土曜はいつも昼過ぎまで寝ていることが多いのだが、その日はなぜか午前中に目が覚め、リビングに降りていくとテーブルの上に届いたばかりのパッケージが無造作に置かれていた。送り元を見るとイギリスからだ。この時点でイギリスのセラーから届く予定なのはニンバス盤しかない。ついに来た!!! 震える手でレコードを取り出すと、ジャケット右上に“Supercut | Mastered and Pressed Exclusively for Readers of HI-FI today BY Nimbus Records” と印刷された黄金色のステッカーが貼られている。う~ん、神々しい...(笑) 続いてそーっと中身のレコードを取り出し、デッドワックス部分を見ると、そこには「Band On The Run」と同じく“NIMBUS ENGLAND” の刻印が刻まれている。う~ん、たまらん...(笑) 盤質はセラーの説明通りの NM盤で、見た目ピッカピカ。スピンドル・マークも皆無と言っていい(^o^)丿 そしていよいよ音出しだ。手を滑らせないように慎重にターンテーブルにレコードをセットし、針を落とした。 (つづく)
そんなある日、そろそろこのモヤモヤ状態に決着をつけねばと再度ネット上を徹底検索。eBayには相変わらず£1,750で NM盤が出ていたが、こちらは Import Charges とやらが£132もかかるし eBayの息のかかった Pitney Bowesの送料が£38というボッタクリ価格で、トータル26万円オーバーとなるので論外だ。結局その時点での再安値は Discogsの NM盤 £1,450で、送料も保険込みで£14.50と(←eBayの Import Chargesって何やってん???)超良心的。トータルで約20万円か...(-。-)y-゜゜゜ 為替レートはイギリスの EU離脱ドタバタ劇がカオスに陥ってるおかげでポンドが7年ぶりに136円台まで下落してきており、エルヴィスなら “It's now or never!”、林先生なら “いつ買うか? 今でしょ!” と言うだろう。
ビートルズのレコード・コレクションという修羅の道を歩む上で我が行く手に立ちはだかる数々の高額稀少盤の中で、その頂点と言える第一の羅将をゴールド・パーロフォンのステレオ盤とすれば、ニンバス盤ペパーズはさしずめ第二の羅将というところ。ビートルズ・レコード・コレクターをオリジナル盤蒐集という名の魔界へと誘うその抗いがたい力を考えればこの例えもそれほど間違ってはいないだろう。
そんな “雲の上の、そのまた上の存在” として高嶺の花と諦めていたニンバス盤ペパーズをこのオレは買うのか? そんな大それたことが本当にできるのか? 20万円やぞ? と自分に問いかける。私がこれまでに買ったレコードの中での最高値盤は通称 “イントロのペッパー” と呼ばれるジャズの超稀少盤で10万円だったから(→因みに2位が金パロ・モノラル盤で3位がゼップの青ロゴ盤)、ニンバス盤ペパーズ購入となると最高値が一気に倍額更新ということになる。そもそもレコード1枚に20万円なんて、一般ピープルから見れば狂気の沙汰だろう。
だがしかし、ビートルズに関する限り私は狂気の人なんである。大好きなビートルズを少しでも良い音で聴けるのなら狂気という言葉すら耳に心地良い。それに、世間の女性たちだってヴィトンやエルメスのバッグに大枚を叩くではないか。エルメスのバーキンなんて軽く100万円を超えると聞く。それに比べたらニンバス盤なんてまだまだカワイイもんだろう。それに20万円と言ったって、1万円のレコードを20枚買うと考えれば特に大騒ぎするほどのことでもない(ですよね?)。そもそも私のレコード購入予算額はだいたい月に10万円前後なので、2ヶ月かそこらレコード断食をすれば何とか買える金額だ。それに、買わずに一生後悔するよりは、経済的に苦しくても買って死ぬまで聴き続ける方が良いに決まっている。そう考えると俄然勇気が湧いてきて、勇躍 Discogs の商品ページを開いた私は、ひと思いに “注文する” をクリック。ちょうど土曜日の真夜中だったが、その後はコーフンしすぎて朝方まで寝付けなかった(笑)
レコードが届いたのは翌週の土曜(←早っ!)の朝だ。土曜はいつも昼過ぎまで寝ていることが多いのだが、その日はなぜか午前中に目が覚め、リビングに降りていくとテーブルの上に届いたばかりのパッケージが無造作に置かれていた。送り元を見るとイギリスからだ。この時点でイギリスのセラーから届く予定なのはニンバス盤しかない。ついに来た!!! 震える手でレコードを取り出すと、ジャケット右上に“Supercut | Mastered and Pressed Exclusively for Readers of HI-FI today BY Nimbus Records” と印刷された黄金色のステッカーが貼られている。う~ん、神々しい...(笑) 続いてそーっと中身のレコードを取り出し、デッドワックス部分を見ると、そこには「Band On The Run」と同じく“NIMBUS ENGLAND” の刻印が刻まれている。う~ん、たまらん...(笑) 盤質はセラーの説明通りの NM盤で、見た目ピッカピカ。スピンドル・マークも皆無と言っていい(^o^)丿 そしていよいよ音出しだ。手を滑らせないように慎重にターンテーブルにレコードをセットし、針を落とした。 (つづく)