津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

西の正倉院

2006-02-20 18:11:56 | 徒然
 宮崎県の山奥・美郷村(みさとむら)南郷地区に、西の正倉院がある。           (美郷村は西郷村、南郷村、北郷村が合併して今年誕生したらしい)
資料を漁っていたら「西の正倉院」のパンフが出てきた。数年前、妻の故郷延岡に出かけた折、一人車を飛ばして(延岡から片道・二時間弱)見に行った。その時のものだ。当時南郷村と言ったこの地区には、660年頃百済の王族が逃れてきたと伝えられている。正倉院が所蔵する銅鏡と同じものが30面ほど残されている。そのため、「百済の里」という韓国風の施設を作って観光客を招いていた。当時の南郷村は、竹下総理の「故郷創生資金」を利用して、東大寺正倉院と同じものを作ろうと考えたのだ。すごい発想。宮内庁などへ陳情を重ね許可を得て、建設の運びとなった。私の友人が勤めていたゼネコンが、数年掛りで苦労を重ね建設していることを知っていたから、是非工事途中で見てみたいと考えたのだが、何せ遠い。熊本から車で四時間ほど掛る。ゆえに完成後と相成った。あの校倉造であるが、輝くような檜の肌合いと、心地よい匂いが何ともいえない。寸分違わないというこの建物を見ると、いにしえ人の技術力の素晴らしさに圧倒される。各市町村に配られたあの「故郷創生資金」の使われみちは当時いろいろ議論された。南郷村の「正倉院」は千年も、二千年も残るのだろう。素晴らしいことだ。願わくば、沢山の皆さんに見ていただきたいと思うのだが・・・・何せ遠い。
ちなみに、私は東大寺の校倉は見たことがない。
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