一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

高橋順子 ①

2020-07-15 08:53:20 | 読書
        高橋順子 (1944~)
 
        車谷長吉の妻で 詩人でもある高橋順子

        東大仏文科卒で 40代半ばで出会い、
        妻49歳 夫48歳の初婚。

        当時、順子は自費出版の書肆(しょし)「いと」を主宰。
        「良いのしか出さないのよ~」という順子のところに、
        ある日 車谷が原稿を持ち込んできた。

        なんと 新潮社で出版のはこびとなっていた原稿
        を取り戻してきたというのだ。

        それから 車谷から月一回の奇妙な絵手紙が
        届きはじめる。(絵手紙は11回 続いた)

        順子が「好きになりました」と告白し、
        プロポーズも順子のほうから。
        
        穏やかな日はつづかず、
        やがて 車谷が強迫性神経症になると、
        一転して地獄の生活に。

        一日に260回も手を洗い、水道代は4倍にもなった。
        また足裏に疫病神がついているといって、
        順子の靴下を日に何回も取り替えさせることも。

        快調な日は、
        夫婦二人だけの〈駄木句会〉をひらくなど、
        風流な面もあった。
        
        (蛇足ながら書き足すと)
        順子さんはとっ~ても美人
        車谷はあちこちに「ミス 駒場」と書いている。
        もっとも順子さんはきっぱりと否定しているが。
        

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