とうとう初雪となった。
(一昨日大雪の予報がはずれて天気予報って当たんねえな、
って思っていたのだが)
今朝からぱらつきはじめ3時間で庭が薄化粧をしたってとこ。
しかし昔からくらべて雪が少なくなったことは確か、
温暖化のせいか。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
と中村草田男がよんだのは1977年。
今では明治はおろか昭和も遠くなってしまったけれど。
樋口一葉が小説の師の半井桃水に逢いにいったときも
大雪だった。
一葉は自宅から歩きはじめたのだが、途中からあまりの
雪に車(人力車)をひろっている。
桃水は一葉にお汁粉をつくって食べさせ、今晩泊まるよ
ようにすすめた。一葉は頑としてきかない。
一葉日記にある「雪の日」は秀逸だ。
(小説よりも面白い)
若くして亡くなった天才少女の一葉、その苦悩と哀切は
日記にあますところなく出ている。
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