イズベル農場では、家族4人と長く働いてきた雇用人1人の5人で1000haの稲作経営をやっている。我が地方の稲作経営面積の平均が2haとすると、500戸分を5人で栽培している事になる。旧酒田市の水田面積が約7000haとするとこれを7戸の農家で生産するのだから、これには驚いた。さらに水田一筆が30haだという。
コシヒカリの栽培は、ここでも難しく収獲量は3割りは落ちるというものの、私の聞き違いでなければ、1ha当たり5トン位にはなると言う。播種、農薬、肥料はすべて飛行機散布で、飛行機チャーター料金は合わせて1ha当たり1万円で仕上がるとの事。しかし、ここまで来るには伊藤忠商事や現地のライスランドの支援のお陰だと、クリス・イズベルさんが語っていた。アメリカは使う単位がメートル法ではないので、すぐには理解しにくいのだが、米の出荷値段を聞いたら、1キロ30セント位のようだ。私はすぐに60キロ換算してしまうのだが、1表1800円になる。この米が日本に上陸したら「ひとたまりも無いな」と直感した。そして、冬期間は水田に水を張り、鴨猟の猟場として大勢のハンターが来ると言う。それが、大きな副業になっている。鴨の糞は、水田の肥料として役に立っているのだ。
今、食料の自給が国の根幹政策として議論され始めた。遅すぎた感もあるが、アメリカが強いのは、銃だけではない。農業大国である事を忘れてはなるまい。
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