とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

続・ありがとう北平田小学校

2016年06月26日 | 日記

 終日続くイベントなので、いったん帰り、7時過ぎに又校舎に行ってみた。校庭に入るなりビックリした。夕暮れの中に、全教室、体育館、学校中の全てが点灯されており、校舎が輝いていた。「ワーすごい」と声が出るほど感動した。4年振りに見る学校の温かさである。
 中に入ると、読み聞かせが始まっていた。電子ピアノをバックサウンドに透き通ったナレーションに子供たちが釘付けになっていた。その題目は「とりかえっこ ちびぞう」だった。パワーポイントで大写しされた影絵が創造を膨らませて、まったく童話の世界へ入ってしまっている。
 休憩をはさんで、「半日村」「ありがとう北平田バージョン」と続いた。「ありがとう」は石津ちひろ作の同じ速さで歩いてくれてありがとう。そこにいてくれてありがとう。大切な人に伝えたい。なにげなく過ごす日常の中のさまざまな「ありがとう」を描いた詩である。寝る前に祖父母などが語ってくれた「昔話」の現代版でもある。
 読み聞かせが終わるとフィナーレは校歌の斉唱だった。一同が一斉に起立した。恩師が何人か来ていたが、コンダクターは石堂校長先生だった。みんなの声が体育館いっぱいに広がった。私も力いっぱい歌った。これが校歌の歌い修めかも知れないと思うと、力が入った。やがては校舎も校歌も忘れ去られるのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ありがとう北平田小学校

2016年06月25日 | 日記

 北平田小学校の閉校式は「由紀さおりコンサート」で花を飾って、もう4年になる。老朽化した校舎は今まで出入り禁止の措置がとられ、出入りが出来なくなっていた。痛々しい校舎の解体は決まっていたが、いよいよそれが来月に実行される事になった。
 ~ありがとう北平田小学校~138年の歴史に感謝を込めてと銘打って校舎へのお別れ会が開催された。子ども育成会が中心になって、① 北小に感謝を込めて、みんなで大掃除。② 北小に感謝を込めて、思いを伝えよう(思い出のある教室に思い思いの落書きをする)。③ 北小を心に刻もう(校舎内を自由に散策できる)。④ じゃんけん大会。⑤ ライボンによる北小最後の読み聞かせ。
 盛りだくさんのイベントは終日行われた。思い起こせば私たちの同学年は70名位で2クラスであった。今は一学年10数名である。その頃の校舎は装備も備品も粗末なものであったが、のびのびしていたように思う。体罰もあった。廊下に立たせられたり、げんこつは日常であった。
 暖房はダルマストーブひとつで、前は暑すぎて後は寒い。質の悪い亜炭が燃料で、なかなか良く燃えてくれない。ストーブ当番の腕前でその日の温かさが決まる。授業中もストーブ当番は忙しかった。そこで弁当も温めた。
 一番多感な時代の6年間を過ごす小学校時代は思い出がいっぱい詰まっている。校舎は無くなっても、卒業生の心の原点はここにある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本一のイカ釣り船団出航式

2016年06月18日 | 日記

 初夏を思わせる晴天の6月11日、すっかり恒例となったイカ釣り船団の出航式が酒田港袖岡埠頭で行われた。県船友漁労長会所属の中型イカ釣り船団 11隻が集結し、式典が行われた。これだけの規模の出航式は日本一だとの紹介があった。
 普通に見られるイカは単年漁で、成長が速く北上しながら大きくなり、北海道海域に来る頃には40㎝位となり、肉厚の上質なイカとなり名産物となる。酒田港を出航した船団は、いったん南下して能登半島沖付近から、イカを獲りながら北上し、来年の2月頃までイカを追って操業は続く。
 イカは昼は深い海に生息し、夜間に浮上する日周移動を繰り返す習性がある。浮上した所を狙って釣る漁火のイカ釣り船団の様子が遠くに見える時がある。
 酒田漁協の大半を占めるイカの水揚げ高は貴重なもので、大漁を願う関係者の期待で袖岡埠頭は埋め尽くされる。航海の安全と大漁を願いながら、しばし家族との別れを惜しむ風景は、毎度のことながら心を打たれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野川議長、全国議長会の会長に

2016年06月11日 | 日記

 5月26日、全国都道府県議会議長会の会長に野川議長が就任した。山形県議会議長では二人目で、44年振りの快挙にビックリもした。翌日「おめでとう」のメールをしたら「ありがとう。イレギュラーで」との返信があった。
 議会中の6月9日、知事始め県職員幹部と県議会とで、ささやかな就任祝賀会をした。そこでの野川議長のスピーチが印象に残った。会長に選任された経緯を述べた後「私は東北議長会の代表として会長に就任したと思っています。早速、東北大震災の現場視察に出かけました。浪江町、双葉町、南相馬市などいまだに惨憺たる現況でした。手も付けられずゴーストタウン化した町を見て、これを風化させてはいけないと思い、発信していくつもりです。
 東北は日本の穀物倉庫です。TPPを踏まえ、東北の農業の振興に力点をおいて、与えられた各場面で積極的に発言できればと思っています。
 知事には大きな権限が与えられています。予算編成権、執行権、人事権、専決処分権、議会解散権など総理以上であり、大統領以上かも知れません。それに向き合う議会としては、しっかり研鑽を積み、提言や議会発議の条例など、執行部との調整が付けば、部局横断的な予算を伴ったものなどは、むしろ有効ではないかと思っています。せっかく与えられた名誉な立場です。山形県をどんどん発信して行きたいと思っています」
 頼もしい議長のあいさつに拍手を送った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陽子線治療の最先端・筑波大附属病院

2016年06月05日 | 日記

 「がん」を告知されると「死」を意味した時代は終わりつつあるが、部位や転移なども含め、まだまだやっかいな病気である。治療法は外科手術、化学療法、放射線療法が三大治療法と言われているが、いずれの分野も加速度的に高度化しており、病院体制や医師の普遍性で先端高度医療の恩恵が行き届く事になる。
 陽子線治療の最先端に立つ筑波大学付属病院総合がん診療センター・腫瘍内科関根郁夫医師と同病院副院長・陽子線治療センター部長の櫻井英幸医師の二人から貴重な話を聞くことが出来た。近年普及してきた陽子線治療は、同センターの前身である陽子線医学利用センターで臨床研究を始めて33年、その中で現在の病院に併設されてから15年になる。肝がん治療では世界一、小児がんでは日本一の実績がある。
 陽子線治療とは、水素の原子核を加速して病巣のみに照射できる特徴があり、エックス線とは違い病巣の深さに合わせて当たった時点で最大限のエネルギーを放出し停止する。前後の正常細胞を傷つけない利点がある。
 次世代がん治療として、ホウ素中性子補足療法の臨床試験が始まっていると言う。がん細胞のみに集積する性質のホウ素薬剤を投与し中性子を照射すると、がんに集積したホウ素が反応しがん細胞を破壊する。がん細胞だけを死滅させる事が可能なのだ。陽子線装置に中性子発生装置を加えて、病院内に設置が可能になっている。
 陽子線治療は小児がん以外は保険適用にならない。300万円位の実費がかかる現実がある。しかし、陽子線装置は重粒子線装置より簡便で、30億円程度で可能となれば、全県に広がるのではとの予測もある。がんとの闘いは、まだまだ広く深い。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする